任期満了に伴う宮城県知事選は26日、投開票され、無所属現職の村井嘉浩氏(65)が、参政党の応援を受けた自民党の元参院議員の和田政宗氏(51)ら4人の無所属新人を破り、6度目の当選を確実にした。

次点の和田氏との大接戦で当確は同日深夜までずれ込み、村井知事は最終的に和田氏を1万5815票の僅差で振り切った。

村井知事は2005年11月の知事選で初当選。東日本大震災の対応や復興に対応。全国知事会会長も務めたベテランだが、今回は多選批判もあった。また、参政党が応援した和田氏と大接戦となり猛追され、もつれにもつれた末の、「辛勝」だった。

当確の一報が出た後のあいさつで、村井知事は「6回目の知事選ですが、今まで経験したことのない選挙でした」と振り返り、「ひとえに20年間やってきたことが間違っていなかった、ということ。これからの4年間、集大成をやっていいという県民のご評価をいただいたものと思っています」などと述べた。

村井知事は9日の第一声で、5期20年の県政運営の実績を主張。自民党の高市早苗総裁のメッセージを受け、宮城5区が地元の小野寺五典税調会長も応援に入るなどしたが、6選を前に立ちはだかった形となったのが参政党の存在だった。

村井知事と参政党の間では、7月の参院選期間中の神谷宗幣代表の発言をめぐる「因縁」があった。神谷氏が仙台市での街頭演説で、県の水道事業に関し「外資に売った」という趣旨の主張をしたとして、県側は事実誤認として謝罪と訂正を求め、抗議文を出したが、神谷氏はSNSに発言の意図を記した上で、謝罪の必要はないとの認識を表明。神谷氏は「村井知事が今まで続けてこられた水道の民営化や、外国人の積極的な受け入れに関しては、NOを突きつけている」と対決姿勢を示し、和田氏の応援に何度も入り支持を訴えた。 24日には、「我々がどこまで選挙を変えられるかは、これからの首長選挙に関わるかどうかを占う大切な選挙。勝つか負けるかで、他の都道府県の知事さんたちも政策について立ち止まって考えるきっかけになるのではないか」と、けん制をまじえながら主張していた。