【猫の日】貴志駅の三代目駅長「よんたま」ちゃんに会いに なぜ猫がいいのかニャァ? #エキスパートトピ

石井万寿美
まねき猫ホスピタル院長 獣医師
和歌山電鉄のサイトより 3代目駅長の「よんたま」ちゃん

2月22日は猫の日です。

2026年の「ネコノミクス(猫の経済効果)」が、約2兆円に上るという試算が発表。猫は、癒やしを与える存在にとどまらず、社会にも影響を与えています。

その象徴的な存在が、和歌山電鐵貴志駅の三毛猫「たま駅長」です。現在は三代目の「よんたま」ちゃん。たま駅長は人気を博し、亡くなった際には社葬が営まれ多くのファンが参列。

廃線の危機にあった中で駅長に就任したまちゃんは、訪れる人々を出迎え見送る存在として愛されその姿が国内外で話題に。・

なぜ猫はこのような経済効果を生み出すのかを見ていきましょう。

ココがポイント

詳報】3代目猫駅長 就任だニャー 和歌山電鉄 貴志駅

3代目駅長就任だニャー 和歌山電鉄貴志駅
出典:共同通信 2026/1/7(水)

たま駅長社葬・小嶋光信社長あいさつ全文「日本の地方鉄道を救った」
出典:Yahoo!ニュース オリジナル THE PAGE 2015/6/28(日)

エキスパートの補足・見解

犬はチワワやセント・バーナードのように、外見も性格も大きく異なり、好みが分かれやすい存在です。

一方、猫はシンガプーラからラグドールまで品種差はあっても、「猫という存在そのもの」が愛されている点が特徴でしょう。媚びず、気まぐれで、それでもそこに“いてくれる”だけでいい存在。SNSを見ても、人気を集めているのは必ずしも純血種とは限らず、MIXの猫も数多く支持されています。ラグドールの飼い主がMIXの子にも同じように愛情を注ぐ姿は、その象徴といえるでしょう。

象徴的存在が、和歌山電鐵貴志駅の猫駅長です。土地や物語と結びついた猫は強い発信力を持ち、「ネコノミクス」と呼ばれる経済効果を生み出します。

筆者が訪れた際も海外観光客が動画を撮影し、世界へ発信していました。よんたまちゃんは犬のように尾を振ることもなく、ただ静かに眠っているだけ。それでも、いるだけで満ち足りた気持ちになれるのです。

しかし、猫は単なる集客装置ではありません。大切なのは「猫の幸せ」です。ビジネスに活用するのであれば、猫本位の環境整備と福祉への配慮が前提であるべきでしょう。その姿勢こそが信頼を生み、結果として経済効果にもつながるのではないでしょうか。

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まねき猫ホスピタル院長 獣医師

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大阪市生まれ。まねき猫ホスピタル院長、獣医師・作家。酪農学園大学大学院獣医研究科修了。大阪府守口市で開業。専門は食事療法をしながらがんの治療。その一方、新聞、雑誌で作家として活動。「動物のお医者さんになりたい(コスモヒルズ)」シリーズ「ますみ先生のにゃるほどジャーナル 動物のお医者さんの365日(青土社)」など著書多数。シニア犬と暮らしていた。

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