強い組織には必ず、「失点を防ぐ人」がいます。
・誰もやらない部署間の調整
・宙に浮いたミスの後処理
・自分の手柄を後輩に譲る判断
どれも評価シートには載りません。
ですが、それがなければ現場は崩れます。
30年、製造業の現場を見てきました。
強いチームには必ず、「個人の得点」より「チームの失点」を引き受ける人間がいました。
しかし今、その役回りを担う人が減っています。
理由は単純。報われなかったからです。
泥をかぶった人は昇進せず、声の大きい人間が評価されました。みんな学習しました。
「損をする行動はやめよう」と。
これは精神の問題ではありません。
仕組みの問題です。
部署間の調整も、ミスの後処理も、組織全体のリスクを減らす高度な判断です。
それを「犠牲」と呼んでいる時点で、評価の設計が間違っています。
「もっと犠牲を払え」という美学は要りません。
必要なのは、失点を防いだ人間が正当に報われる評価制度です。
犠牲を美徳にしてはいけません。
貢献を、貢献として扱いましょう。
あなたの組織は、「失点を防ぐ人」を評価しているでしょうか。