私の愛したN702iS
この文字列でピンと来た方はきっと同世代!笑
"N702iS"というのはdocomoの携帯電話(ガラケー)の機種名です。私が一番最初に使った思い出深い携帯。
最初に持った携帯って思い入れあるよね、という話なら普通なのですが私はこの機種に対する愛情が異常なのでちょっと語らせて下さい。
当時私はなかなか携帯を買ってもらえず、普通に持っている友達に強烈な憧れを抱く学生でした。校内では使用禁止だったので帰り道こっそりWILLCOMを見せてもらったっけ。
何度も何度も親に頼んで、最終的にクラブの連絡が全部メールになるとのことで許可が下りて。そこからは機種の吟味に余念がありませんでした。
ドコモショップや電器屋さんにせっせと足を運び、置いてある見本(モックアップと言うらしい)をカチャカチャ開け閉めし、パンフレットを大量に貰い…。
なんとその当時のパンフレット、ちゃんと取ってあります。もはやドコモ本社かうちにしかないかも。
その時一目惚れしたのがこのN702iSでした。
コンセプトはドリンクを入れたグラス。
そのため全体的に丸みを帯びていて、当時としてもあまり携帯らしからぬ見た目だった。
背面のイルミネーションは泡が立ち上る様子が表現されていて、下から順番に光る。
当時はモテが大正義だったのだ
電源も入る
更に加速度センサーなるものが搭載されていて、携帯を傾けるとプリインストールの待ち受け画面は液体のようにゆらぐ。
本体色は白(Mineral Water)・ピンク(Strawberry Milk)・ベージュ(Cafe Latte)の3色で、外側のパネルが着せ替え可能。
Cranberry、Hot Chocolate、Matcha
着せ替えパネルは携帯には珍しい色合いで、なおかつドリンク風の名前が付いていて…。
とにかく全部がツボで、見つけた瞬間は恋に落ちたかのようだった。
ただしこの携帯は見た目とコンセプト全振りのため、機能的には微妙だった。
待ち受け画像といくつかの着うたをダウンロードしたら満杯になるほどのメモリーの少なさ。当時だいぶ普及していたワンセグがついていない。
何より画面がいかついくらい小さい。スマホに慣れた現代ではちょっと信じられない、メールを読むのも苦労するようなサイズ感。
親に何度もこれでいいのかと聞かれ、それでも絶対にN702iSが欲しいと主張した。
色は散々悩んだ挙げ句、どの着せ替えパネルとも一番相性の良さそうな白を選びました。
購入後手に取り、ころんと掌に収まった愛らしさは今でも忘れられない…。丸みがあるので手にフィットして、まるで最初から自分の物だったみたいに思えた。
さっそく待ち受け画面を傾けて水のゆらぎを楽しみ、プリインストールの着メロを片っ端から鳴らした。
(画面に横線が入ってしまっている…)
カノンもオルゴール調で大好きでした
着メロは本体色3色と同じタイトルのものと『Smooth Water』という曲が入っていた。私は特にこの曲がお気に入りで、電話の着信音は常にこれに決めていた。どう表現すれば良いのか分からないけれど、明るい音楽に流れる水の音が入っている独特なメロディ。
プリインストールコンテンツにはリトル・マーメイドもあり、アリエルの待ち受け画面や『Under the Sea』の着メロがあった。またこのUnder the Seaの着メロが可愛くて可愛くて…。オルゴール調の音でそれだけで可愛いんですが、最後まで聞くとオルゴールのねじ巻き音が入ってるんですよ!もう大好きすぎて即メール着信音に決定。
溺愛するあまり、その後使った様々な機種(ガラケー・スマホ)にこの曲を録音させて着メロとして使っていました。継ぎ足しの秘伝のタレ状態。
加速度センサー画面と静止画の2パターンあった
一生買い替えた日の天気予報とニュースが流れている
待ち受け画面は基本ミネラルウォーターの加速度センサー画面で、たまにストロベリーミルクの色に変えたり。カフェラテは泡が乗っているせいか動きが少し鈍かった。動きのない2種類目の画面もそれはそれで可愛かった。
※この機種とは関係ないけれどそれにも飽きてきたら、真っ黒い画面に細い字でポエムが書いてある画像やらハートの辞書なる画像を怪しげなサイトからダウンロードして使っていた。あのブーム何だったんですかね。
着信イルミネーションは色を変えることが出来た。色を選べるのではなく、RGBで指定して色自体を変えられるのだ。
これで◯◯ちゃんからのメールはピンク、××ちゃんからのメールは紫…とよくやりとりする友達によって変えていた。着メロも友達ごとに設定。
コップのCafe LatteとStrawberry Milk
4番目のリトルマーメイドはタツノオトシゴ!可愛すぎる
水面の波紋みたいなデザイン。
着せ替えは外側だけでなく待ち受けやメニュー画面、電池や電波のアイコンも一気に設定することができた。
送受信画面やメールのセンター問い合わせ画面まで独自デザインでおしゃれ!
