突破する日本

戦前・戦中・戦後、一貫して世論煽った朝日 戦後は方向性を変え安全保障の強化にことごとく反対…今や「笛吹けど踊らず」

前述の筒井氏は、戦前戦中を振り返って「マスメディアが、政府や軍を強硬論で引っ張っていったという面のほうが強いというのが真実なのである」(『天皇・コロナ・ナショナリズム』ちくま新書)と評している。

メディアが世論を煽って政府を動かすという構図は、敗戦後も変わらなかった。戦後は方向性を変えて安全保障の強化にことごとく反対した。

「安保3文書」の閣議決定された翌日、朝日新聞はコラム「天声人語」で「敵基地攻撃能力の保有など安保政策の大転換となったきのう、国会前を歩いた。かつてのにぎわいは、まだなかった」(昨年12月17日付)と残念がった。今や「笛吹けど踊らず」だ。

■八木秀次(やぎ・ひでつぐ) 1962年、広島県生まれ。早稲田大学法学部卒業、同大学院政治学研究科博士後期課程研究指導認定退学。専攻は憲法学。第2回正論新風賞受賞。高崎経済大学教授などを経て現在、麗澤大学教授。山本七平賞選考委員など。安倍・菅内閣で首相諮問機関・教育再生実行会議の有識者委員を務めた。法務省・法制審議会民法(相続関係)部会委員、フジテレビジョン番組審議委員も歴任。著書に『憲法改正がなぜ必要か』(PHPパブリッシング)など多数。

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