スカイツリーのエレベーター停止 閉じ込め5時間半、20人全員救助
22日午後8時20分ごろ、東京都墨田区押上1丁目の東京スカイツリーで、「エレベーターで閉じ込めが起きた」との通報が警視庁にあった。本所署によると、地上30メートルで止まり、子ども2人を含む20人が乗っていた。
救助作業は、約5時間半が経った翌23日午前1時44分に始まり、同2時2分までの約18分間で終えた。全員を救助したという。けが人の情報はない。
当初は停止したエレベーターを外部からこじ開ける方針だったが、別のエレベーターを横付けして緊急用のドアを開け、橋を渡して移動させる方法が採られた。
施設を運営する東武タワースカイツリーによると、4階と、高さ350メートルの天望デッキをつなぐエレベーター4基のうち2基が緊急停止。このうち下降中だった1基に客が乗っていた。もう1基に客はいなかった。
ほかの2基も安全確認のため1時間ほど停止した。同社は「(緊急停止の)原因は調査中」としている。
午後9時ごろには、スカイツリー前に複数の救急車や消防車、パトカーが並び、救助隊員らが足早に施設の中に入っていく様子がみられた。
観光でやってきたという大阪府の40代女性は、天望デッキに向かうエレベーターに乗ろうと並んでいたところ、午後8時半ごろに「強風のためエレベーターが止まり、点検している」とのアナウンスを聞いたという。再開するかもしれないと思って待っていたが、1時間ほどであきらめた。
乗客が閉じ込められているということはネットニュースで初めて知ったという。「怖いので乗りたくない。楽しみにしていたのに残念」と話した。
一時はエレベーター4基すべてが動かなくなった。天望デッキでは、一時約1200人が地上に降りられず足止めをされたが、エレベーターの再開とともに順次降りた。
20代の会社員は「人が密集してて、とにかく暑かった」。別の千葉県の20代男性によると、天望デッキでは子どもや高齢者に飲み物が配られたが途中でなくなり、待ちくたびれて床に座っている人もいたという。「いつ帰れるかわからなかった。降りるときにエレベーターが止まらないかが心配だった」と振り返った。
東京スカイツリーは高さ634メートルの電波塔。東武鉄道や東芝エレベータのホームページなどによると、エレベーターでは天望デッキまで50秒で運べるという。