5期20年に及ぶ県政運営の継続か刷新かが争点となった26日投開票の宮城県知事選は、現職の村井嘉浩氏(65)が6選を果たした。保守分裂の構図となり、自民党元参院議員の新人、和田政宗氏(51)に追い詰められたが、最後は低投票率と組織力に救われた。一方で和田氏の猛追を許した背景には、村井氏が推し進める外国人労働力の受け入れや、土葬墓地の整備を懸念する有権者の意識の変化もあった。
「潮目の変化」
「最終盤にもっともっと有権者に懸命な訴えができればよかった」。26日深夜、落選確実の一報が入り、仙台市内の事務所に現れた和田氏は、敗因をこう分析した。事務所には約60人の支援者らが集まり、健闘をたたえた。
選挙戦は、中盤まで村井氏が優勢だった。県議会最大会派の自民に加え、公明党、日本維新の会の県議らが支援し、東日本大震災からの復興に寄与した県政運営を高く評価。元県議としての自身の人脈もフルに生かし、組織力をバックに支持固めに奔走した。
だが、潮目は確実に変わりつつあった。SNS(交流サイト)では村井氏が推進する外国人労働力の受け入れや、選挙前に撤回した土葬墓地整備の検討方針について、批判的な意見が噴出。参政党の実質支援を受けた和田氏はこの流れに乗り、終盤は参政が掲げる「日本人ファースト」を強く意識し、特に若い世代に自身の訴えが刺さった。