それにしてもセンター問い合わせという響きが懐かしいですね。
基本的に本体色3色の名前を冠したデザインなのだが、QRコードでダウンロードするとプラスして『スタイルモード』という3種類のデザインも設定することができた。
その中にStone Therapyという種類があり、待ち受け画面のデザインが緑色の石が徐々に増えていくというなかなかシュールなものだった。
更に、この携帯はもっと細かな部分まで設定可能だった。背景デザインや
カラーリングも5色から変えることができたのだ。
ローズにして乙女ちっくにすることもあった
なお、外側の着せ替えパネルは取り扱い店舗がかなり限られており、しかも当時の自分のお小遣いではちょっと高価だったので結局手に入れられなかった。ので未だにメルカリで探し求めてます。
制服の胸ポケットに携帯を入れているクラスメイトが羨ましくて真似したり(彼女のは薄い携帯だったのに私は分厚いN702iSでやったためポケットがはちきれそうになっていた)。
ストラップはリボンにしていることが多かったのでブラウスの胸にリボンを飾っているように見えたな。
傷つくのが忍びなくて、カバンにしまう時はiPod nanoと共にいちご柄のポーチに入れてたのも覚えている。
画質はガビガビだし容量も少ないけれど、自分用のカメラがあるのも嬉しくてやたらと写真を撮った。
一番最初に撮ったのはリビングのソファーに腰掛けていたおばあちゃんで、これまたプリインストールの謎のフレームやスタンプでゴテゴテにデコった。おばあちゃんは喜んでくれたっけ。
フレーム名はStrawberry Milk
周りの子たちの携帯がどんどん軽くなって、DoCoMoがdocomoになり、機種名が70x・90xからx-00となり…それでも私は頑なに使い続けた。
最終的にカメラを起動すると画面が固まり再起動するしかなくなる、という壊れ方をして泣く泣く機種変をした。使っていた期間はたったの3、4年くらい。
ここまで読んで頂ければ分かるかと思いますが、私は未だにこの機種が大好きです。愛していると言っても過言ではない。
パンフレットを見ながらとはいえ思い出話がいくらでも出てくる(そもそもパンフレットがあるのが…)。プリインストールの着メロのタイトルを覚えてる人なんているんですかね?笑
これ以降に携帯もスマホも何回か買い替えたけれど、N702iS以上に愛着を持っている機種はない。今使っているAndroidは機種名すらあやふやだ。
ずっと大好きで携帯自体も手元にあるけれど、画面に線が入ってしまったし、いつ動かなくなるか分からない。当然電池の替えもない。
携帯は今や過去の産物となり、当時使っていた人の記憶も薄れホームページも消え、どんどん忘れ去られていく。仕方ないけれど、こんなに大好きなのに少し寂しい。
N702iSについて語ったブログはちらほらあっても中身まで言及している物はなかなか無く、現代では考えられないほど個性の塊のこの携帯について少しでも書き記しておきたいと思いました。
後から他の携帯を使ったり友達のを見せてもらって知ったんですが、プリインストールのオリジナル着メロやオリジナル画像がこんなに充実している機種ってなかなか無いんですよね(着メロは既存曲アレンジが多かったり)。制作した人の熱意を感じる…。
※ちなみにこの記事では最初を除き一貫して"携帯"と呼んでいる。ガラケーというのはスマホ普及によって生まれた呼び名(いわゆるレトロニム)なので、私にとってこれは携帯なのだ…という面倒くさい思考。
最愛はN702iSなのですが、他にも大好きな携帯がたくさんあるのでまた別の機会に書こうと思います。
携帯電話最高!!!!



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