「0を含む割り算」は、正しく理解しているつもりでも、意外と勘違いしやすい内容です。
基本的な計算に見えても、考え方を誤ると混乱してしまうことがあります。
問題に挑戦しながら、正しい理解ができているか確認してみましょう。
問題
次の計算をしなさい。
0÷7
正しい答えを出すことができるでしょうか。
まずは自分で考えてみましょう。
解説
今回の問題の答えは「0」です。
「0を割る計算(0÷△)」では、割る数が0でなければ、答えは必ず0になります。
この問題では、
0÷7=0
となります。
0は、いくつに分けても0のままです。そのため、割る数が7であっても、計算結果は変わりません。
この性質を理解していれば、式を見た瞬間に答えが分かったのではないでしょうか。
勘違いしやすいポイント
「0の割り算は、答えが出ない」と思った方はいないでしょうか。
「0を割る計算(0÷△)」は、結果が0となり、問題なく計算できます。
一方で、「0で割る計算(△÷0)」は、答えが存在しません。
この二つは混同しやすいため、注意が必要です。
「0で割る計算」ができない理由
では、なぜ「0で割る計算」はできないのでしょうか。
割り算は、「掛け算に戻して考える」ことができます。
例えば、15÷5という割り算の答えは「3」ですね。
この割り算をするために、九九を考えたのではないでしょうか。
「5の段の九九で答えが15になるもの」、つまり「5×□=15」の□に当てはまる数が、15÷5の答えということになります。
同じ考え方で「5÷0」を考えてみましょう。
これは、
0×□=5
を満たす数を探すことになります。
しかし、0にどのような数を掛けても、結果は必ず0です。
そのため、この式を満たす数は存在しません。
このように、答えが存在しない計算は、数学では「不能」と呼ばれます。
まとめ
「0を割る計算(0÷△)」は、答えが必ず0になります。
一方で、「0で割る計算(△÷0)」は、定義されていない計算です。
この二つを正しく区別できるようにしておきましょう。
一見簡単に見える「0を含む計算」ですが、正しい理解がとても大切です。
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」
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