靴・バッグ・ジュエリー・ランジェリー…セルフケアのための自問自答ファッション全公開
離婚して、鏡を見た。死相が出ていた。
「色物を着なければ死ぬ」と思った私は、タイの曜日別カラー習慣を取り入れた。月曜は黄色、火曜はピンク、水曜は緑……。カラフルな服を着た瞬間、みるみるうちに元気になった。
これが本当の意味で私の「自問自答ファッション」の始まりだった。
自問自答ファッションをご存知でしょうか?
自問自答ファッションとは、あきやあさみさんによる「コンセプトを決めて服選び、毎日のファッションの制服化」をするというもの。
ファッションの力で自分の輪郭を捉え直し、哲学と使命を持って自分の人生を生きる。自問自答ファッションを愛する女たちは、自問自答ガールズと称し、エンパワメントし続けている。
2024年にあきやあさみさんの本を買い、noteを読み続け「いつかブランドのバッグを買って演歌を歌ってみたい」と思いながら数年。ついに演歌を歌い、鎮魂し、自己評価靴まで揃えたのでここで記しておきたい。
だいすきな麦さんのnoteを参考にさせていただきました。
7年間。毎月全女性誌を読んで気づいた「おしゃれの正体」
ファッションが好きかと言われたら好きである。それでもおしゃれではない自覚があった。好きなものと世間がよしとするものを選ぶとチグハグになる。でも人から「おしゃれだよね」と言われる。この矛盾がずっとあった。
そんな矢先「おしゃれすきそうだから」とファッション記事の依頼が来た。でも自信がなくて、毎月5本納品するために、毎月すべての女性ファッション誌を楽天マガジンでみて、Instagramで人々のコーディネートを月100件以上リサーチする日々を2018年から2025年まで7年間続けた。
2018年は読者理解のために毎月執筆するテーマのアイテムを1つ買うと決めて、ファッションエンゲル係数は食費を超えていた。ただ高いものではなく、ユニクロやGU、プチプラファッションで買い物をしていた。
でもいいものを長く使いたい性格なので、1年でファストファッションをやめて好きなブランド『todayful(トゥデイフル)』で買うことを決意。
1点1点がそれなりにお値段がするので、しょっちゅうは買えない。でも気に入ったものを身につけている時、私には自信があった。
『todayful』の吉田玲香さんによるオンラインコミュニティ「Ours.」に1年半ほど入会し、オシャレな人が何に気をつけているかを知った。そしてスタイリスト・轟木節子さんの本も買い、理論と言語化を学んだ。
7年間もの間トレンドを追い続け、おしゃれな人々を眺め、言語化することでようやく気づいた。
おしゃれとは「スタイル」があること。
流行っているから、自分はこういうものと型にはめるのではない。自分が好きな何かを理解し、他人と比べることなく胸を張って歩くことだ。
私の周りはおしゃれな人が多い。だから友だちと比べると私はオシャレではない。でもそうじゃない。それぞれスタイルが違うだけのこと。おしゃれかオシャレじゃないかではなく、好きか好きじゃないかなのだ。
というわけで、私の自問自答ファッション、持ち物リストを公開します。
自問自答ファッションのコンセプトはもちろん「セルフケアの伝道師」です。
靴は自己評価「美しさと実用性のあるオンナ」
「靴は自己評価」とは、履いている靴がその人の自信や自身に対する扱い(セルフケア)を映し出す鏡である、という考え方です。良い靴をケアして履くことは自己肯定感を高め、逆にボロボロの靴は自己評価の低さや周囲への印象悪化を招くとされています。靴選びを見直すことは、自分を大切にし、自信を持つための第一歩と言えます。
・LOEWE ペブル ソフト バレリーナ
ヒールは履かない。足が痛むもの、身体が疲れるものは履かない。なぜなら私はご自愛とセルフケアの伝道師だから。
自己評価靴として『LOEWE(ロエベ)』の「ペブル ソフト バレリーナ(ナパラム)」を迎えた。
『Miu Miu(ミュウミュウ)』のローファーと悩んだが、試着してみるとソールにクッションがなく地面だった。一方『LOEWE(ロエベ)』のバレリーナシューズは、ふかふかのクッションとスクエアトゥ。柔らかくて軽いラムレザーで「ご自愛だ……」と実際に履いて決めた。
『LOEWE(ロエベ)』はスペインを代表するラグジュアリーブランド。学生時代スペインに旅行した際に、ギャラリーショップに足を運んでいた。風に舞う布のインスタレーションは今でも覚えている。当時はおばあちゃんっぽいデザインが多かったが、最近とてもオシャレになっている。ハイブランドは誰がクリエイティブディレクターになったかで大きく変わる。
金の玉が印象的な「Pebble(ペブル)」シリーズは、2013年から『LOEWE(ロエベ)』のクリエイティブ・ディレクターを務めるJonathan Anderson(ジョナサン・アンダーソン)期のもの。
スペインに旅行したときは何も買えなかったけれど、ここで回収できて大人になったなと感じた。社会人になって13年目の出来事だった。
エムアイ友の会で毎月1万円コツコツ貯めたお金で買いました。
