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本の表紙で「ぷっくりシール」を作ってみました

世間では、シールがブームなんですってね。

中でもボンボンドロップシールとやらが大人気。
透明感があって、水滴が盛り上がったようなシール。ぷっくりした厚みが愛らしく、とってもかわいいんです。

ボンボンドロップシールがあまりに買えないため、最近では手作りする人も増えているそうな。
SNSで流れてきた記事を読んでいると、ちょっとした工作でボンボンドロップシールっぽいものが錬成できるようです。しかもお手軽。

へ~面白いな~とぼんやり思っているところで、ふとひらめきました。

これ、本の表紙でもできるんじゃね? と。


……
………

そんなわけで、思い立ったが吉日。

「本の表紙を使って、ぷっくりシールを作ってみよう」
に挑戦してみることにしました。
わー、ぱちぱちぱちぱち。

そうです。まったくなんの役にも立たない自由研究ですね。

「ボンボンドロップシール」はクーリアさんの登録商標です。作るのはパチモンなので、ここからは立体シールの通称である「ぷっくりシール」と呼ぶことにします。

まずは、本の表紙をプリントします。
表紙画像を小さく並べ、コンビニで印刷するだけ。
自宅にプリンターがある人は、ラベルシール紙にプリントするのがおススメです。裏面がシールになるので、ぷっくりシールの再現率が上がります。

次に、プリントした表紙を丁寧に切り取り、ラミネートシールを貼ります。
そしたら、表紙に合わせて再びカット。

表紙画像は僕の編集担当作をチョイスしました。あくまで個人の趣味のお遊びということでご容赦ください。

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はりきって何種類もプリントしました(フラグ)
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ラミネートしてカット! すでにかわいい

ぷっくりシールを作る方法はいろいろですが、ボンドを使うタイプとレジンを使うタイプ。大きく二種類あるようです。
レジンは百均で購入できるし、そこまで大変ではないと知っているのですが、やはりボンドのほうがお手軽そうだし、完成品のぷにぷに感が高そう。

ここはボンド流を選択することにして。
取り出したるは「ボンドパーツ用」

黄色いボンドでおなじみコニシさんから販売されているアイテムです。
これが、ぷっくりシールの自作界隈でとても評判がいい。
しかもコニシさんの公式Xで作り方まで紹介してくれている。

もう、これっきゃないと即ポチって取り寄せました。

※運よくアマゾンで購入できましたが、人気で品薄状態のようです

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ぷっくりシール界隈の神アイテム

▼これを買いました(ご参考までに)


ここからがいよいよ本番。
ラミネートされた表紙の上に、ボンドをむにゅりと出していきます。

全体にまんべんなく、むにゅむにゅむにゅ。
このボンドが硬化することで、「ぷっくりシール」になるわけです。原理はとても簡単。

ちなみにわざわざラミネートしたのは、紙に直接ボンドを載せると、紙が吸ってしまって滲むことがあるからです。
紙の上にラミネートを挟むことで、表紙の美しさを守っています。

ただひたすらに、むにゅむにゅむにゅ。

これが案外大変です。特にはしっこの部分。
調子にのるとはみ出るし、臆病になると埋まらない。
爪楊枝で調節しながら、均等にいきわたるようにボンドを塗り足していきます。

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ぷっくりしてる! 感動!

全体にボンドを載せると、おおお!
たしかにぷっくりしてるじゃないですか。

モリッとして、なんかかわいい!
いいねいいね! どんどん作るぞ!

満足しながら3つ目を作ろうとして、気づきました。

ボンドがぜんぜん足りない。

けっこうですね、容赦なくボンドを使うんですよ。
そりゃあ、ぷっくりさせる部分がすべてボンドですから。

冒頭の写真で分かる通り、作りたい本の表紙をいっぱい用意してたんですが、まったく足りないことが発覚。
目分量では4個が限界なので、作成数を絞ることにしました。

はりきっていっぱい準備したフラグ回収ですね。悲しい~
作れなかった本はまた今度。

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4個が限界でした! 

4個の表紙に、むにゅむにゅむにゅ。
ボンドを全体に載せ終わったら、2周目に入ります。

より高さと厚みを出すために。よりぷっくりさせるために。

1周目と同じ作業を、無心になって繰り返します。
ボンドを絞り出していると、だんだん「僕、なにやってんだろう……」という気持ちが胸に去来します。

子供が寝ついた後の、週末の深夜。有意義で大切な時間です。
もっとほかにやるべきことがあるはず。それこそ読書したっていいわけで。
なのに、僕はなぜボンドをひねり出しているのか。ぷっくりシールを作ってどうするつもりなのか。なんなの、ヒマなの?

己の虚しさと戦っているうちに、2周目が終わりました。

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虚しさに打ち勝ったぷっくり

すごい! たしかにぷっくりが増してる!

