ブルアカ小話 (ブルアカ教室由来)   作:おきつねわんっ!

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みなさま、happy Halloween ですわぁっ!!!
わたくし、朝からお菓子をボリボリ食べていたおかげで現在胃が凭れてますのよ!みなさまも食べ過ぎにはご注意ですわっ!!


ハロウィン 早瀬ユウカ編

一年の終わりが近くなってくるある日、早瀬ユウカは先生にいきなり呼び出され、シャーレビルに来ていた。

 

「先生〜、入りますよ?」

 

執務室の扉を開けたユウカは執務室中央のデスクでやたらニコニコしている先生を見て、また下らない事でも考えてるんだろうな...と思いつつ、なんの用事で呼び出したのか聞いてみることにした。

 

「先生、私にご用事とは聞きましたが詳しい用件はなんですか?」

 

“ふふふ、良くぞ聞いてくれたね。今回は...”

 

と、先生はデスク脇にある荷物の山から綺麗な紙袋を取り出して、ユウカに手渡して来た。

 

「先生...、もしかしてこれって?」

 

ユウカが何かを察しながら先生に聞くと、先生は一回強く頷く。

 

“ユウカ、来てくれたばかりで悪いんだけどコレを着てみてくれないかな?”

 

「また、コスプレですか...」

 

ユウカは以前にも先生からコスプレを頼まれた事があり、先生に土下座までされて渋々してあげたのだ。まさか今回もさせられるとは思ってもみなかったが、どうせ今回も土下座とかしてくるのだろう。

 

「ま、良いですよ。その代わり先生からも何かしてくださいよ?」

 

“うん、任せて”

 

ユウカとしては先生が土下座をする姿より、自身がコスプレをしたことによって見せてくれる先生の笑顔の方が嬉しい為、コスプレなら変な事でも無いので素直に従うことにしたのだ。

ちゃっかり借り一つ押し付けておくのも忘れない。

 

以前と同じく、隣接された休憩室で着替える。今回はどんなモノなのか。前回は伊達メガネ付きのパンツスーツだったが、今回はおそらく変わり種だろう。

 

紙袋からガサゴソと音を立てて最初に取り出したのは、ネコミミカチューシャである。それもご丁寧にユウカの髪色に合わせた藍色のモノで、安物のとは違ってケモ耳のキヴォトス人を参考にした精巧な出来になっている。

 

次に取り出したのはデニールの厚いストッキング。なんとも暖かそうだ。丁度今の季節にぴったりである。

 

最後に取り出したのはミニスカートのメイド服と黒いローファー。胴部分の防御力は高く、肌の露出は全くといってない長袖タイプ。ミニスカートとはいえストッキングがあるのでこちらも肌の露出は全く無い。

 

メイド服の所々に肉球のマークが付いており、腰部分には藍色の猫の尻尾が付いている。一体先生はこんなグッズをどこから仕入れているのだろうか。

 

先生を待たせるのも悪いと考え、早速ユウカは自身の着ている制服を脱ぎ始めた。

 

───────

────

──

 

数分後。

 

先生は待ち時間の間、ソワソワしながらもPCでデータ入力作業を行っていた。丁度アロナとプラナはシッテムの箱の定期メンテナンス作業中であり、簡単な業務が任せられない状態なのである。なのでこうして先生が忙しなく手を動かしているのだ。

 

休憩室の扉が開く音を聞き取り、先生は作業を中断して保存してから画面を閉じる。サイドテーブルの上には別の紙袋とメモ用紙があり、先程までは無かったものだ。

 

扉から出て来たユウカは非常によく似合っており、本人の意識にうまく同調しているのかネコミミと尻尾もぴこぴこと動いている。

 

肌が出てないとはいえ変わった格好をしているせいかユウカの顔は少し赤くなっており、照れを隠そうと頑張って何事もないような顔をしているのも非常に愛らしい。

 

「先生...これ、で良いんですよね?」

 

“うん、あとはこのセリフ言って欲しいな”