・ASICS GEL-NIMBUS 10.1 GTX
スニーカーオタクの友だちがいる。好みを伝えレコメンドしてもらいスニーカーを買って、まんまとハマったのが『ASICS(アシックス)』GELシリーズである。今回はゴアテックス素材のものにしたので、雨の日にも履けるのが嬉しい。履きたてよりも、履けば履くほど足に馴染んでモチモチしてくる。『ASICS(アシックス)』のスニーカーは、その経過も履いていて楽しい。
バッグは自己紹介。そして演歌「自分を養うバッグ」
バッグは自己紹介。他人に自分はこういう人ですよと伝えるためのもの。
そしてハイブランドのバッグは、ただ高いものを持っている人ではなく、みんなそれぞれストーリーがある。バッグには「演歌」があるとあきやあさみさんは言う。
どういうことか。高価なバッグを買う人は、心の中で演歌を歌っているというのだ。
「高価なバッグを買う方」は、だいたい心で「演歌」を歌っています。
「東京の生活に疲れ果てて故郷に帰ります。」それでは聞いてください「津軽海峡冬景色」なんですよ。心に大きなストーリーを抱えています。✊(こぶし)を握っています。
もしくは「頑張った自分へのレクイエム(鎮魂歌)パターン」もあります。
仕事を死に物狂いでやり切りました、それでは買います
「フェンディ、ピーカブー」❤️🔥
自分の心を鎮魂しなければいけない時が、あるんです。こちらも「埋める」わけではなく「気持ちを前向きにする」意味です。名誉の負傷の血の香りがします。過去の自分とはグッバイ・ララバイ、さよなら三角またきて四角なのです△□
つまり、バッグを買う背景には必ず物語がある。単なる消費ではなく、人生の節目や決意の証なのだ。それでは私の演歌を聞いてください。
・Hermesピコタンとの運命的な出会い
『Hermes(エルメス)』が突然出てきて驚いたであろう。私も驚いている。人生に『Hermes(エルメス)』なんて縁がないと思っていたから。
エルパトという言葉があるほど、『Hermes(エルメス)』は富裕層が頑張って修行して買っているもの。
欲しくても買えないためエルメス大好きな友人曰く、「ふさわしい自分になれた時、Hermesの方から近づいてくるんだよ。だから出会えるように自分を磨くの」と言っていた。これまでの購入履歴や店員さんとの関係性で出てくるバッグが違うらしい。
彼女は私と一緒にいる時にHermesのピアスをなくし、悲しみに打ちひしがれるも、「なくしたってことは新しいものが入ってくるはず!」とHermesの店舗に行ったらピコタンMMのブラックが出てきたという。ルンルンで買った動画が送られてきた時は、なんて前向きな女なんだと爆笑した。
そのバッグが、いま手元にある。
2025年の春に2度目の離婚して「演歌バッグを買う!」と宣言した時に友人から「ピコタンあるけどいる?」って言われたのである。
そんなことある?
しかも数年前購入時の定価で『Hermes(エルメス)』の「ピコタンMM ブラック」をお譲りいただいた。
ピコタンは『Hermes(エルメス)』が馬具を作っていた頃に由来する。馬への餌入れからデザインされたバッグなのだ。馬を養うように、自分を養おう。慈しみのバッグはセルフケアの伝道師にぴったりだと思った。
アクセサリーはアイデンティティー。鎮魂ジュエリーから厄除けジュエリーへ
アクセサリーを見るとその方がどんな風に自分を表現したいのかが分かります。「どんな人なのか」って、ありのままの姿よりも「装った姿」の方が見えやすいのです。「何も付けたくないシンプルでいたい」と願う人もまた「そのままでいたい」と言うアイデンティティを知らぬうちに身に纏っています。アクセサリーは身体全体から見たら小さな面積なのですがその人を何よりも雄弁に語っていると思います。単純に金やダイヤが身体に密着していると「自分の肉体そのものの価値が上がった錯覚」がして自信が持てます。物理的な価値で己を底上げしようと言う作戦です。錯覚でも自信を持てたらこちらのもの。ジュエリー大賛成主義です。
・TSUTSUMIの宝石付きリング
離婚後ボロボロのとき「キラキラはメンタルに効くから人生のどこかで宝石を買っとくといいよ」と、20代の頃にぱぴこさんに言われたのを思い出した。
宝石を買うならいまでしょ。
と離婚してボロボロの私は宝石を買った。インド占星術で宝石を処方され相性がいいイエローサファイア、レッドコーラル、子どもの頃から一番好きだったアクアマリンの指輪を買った。宝石であればこだわりはないので庶民の台所宝石店『TSUTSUMI』で購入した。
指輪には一つひとつ思い出がある。おばあちゃんの形見、高校の先輩がジュエリーの代理店をはじめた時、ファッション連載200回目の記念で自分に買ったNatsuko Toyofukuのリング。浅虫水族館で真珠取りをして作ったリング。
手元にキラキラと光る石があると、自然と心が軽くなった。
元気になるとだんだん元夫への怒りが湧いてきた。
「鎮魂ジュエリーを買いたい!」
宣言するとまた友人から
「シェーヌ・ダンクルあるけどいる? あとみなみやんに似合いそうなピアスもあるからそれもつけるわ」
と言われた。そんなことある?
