板わかめ大好き
上京当時、東京のスーパーで売ってないことにショックを受け、実家に頼んで「塩っペ」※1と「アラ!」※2と「板わかめ」をまとめて大量に送ってもらっていた。(海藻類がすきなんです)
件の板わかめは、海でとれたわかめを水洗いして乾燥させただけ、というとてもシンプルな食べ物だ。
※1「塩っぺ」=主に西日本で売られている細切りの塩昆布の一種。「ふじっ子」みたいなもの。 ※2「アラ!」=主に西日本で売られている海苔の佃煮の一種。「ごはんですよ」みたいなもの。
ことあるごとにいろいろなことろで「板わかめがうまい」と言い続けてきた私。ツィッターのプロフィールに大好物「海苔」なんて書いているけれど、これ、本当は「板わかめ」である。
ただ、板わかめと言ってもわからない人が多いので、全国的に知名度が高い海苔を便宜的に挙げているだけである。(海苔も大好きです)
板わかめはメーカーごとに味が違う?
これは聞き捨てならない。折よく鳥取に帰省する用事があったので、ついでにスーパーで売ってる板わかめのうち、めぼしいものを3つほど買ってきた。
「板わかめ」(青木商店)
噛みしめると旨味、塩味、甘み、そしてわかめの風味が口の中に広がる。
板わかめは、基本的にそのまま食べるのがいちばんおいしいのだが、茎の部分は目が覚めるほど塩からい。
この部分は、ほかの塩味の薄い部分と一緒に食べるか、ご飯と一緒に食べるのがおすすめだ。
「御津わかめ」
味もまったく違う。塩味が薄いのだ。そのため、わかめの風味や旨味もすこし柔らかい。茎の部分の塩味もきつくなく、そのまま食べる分にはちょうどよい。
いずれにせよ、最初に食べた板わかめとはまったく味が違う。
「板わかめ」(中浦食品)
わかめ一枚一枚が薄くてきめ細かく、噛みしめるとしょっぱさ、甘さ、うまみ、渋み、苦味とがぜんぶ一緒にやってきて、その次にわかめの風味が満を持して登場。オペラみたいな味である。
ただ、茎の部分の塩からさはすごい。ここは好みがわかれるかもしれない。
板わかめ一覧表
なお「しっとり」と言っても、パリッパリの他の板わかめに比べれば若干しっとりしてるかな? という程度で、シケってるほどではない。
なんだか理屈っぽくなってしまっているのは、写真が地味で思ったほどシズル感がないので焦っているせいだ。
作ってる人に一番うまい食べ方をきいてみよう
――すみません、板わかめについてちょっとお伺いしたいんですが……
「はいどうぞ」
――板わかめにたまに「新物」とかいうシールが貼ってあるのを見かけるんですけど、板わかめって旬とかあるんですか?
「ありますよ。新芽の季節、ちょうど今頃、3月後半から4月のあたまにかけての時期が一年の中でいちばんおいしい季節ですね」
「そうですね、季節が過ぎるとやっぱりわかめの質が悪くなるんですよ、硬くなったり太くなったりしておいしくなくなるんで」
――じゃあ、この季節に買いだめしておいたほうがいいですね
「いちおう、常温で保存できるんですけど、なかには冷蔵庫で保存される方もいらっしゃいますね、やはり湿気ってしまうとおいしくなくなりますから、もし湿気った時はコンロの火で軽くあぶってから食べてもらえれば」
やはりそのまま食べるのがうまい
「やっぱり、そのまま食べるのがいちばんおいしいと思いますね……あるいはご飯にふりかけて食べてもらえれば」
「うーん、それは悪くないですけども、もったいないですね、パリパリの食感を味わって欲しいので……」
というわけで、ご飯にふりかけてみた。
たしかにこれはおいしい。みなさまもぜひ一度ご賞味頂きたいと思う。
ほんとにおいしいんだから。