 

先生がそう言って手渡したのはさっきサイドテーブルに用意してあったメモ用紙だ。

 

「台詞もやるんですね...。はい、わかりました。それじゃあやりますよ?」

 

手渡されたメモ用紙を黙読して少し間を置いてから、メモ用紙を先生に返却し、深呼吸を一回すると手をネコのように軽く丸めてポーズを取る。

 

「trick or treat ! お菓子をくれなきゃイタズラするにゃんっ!」

 

にゃん口調は本気で恥ずかしいのか、ユウカは顔を完全に真っ赤にさせている。

しかし先生はそれに反するようにニッコニコであり、先程のニコニコ笑顔とは違って一切邪念の無い純粋な笑顔だった。

 

(あぁ、やっぱり先生のこの笑顔、好きだな...)

 

ユウカは先生の笑顔を見て別の意味で顔を赤くするのだが、顔が赤いことは変わりないので先生が気付くことはない。

 

“それじゃあ、はいっ!ユウカ、HAPPY Halloween!”

 

そう言って先生は先程の紙袋とは明らかに質感の違った、高級感のある紙袋を手渡して来た。

 

「...えっと、これって?」

 

まさか何かを用意しているとは思っていなかったユウカは一瞬硬直したが、すぐ気を取り直して先生から手渡されたものがどういうものかを聞く。

 

“ふふ、開けてみて?”

 

先生がそういうので紙袋のテープを外して中から物を取り出すとそれは、トリニティで有名な洋菓子店のお菓子のセットだった。

 

“どうかな?ユウカの好みに合ってると良いんだけど”

 

「はい!とても嬉しいです。でもこれ高かったんじゃ...」

 

先生の財布の状況はキヴォトスの誰よりも知っているユウカだからこそ出てくる心配である。

すると先生は朗らかな笑みを浮かべて軽く胸を張った。

 

“大丈夫!私だって大人だからね。このぐらいどうってことないよ”

 

「ありがとうございます、先生。...あ、でも私何も用意してませんでした」

 

“気にしないで?私はユウカの可愛い姿を見れただけですごい幸せだからね”

 

ユウカの表情が暗くなるが先生は無意識に口説きのような言葉を紡ぐ。そんな先生にユウカは目を見開く。

 

「私がかわいい、ですか?」

 

“え?うん、すごく魅力的だよ”

 

「ふーん、そっか。先生にとって私って魅力的なんだ...」

 

質問に答えた先生の一言に、ユウカの中の何かが弾け始める。先生に聞こえない声量で考えるそぶりを見せながら呟く。

 

「先生、そこの椅子に座ってもらっても良いですか?」

 

“良いけど、急にどうしたの?”

 

「ふふっ、何でもいいじゃないですか?」

 

どこか蠱惑的な笑みを浮かべるユウカにドキッとした先生は動揺を表に出さないように表情を自然体に装ってキャスター付きの椅子に座る。

 

ユウカは先生のもとへと歩いていき、先生と向き合うような形で先生の膝の上に座る。

 

まるで対面座◯を彷彿とさせるような姿勢と顔同士の距離の近さ、ユウカから香る石鹸の匂いに流石の先生も動揺を隠しきれなくなる。

 

“ユ、ユウカ!?ちょっとこれは近いんじゃないかなっ!?”

 

「先生、もう逃げられませんね...♡」

 

先生の首にユウカの腕が回されホールドされる事で先生は身動きが取れなくなる。下手に身を捩って姿勢を崩しても生徒を怪我させる事になるし、それ以前にキヴォトス人のホールドを普通の人間が剥がす事は不可能である。

 

「せ〜んせっ♡ちょっとお時間、よろしいですか♡」

 

先生とユウカの影は次第に距離を縮めていき...。

 

(完)




純愛って難しいですわ...
オリジナル作品を年内にある程度やろうと思ってるんですけどまだ設定がまとまってないという悲惨な状況ががが...
作品作りって難しいですのね〜(涙)
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