中日一筋16年の岡田俊哉投手が引退会見「自分の中では100点満点以上」大けがから劇的回復

  • 現役引退を決断し会見する岡田(撮影・森本幸一)
  • 会見後、岡田(左)は松葉から花束を受け取る(撮影・森本幸一)
  • 会見後、岡田(左)は藤嶋から花束を受け取る(撮影・森本幸一)
  • 会見後、岡田(左)は涌井と握手を交わす(撮影・森本幸一)
  • 会見後、岡田(左)は大野と握手を交わす(撮影・森本幸一)
  • 会見後、記念写真に納まる(前列左から)清水、藤嶋、近藤(後列左から)松葉、涌井、岡田、大野、柳(撮影・森本幸一)

中日岡田俊哉投手(33)が7日、バンテリンドーム内で引退会見を行った。中日一筋16年の左腕は、スーツ姿で登場し「今季限りで引退する決意を固めました」と晴れやかな表情で語った。

大けがから劇的な回復で復帰した。23年春季キャンプ、2月22日、沖縄・北谷での楽天との練習試合で6回に登板。投球時に踏み出し、地面についた右足を滑らせ転倒。右大腿(だいたい)骨を骨折。「復帰できるとはまったく予想していなかった。手術してまずは日常生活にという話だったので」と振り返った。今年5月に支配下に復帰し1軍で3試合に登板。6月19日オリックス戦では、4年ぶりに本拠地バンテリンドームで1軍戦に登板し竜党から大歓声を浴びた。「まさかここに帰ってくるとは…」「すごい声援。頑張ってきてよかった。バンテリンのファンの声援は一生忘れない」「ファンにはいつも背中を押されてきました」と感謝。全国のファンからも復帰を後押しされた。「すごい数のお手紙をいただいた。同じ骨折した人からもいただいて。そういった人たちの励みにもなればと思っていた」と支えにしてきた。だが「勝負の世界。結果を出せなかったので」と引退を決意した。夫人に伝えると涙を流していたという。「くやしさなのか、安堵(あんど)の涙なのか。一緒に支えてくれたので」と優しい表情で夫人への思いも口にした。

智弁和歌山から09年にドラフト1位で入団。「入った時は強すぎて、とんでもないところに来てしまったなと。優勝パレードの時は今でも思っています」と振り返った。中継ぎが主だったが、先発も抑えも経験。「どの部門をやるにも、とにかく必死でした」と笑った。プロ通算は353試合登板で19勝24敗19セーブ、防御率3・61。

会見には涌井秀章投手(39)、大野雄大投手(36)、松葉貴大投手(35)、柳裕也投手(31)、藤嶋健人投手(27)、近藤廉投手(26)、清水達也投手(25)の7人が花束を持って駆けつけ、涌井からは「(会見で)泣いた?」と質問され「泣いてないですよ。ここにいるみなさんに聞いてみてくださいよ」と笑顔で否定した。

「常に前を向いてました。絶対、いいことあると信じて。もう、ここまでできたら自分の中では100点満点以上です」と最後まで晴れやかだった。