・Hermes シェーヌ・ダンクルGM12
・HermesループMM
もちろん購入時の定価で譲ってもらった。いま思っても太っ腹な友達だと思う。定価でも中古でも、もう買える値段ではないから。
彼女がフランスに行った時に、素敵なマダム店員から買ったというピアス。「顔周りに光があった方がいい」と言われて購入したそう。でも似合わなてらったらしい。「みなみやんのためにフランスで買ったのかも😂」と言っていた。
「Hermesをつけている私の横にいてもおかしくない男と付き合うんだよ」
と言われて、そういう外堀を埋めるような使い方もあるんだと思った。
かくして鎮魂ジュエリーとなり、現在は厄除けジュエリーとなっている。
離婚後わけもなく涙が止まらない夜に、私はシェーヌ・ダンクルをつけて眠った。金属だから人肌に温かくなって安心できた。お守りであり、わたしと支えてくれる頼り甲斐のある存在のように思えた。
普段はつけた後は拭いてジップロックに入れて保管している。友だちが送ってくれた手書きのメモも大切にとっている。シッター先の子どもがつくってくれた作品や、拾ってきた石などもここにある。私の宝石箱だ。
銀行口座の残高は減ったけれど、離婚の慰謝料で買ったと思うことにした。生きるための買い物だった。
お財布は自己充足感「お金を大事にしている私」
・LOEWE ぺブル コインカードホルダー バーガンディー
キャッシュレス時代にお財布は、もはや不要でもいいくらい出す機会がありません。ではなおぜ財布にこだわるのか。
カバンの中にあるもの、手に取るもの、すべては自分の心だと思っているから。そしてお金が大好きだからこそ、お金にはいい家に住んでいて欲しい。私がお財布を取り出す時に感じるのは自己充足感。ちゃんと働いていて自立できているって思えるんです。
先日、朝の散歩で財布を落とすも見つからず、新しいものを買うときに、改めて財布に何を求めるのかを考えさせられました。
ランジェリーは「自己効力感」男のためじゃなく、自分の鎧だ
ランジェリーは他人には見えません。自分だけの聖域。頑張らなければならないシーンで、自分を鼓舞するようなセクシーなランジェリーを身につける。例え嫌なことがあったとしても「エロい下着をつけてますし?」と何故か内心ドヤれる。いいランジェリーをつけているとき、猫背では勿体無い。だから胸を張って歩ける。
ファッションの中でも一番皮膚に近く、内面の一番外側にくる服がランジェリーです。下着とランジェリーは違います。下着はアンダーウェアだけど、ランジェリーはエンパワーメントしてくれる。ランジェリーは自己効力感。
勝負下着? ランジェリーは男のためにある? そんなわけない。男よりも自分を大事にして欲しい。ランジェリーは自分はできると思わせてくれる縁の下の力持ちなんです。
「ご自愛ボディスーツ」は自己受容
ワイヤーブラや贅沢なランジェリーが自己効力感だとしたら、腹巻きやノンワイヤーブラやボディスーツは「自己受容」だと思います。
ボディスーツは、ブラと腹巻きとショーツが一体化したアイテムだと思ってください。お腹を冷やさないのでまさにご自愛とセルフケアとセクシーを両立させた一石三鳥くらいのアイテムです。旅行に行く時もこれ1枚でいいし荷物も減ります。着てみる前はトイレが面倒だと思っていたのですが、慣れました。
・LA PERLA(ラペルラ)のレースボディスーツ
ランジェリー界のアストンマーチン『LA PERLA(ラペルラ)』は、イタリア発の世界最高峰のラグジュアリーランジェリーブランド。
友人が週3『LA PERLA(ラペルラ)』の下着を身につけるようにしているという話をしていたので、離婚した後に気を保つために「世界で1番いい下着を買おう」と思いメルカリで買いました。定価で買うと高いのと、経営難でもう売ってないんです。デッドストック。
最初着た時はしっくりこなかったものの、ムチムチに増量してからとても似合うようになった。大事に着ています。
・L'ANGELIQUE(ランジェリーク)のボディスーツ
日本発のプレミアムランジェリーブランド「L'ANGELIQUE(ランジェリーク)」。2026年はいろんなブランドのボディスーツを着比べてみたいなと思っています。ランジェリーについては、ランジェリー王のnoteを読んで勉強しています。
制服化の核心は「セットアップ×曜日別カラー」
自問自答ファッションの制服化、私の場合はセットアップが基本になっている。
