静岡県の川勝平太知事(75)は3日、県庁で記者会見し、1日に新しく入庁した県職員に訓示を行った際、職業差別と受け取れる発言をしたことなどを受けて、辞職する考えを表明したJR東海がリニア中央新幹線の2027年開業を断念したことをめぐり「大きな区切り」を迎えたことも、辞職の理由に挙げた。

川勝氏は6月議会での辞任を表明。辞任に当たって、ボーナスを受け取るか問われると「まったく考えていない。自然体でいきたい」と、明確には答えなかった。「議会とのかかわりもあり、そこ(6月)まで(知事で)いられるかどうかも分からない」とも述べた。

川勝氏は2021年10月、参院静岡補選の応援演説で、御殿場市長出身の候補を念頭に「(御殿場の特産品は)コシヒカリしかない」などと発言し、臨時県議会で辞職勧告決議が可決され、最終的に給与やボーナスなど440万円の返上に追い込まれたことがある。今回も同様に返上の対応を取る予定はないのかと、あらためて問われた川勝氏は「ありません。自然の流れで、そのことのためにこうする、ああするというのはない。自然の流れで辞めることができたら」と、述べるにとどめた。

川勝氏は1日の訓示の際「県庁は別の言葉で言うとシンクタンク。毎日毎日野菜を売ったり、牛の世話をしたり、ものをつくったり、とかいうことと違って、基本的にみなさま方は頭脳、知性の高い方たち。それを磨く必要がある」などと、発言した。