「台湾で挑発なら危険水域」中国教授は高市外交へ警告していた 韓国からは竹島式典への閣僚出席を不安視する声
「一般の韓国人は植民地時代の歴史から懸念が大きい。私は専門家としてトランプ米政権の要求があることだと理解し、見守っている」 ―高市氏は北朝鮮に首脳会談開催を打診した。 「韓国の(李政権など)革新政権は南北融和を進めてきた。北朝鮮と日本がコミュニケーションを取り、国交正常化すれば良いと期待するが、日本が拉致問題を前面に出せば北朝鮮は対話に応じないと思う。それ以外の議題で仕掛けるべきではないか」 × × 1962年、韓国大邱(テグ)出身。日本で名古屋商科大助教授、筑波大准教授を歴任。韓国与党代表らの諮問委員を務める。 ▽対中強硬追従はリスク 米国笹川平和財団シニアディレクターのジェームズ・ショフ氏は、トランプ米政権が高市政権に自衛隊による反撃能力(敵基地攻撃能力)など安全保障分野の協力拡大を期待していると述べた。トランプ大統領の対中姿勢は二転三転するため、日本が強硬一辺倒で追従するのはリスクを伴うと警鐘を鳴らした。(インタビューは10月30日に実施) ―10月28日の日米首脳の初会談をどう見るか。
「順調だった。トランプ氏は個人的な関係構築を重視し、今回は日本の防衛費増額といった難題は避けたようだ。巨額の対米投資は具体性を欠き、今後の課題だ。高市早苗首相が長く政権を維持できるかどうかも日米同盟の安定性に影響する」 ―トランプ政権が日本に求めることは。 「安保分野でのさらなる協力拡大に期待しており、高市政権も大筋で一致している。日本に防衛関連で多くの投資を求め、米軍と自衛隊の統合を追求するだろう。核抑止や反撃能力、宇宙、サイバー防衛などの協力拡大が共通の優先分野となる。米国の次世代ミサイル防衛構想『ゴールデンドーム』への参画を求めるかもしれない」 ―注意すべき点は。 「トランプ氏は中国に圧力をかけたり融和的な姿勢を見せたり態度をころころ変える。日本が追従して中国に貿易面で強硬姿勢を取ったのに、いつの間にかトランプ氏は手を引いていたという事態も起きかねない。慎重になる必要がある」 ―日米関係はどう変化しているか。
「トランプ政権はサプライチェーン(供給網)確保などの経済安保でも日本との協力をさらに深めようとしている。一方、核不拡散や気候変動、多国間協力といった分野への関心は薄れている」 ―日本の役割は。 「米国が軽視している対外援助や多国間の協力枠組みといった分野で日本は指導力を発揮できる。国連や世界保健機関(WHO)は米国だけでなく世界にとっても大事な機関だ。先進7カ国(G7)で日本が果たす役割も一層重要になる」 × × 1966年生まれ。オバマ政権で国防総省東アジア政策上級顧問。2021年10月から現職。