【カイロ=佐藤貴生】ロイター通信などは23日、イランの首都テヘランの複数の大学で反政府デモが行われたと伝えた。3日連続で、大規模デモが武力鎮圧された1月以降では最大規模。デモは北東部の都市マシャドなどでも行われ、一部で体制支持の民兵との衝突が起きたとの情報もある。トランプ米政権は中東地域に兵力を集結させてイランへの圧力を強めており、緊張が続いている。
イランの核開発問題を巡る米・イランの間接協議を仲介するオマーンの外相は22日、次回協議は26日にスイス・ジュネーブで開かれるとSNSに投稿した。イランは米政権が求めるウラン濃縮の停止を拒否しているとされ、米政権は限定的な軍事攻撃を検討していると伝えられる。
イランのデモでは参加者らが最高指導者ハメネイ師を非難する一方、イラン革命(1979年)で崩壊したパーレビ王朝のレザ・パーレビ元皇太子の帰還を求める声も出たもようだ。
イランと対立するイスラエルのメディアは23日、米軍の空中給油機と輸送機がイスラエルの空港に到着したと報じた。英BBC放送(電子版)によると、米原子力空母エーブラハム・リンカーンや駆逐艦5隻などがイラン近海に展開しているほか、別の米空母ジェラルド・フォードも現地に派遣された。F15戦闘機やEA18電子戦機など多数の米軍機がヨルダンの基地に集結している。
米政権は23日、在レバノン米大使館の一部職員と家族ら数十人を退避させた。インド政府は自国民にイランから出るよう指示した。