松本零士さん死去 19年イタリアで倒れ救急搬送、帰国後は体調回復も少し前に体調崩し入院
「宇宙戦艦ヤマト」「銀河鉄道999」などの作品で知られる漫画家の松本零士(まつもと・れいじ)さん(本名・晟=あきら)が2月13日午前11時0分、急性心不全のため、都内の病院で亡くなった。85歳だった。20日、東映が発表した。告別式は近親者のみですでに執り行っており、喪主は妻で漫画家の牧美也子さんが務めた。
松本さんは2019年(平31)11月にイタリア・トリノで行われた、代表作の1つ「宇宙海賊キャプテンハーロック」の、イタリアでのアニメ放送40周年記念イベントに招待されたが、同15日(日本時間16日)に現地で倒れていた。同日午前にはトリノの中央市場で学生との会合に出席後「銀河鉄道999」の上映が行われる同市内のマッシモ映画館を訪れたが、息苦しさを感じるなど体調を崩してホテルに戻った。その後、レ・モリネッテ病院に救急搬送され、一時は集中治療室(ICU)に入った。
イタリアの複数メディアが「脳卒中で深刻な状態」と報じたが、入院から一夜明けた同16日に精密検査を行った結果、脳には問題がないことが判明。同行した関係者と会話できる状態にまで回復した松本さんは「何で、ここにいるんだろうね?」と尋ね、倒れた事実と状況を伝えられると「あぁ、そうなんだ」と答えていた。
同12月5日に帰国した際、松本さんは、車いすに乗って搭乗口に姿を見せると「体調は、良いです。大丈夫」と笑みを浮かべた。東映の関係者によると、その後、体調は回復していたという。ただ、詳しい時期は非公表ながら、少し前に体調を崩し、年齢を考慮して都内の病院に入院していたという。
松本さんの個人事務所・零時社の代表で長女の摩紀子さんは東映を通じ「漫画家 松本零士が、星の海に旅立ちました。漫画家として物語を描き続けることに思いを馳(は)せ駆け抜けた、幸せな人生だったと思います。『遠く時の輪の接する処で、また巡り会える』と松本は常々申しておりました。私たちもその言葉を信じ、その日を楽しみにしています」とのコメントを発表した。