この「ボンド パーツ用」、粘性が高いので流れてしまうことがなく、2周目でもしっかりボンドを載せられます。
ほかのボンドを試したことはないのですが、たしかに自作界隈で評判が高いだけある……と感動したのでした。

あとは爪楊枝で気泡をつぶして完成。
これにて、工程はほぼ終了です。

平行な場所で、一晩じっくり乾かします。

というわけで、完成したのがこちら!!

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ぷっくりシールだああ!

ババーン!
どうですか、これが本のぷっくりシールです。

さっきと絵面がぜんぜん変わってないから、違いがわからん……とか言わないでください。そりゃ硬化させただけなので、見た目に変わりはありません。

写真は同じようですが、触ると感動。
ぷにぷにして、もちもちします。
これぞまさしく「ぷっくりシール」の触り心地や! 
ぷっくりシールをちゃんと触ったことないけど、たぶん、そう!

見た目も素敵。
本の表紙に雫がたまっているようで、艶めいています。

本ってもともとPP加工という加工を施します。汚れを防ぐため、カバーデザインを印刷した紙の上に、ぴかぴかつるつるしたシートを貼るんですね。(ざっくりの説明です)
そのPPが盛り上がって立体化したようで、本好きとしては「めっちゃおもろ…!」とテンションが上がりました。UV加工っぽいとも言えるんだよな~

ちなみに、もともと4種類作っていたはずが、写真では3種類になっていますね。
これはボンドを盛っている最中に、1種類ひっくり返してしまったからです。

せっかくなので、盛りの比較用に残しておいたんですが、厚みの違いがわかりますか?
写真右側がボンドを1回盛ったもの。左側が2回盛ったものです。
左の方がモリッとしている感がありますね。

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左が2回盛り。右が1回盛り(途中でひっくり返したので)

うまく作れて大満足ですが、反省もありました。
それは、気泡が残ってしまったこと。

できるだけ潰したつもりでしたが、ちょこちょこ残ってしまったなあと。
気泡を潰す作業を細やかにやるかどうかで、完成後のクオリティに差が出そうです。
まあ、これも水滴のような「味」と思えば、それまでですが。

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下部中央に大きめの気泡が。無念!

この本のぷっくりシールは、裏面が紙のままです。そう、実はまだ「ぷっくり」に過ぎません。
やや強引ですが、裏面に両面テープを貼り付けて……

はい、これで正真正銘「本のぷっくりシール」の完成です。

シール帳だろうが、手帳だろうが、冷蔵庫だろうが、好きなところに貼り付けることができます。
いやー、楽しかった!

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シール帳なんてものはない! 手帳に貼る!

最後にちょっぴり真面目な話をすると、
本の表紙のシールがあるといいな……とずっと考えていました。


本の表紙ってデザイン性が高いので、集めたくなります。シールだったらコレクションできるし、トレーディングカードみたいな楽しみ方もできます。

読んだ本のシールを手帳に貼って、読書記録にするのもいいですね。
飲んだワインのラベルを保管しておくように、読んだ記録と記憶を残せます。

だから本の表紙のぷっくりシールも、いつか本当に実現してほしいんです。
雑貨としてアリだし、推し本のグッズにも最高。
好きな本のぷっくりシールをシール帳に貼り、友達と交換する。そこから知らない本に興味を持つかもしれないし、新しい本との出会いが生まれるかもしれない。
実際に作ってみたからこそ、夢が広がりました。

本はもっと自由になれるんじゃないかな、と思うことがあります。

既存のあり方や、固定観念にとらわれがちですが、本にはまだやれることがある。まだ遊べる余白がある。
それは本の価値を棄損するものではなく、むしろ新しい希望に繋がるはずです。

もっと自由に、もっと楽しく。

本の可能性をさぐる自由研究はこれからも続きます。
またいつかどこかで、お付き合いください。

もしもみなさんが自作される際は、あくまで個人の趣味と良識の範囲で行ってください。販売したりするのは絶対にNGですよ。

★★★

<おすすめ本>
東畑開人『なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない』

人生が迷子で、導かれるように手に取りました。
心理士の著者が、さまざまな事例を元にアドバイスしてくれる本。

患者さんをカウンセリングしているように進むので、読みやすく、共感しやすい。優しく背中に手を当ててくれます。
みんな悩んでいるんだ……ということを知れて、前を向くヒントをもらえた気がしました。
この本を読むだけで、日常が劇的に変わるわけではないけれど、「大丈夫だよ」という言葉をくれる。そんな一冊。


(▼過去にやった自由研究)


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気泡がかえって深海に沈んだ魔法の書的なフレーバーがあって素敵です! 書影のOKも拡張していますし、デザイナーさんへの権利とリスペクトが守られたうえで、本の楽しさがさらに自由になってほしいですね!

本の表紙で「ぷっくりシール」を作ってみました|森潤也|ときどき文芸編集者
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