いいか、しんのすけ。
『安全は全てに優先する』と言う言葉。
全てに優先する安全とはなんだ。
一方で『競争力向上』という言葉。
競争力とはなんだ。よく聞くのはコストだな。
そして、工場の議論の中で、特に揉めやすい対立構造が『安全 vs コスト』だ。
だから、安全=競争力の足枷と考えられてしまうんだぞ。
「安全は最優先で何にも変えられない」
「安全はコストがかかり、投資対効果が見えにくい」
こんな話を聞いたことがある人は、
少なくないはずだ。
しかし、実際は安全とコストが対立しているのではないんだぞ。
必要な安全・不必要な安全、
辻褄の合う安全・感情だけの安全。
それらが整理されないまま混在し、
意見だけが先行していることが問題なんだ。
つまり、本当に対立しているのは、
『整理されていないリスク認識』と
『経営合理性』だ。
いつも目立つのは、制御やセンサーなどの技術分野ばかりだ。
だけどな、
その前提となる『リスクアセスメントを前提に置くこと』という基本こそが、最も重要なんだぞ。
リスクアセスメントは、安全の儀式じゃない。
安全を『設計』に変える土台なんだ。
精度の高いリスク整理ができる組織ほど、
議論は速く、投資は合理化され、
結果として総合的な競争力に繋がる。
安全かコストか、要望を叶える技術じゃないんだ。
安全は全てにおいて優先される。
であるからこそ、最も冷静に設計されるべきことなんだぞ。