それにもかかわらず、パクチーやら豚肉やら水餃子やらを気にせず入れて測ったところ、2000円になった。本当はこんなはずではなかった。同じ値段払えば、ラーメン屋で2杯頼める。

1000円を超えたので、トッピングですでに春雨は盛り付けていたのだが、中華麺も無料で50グラム追加してもらった。茹で時間は大丈夫なのだろうか?

辛さは1~5段階から選べるのだが、様子見で2辛する。盛り付けたボウルを店員に預けて調理してもらい、数分後に待望の麻辣湯が提供された。筆者が悪いのだが、見た目は完全にラーメンだ。まったくヘルシーには見えない。

◆食べ進めるうちに、舌が…

いざ食べてみると思ったよりもスープの肉系のパンチが強く、酸辣湯のような味をイメージしていた筆者の予想とは大きく異なり、うまい。ラーメンだ、これ。

具材もボウルいっぱいに入れたおかげで、さまざまな味と食感を楽しめる。今回ばかりは課金したことで、量ではなく質が上がった。

そんなことを思いながら、ずるずると春雨をすすっていたのだが、徐々に舌が痛くなってきた。辛い。発汗作用や体の火照りで、鼻水と涙が止まらない。

「待って……。どうして、ほかの女性客は平気な顔をして食べていられるの?」

女性のほうが辛さに耐性があるというが、まさにそのことを痛感した。麻辣湯は半端な気持ちで食べていると、顔がぐちゃぐちゃになってしまう。

これが「痺れ」か。

【今回の摂取カロリー:1200kcal】

<TEXT/千駄木雄大>

―[「チェーン飯」を2000円で爆食い]―

【千駄木雄大】
編集者/ライター。1993年、福岡県生まれ。出版社に勤務する傍ら、「ARBAN」や「ギター・マガジン」(リットーミュージック)などで執筆活動中。著書に『奨学金、借りたら人生こうなった』(扶桑社新書)がある