なぜセットアップか。それは考えなくていいから。上下が決まっていれば、朝の貴重な時間を「何を着ようか」で悩まなくていい。そしてセットアップは、それだけでスタイルが完成する。
私はこれまでずっと白・黒・グレー・ベージュを着てきた。でも離婚後のボロボロで鏡をみた時に死相が見えて、「色物を着なければ死ぬ」と思った。
そこで取り入れたのがタイの曜日別カラー習慣。
タイでは生まれた曜日によってラッキーカラーが決まっており、その曜日にその色を着ると幸運が訪れると信じられている。私は厳密にタイ式に従うのではなく、自分なりに曜日ごとに色を決めた。
月曜:黄色
火曜:ピンク
水曜:緑
木曜:オレンジ
金曜:青
土曜:紫
日曜:赤
セットアップのインナーを曜日別カラーで7色揃えた。これがみるみるうちに元気をくれた。
仕事でもカラフルな服を着ることで、相手にも元気を与えられているようで好評である。
持っているセットアップ一覧
InstantFunk デニムセットアップ:カジュアルな日の鉄板
todayful グリーンホワイトのセットアップ:春夏の爽やかさ
todayful グレーセットアップ:普段着からフォーマルにも対応
09WOMEN スウェットセットアップ:リラックスした日に
ODE ツイードセットアップ:きちんと感が欲しい日に
これらに曜日別カラーのインナーを合わせるだけで、毎日違う印象を作れる。シンプルだけど、飽きない。そして何より迷わない。
「成功したら買おう」をやめた。人生にリハーサルはないから
ブランドもののバッグやジュエリーに関して、ずっと欲しいけど「まだ私には早い」「ブランドさえ持っていればと見られるのは嫌……だけど持ってみたい」そんなハイブランドへの憧れは常にあった。
でも成功したら買おう、大人になったら買おうと言っている暇はない。
何故なら人生にリハーサルはないのだから。今が本番。そして憧れを拗らせているうちに、そのものに対して必要以上に美化してしまう。持ってみたら意外とそんなものかとなるかもしれないし、とてもしっくりきてしまうかもしれない。
私は母親がハイブランドが好きな人だった。バブル期の癖が抜けず、生活していくためのお金がないのに、なぜかブランドものを何か買ってくる人だった。だからハイブランドに対して「母親のようになりたくない」と避けていたところもある。他人にどう思われるかだけで選んでいるように見えていたから。
けれどいざ大人になってみると、自分で稼いだお金で買うという満足感は格別だし、持ってみると私は自立と自由の女だと思えた。美しいものが好きだ。私には美しいものが似合う。そう素直に思える。
何より買えるから買っているのであって、借金してまで買っていない。ハイブランドにのめり込んで破産するつもりもない。
私はエムアイ友の会でコツコツ毎月1万積み立てること2年。ご褒美に伊勢丹から2万円もらって予算26万円でお買い物。これはヘルシーでやってよかった。計画的に、自分のペースで、憧れに近づくこともできる。
もちろん好きな人からハイブランドのものをプレゼントしてもらうのも嬉しい。大事にされている感じもある。
Hermesも友だちからじゃなければ買わなかった。モノを買うというよりも私は文脈でモノを買いたい。モノ自身に宿る品格を自分に写して、自分自身をよりよくしていきたい。私の魂の形を表すのがお買い物であり、美しい魂の形にするためのお買い物をしたい。
磨かれていった先に出会うもの。手に入れたものを長く大切にすること。私のお買い物が、自分自身や誰かを応援するものであってほしい。それが私にとっての消費行動。
自分を大切にしていると、ファッションから自分自身に伝えていってほしい。
目から身につけることから他人に対しても「私は私を大切にしている」とメッセージを送り続けている。だから蔑ろにしないでね。それがセルフケアだから。
おしゃれとは「スタイル」があること。自分が好きな何かを理解し、胸を張って歩くこと。
憧れを後回しにせず、自分を大切にするファッションを。
人生の本番は、今なのだから。
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いつも読んでいただきありがとうございます。しゃけ(ねこ)にチャオちゅーる買わせていただきます。


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