好きか 嫌いか。
村正おじいちゃんの事をカッコイイと思っているが避けられているエミヤさんと、そんなエミヤが段々気になってくるおじいちゃんの話。
千子村正×エミヤ
礼装ちゃんもわちゃわちゃ実体化してたりします。(ゼロオーバーさんと担い手さんはエミヤさんと身長一緒だという設定です)エミヤママ愛されなお話。
今回のマスターは♀
■玉兎熒と申します。
お久しぶりです、今回は礼装ちゃんや皆に愛されるエミヤさんを書きたかったんですが、如何せん。
Fgoベースだとやっぱりおじいちゃんに全力で靡いてしまう結果になりました;
なのであまり設定が活かせず涙です…
□余談
アヴァロンのエゴ村さん、良いですね!エゴ村さんの方でも何かお話書きたいですがひとまず後編を待ちますw
実装してくれないかなぁ…( ´∀`)♡
- 166
- 192
- 4,287
深夜のカルデア
とある英霊のお部屋ー
「飲ませすぎたか」
「面白い位グダグダだなこの男…」
金髪二人が見下ろす先に、ふにゃふにゃと机に突っ伏す赤い弓兵が居る。
お酒の入ったグラスを零さない絶妙な位置で揺らしながら、むにゃむにゃ何か言っている。
「おい、贋作者…大丈夫か?」
「だいじょぉぶ だ…」
のろのろ起き上がるとグラスを両手で握り直す。
「もう飲むな」
「うー…………頭痛い…」
「そんなに度数も無い酒なんだがなぁ…」
ひょいっと弓兵のグラスを奪う
「このまま寝ていけ弓兵」
「でも、おおさまが、寝れないんじゃ…」
「構わん、我はこの後したい仕事があったしな…」
「我はもう少し飲む」
「…………なら、お言葉にあまえて…」
のろのろと立ち上がるとベッドにダイブして動かなくなる。
普段の弓兵を知っている二人は面白いものを見る目で見守っている。
「ククッ‥しかし、今日は面白い話が聞けたなぁ…」
「飲ませた甲斐があった」
ゲートから新しい酒を出しながら英雄王が続ける。
「あんな風にあの男の事を喋り始めるなんてな…」
『村正殿はカッコイイ!!ズルい、依代はあの小僧なのに…つい目で追ってしまう…悔しい…』
酒に酔った弓兵が漏らした言葉。
「あの刀匠村正とか………うー…仲良くなりたいー…刀の話とかしてみたい、いや、むしろ聞いていたい…」
「なら、仲良くすればいいではないか」
「…………………駄目だ。多分 依代の影響か、村正殿は私が苦手のようだし…」
「なんでそう思う?」
「………実は…」
この前、早朝に厨房を覗いていたから 何か作ろうか と声をかけると
『おぉ、サンキュ…でも、女将に用事があってなぁ……だから女将に頼むわ』
とか何とかで避けられ、その時は用事があったからだろうと思っていたが
よくよく村正殿を観察し始めると、厨房に私が居る時は大体ブーディカやキャットのご飯を頼んでいるのに気が付いた。
『折角他の国の英霊がいるなら、生前食えなかった他所の飯も食ってみたくてな〜』
確かに、村正殿の生きていた時代では食べた事のない物も多いだろうと納得もした。
でも、今日偶然マスターの部屋を訪れた時に聞こえてしまった
『オレ、アイツが苦手』と…
「へこむ………いや、私が小僧にした事を考えれば当然の反応なんだが……」
「それで飲めもしない酒を飲んでいたのか…」
「愛いヤツよのぉ」
賢王が頭を撫でてやると子犬の様な目で見上げてくる
「これ以上嫌われたくない…………が、私は厨房にいることが多いし…どうしたら…」
「ふむ。ならば、厨房以外ではお前もあの鍛冶師を避ければ良い。お前は人の気配には敏感だからそのぐらい出来よう?」
「村正殿を……避ける…?」
「そうすれば、自ずと距離が測れる様になるだろうよ。お互いな…」
「距離……………なるほど…」
そう呟くと糸が切れたようにふにゃふにゃと机に突っ伏す弓兵。
そして冒頭に戻る。
「珍しくコイツが酒なんて飲んでいるから面白…ンン、何かあったのかと部屋に誘って正解だったなぁ。」
「……フッ。しかし、お前も人が悪い。」
「…何の事だ?」
「あの鍛冶師の気持ち………お前は知っているのだろう?若いの…」
「………………正確には、依代になった小僧の だがなぁ…」
「ククッ、…さてはて…我のアドバイスでどう関係が変わるのやら……精々楽しませてもらおう。」
翌早朝ー
王様部屋の前
「うぅ…結局ベッドを使ってしまってすまなかった…」
「朝ごはんにおまけをつけるなら許す」
「了解した…」
「………」
項垂れる弓兵の頬を撫でる賢王
「?!」
「頭痛は大丈夫か?」
「あ、あぁ…一晩寝て治った。ありがとう」
「ふむ。…………彼奴の件はどうするのだ?」
「……アドバイス通りやってみようと思う。まぁ、向こうも避けているから気付かないだろうが…」
「そうか」
ふと視線を外したと思うと小さく笑う
「拗れない事を祈る」
「???」