篠澤広、とってもかわいい「普通」の女の子
初めに
こんにちはこんばんは、皆様如何お過ごしでしょうか。
この記事は僕が学園アイドルマスター、通称学マスのキャラクターである篠澤広について色々考えたことをぶち撒ける記事となります。
広について語る記事なんて無数にありますが、この記事がそんな星の海を構成する一部となれば幸いです。
性質上、ゲーム内コミュに関する重度のネタバレを含みます。
特に親愛度とイベント、既に交換に入っている「光景」と「コントラスト」のコミュ内容については事前警告無しで出しますのでまだ見てない人はご注意ください。
というかそのあたりの誰でも見れる部分を見てないやつはこんな記事を読んでいる場合ではない。さっさと見てこい。
※この記事は「のドル🏫アドカレ2025」の10日目の記事です。
ままならない日々を愛する女の子
ミステリアスな雰囲気漂う天才少女。簡単で退屈すぎる日々を厭い、苦手分野に挑戦すべく初星学園に入学した。「辛く苦しいレッスン」や「うまくいかないこと」に喜びを感じる変人。アイドルを目指した理由は「いちばんわたしに向いてなさそうだから」。
広は公式で「変人」と書かれるぐらいに変わった子です。
プロデュースして数話で分かる情報を軽く列挙しても以下のとおりです。
登校しただけで倒れるくらい体力がない
14歳で大学を卒業するほどの天才なのに、学問界隈での進路を蹴ってアイドル育成校に入学する
上記のような経緯で入学したにも関わらず、「アイドルになること」よりも、「アイドルを目指すために苦労すること」の方が目的として強く、そのせいで経歴を武器として使う気はない
苦しいことや物事がうまく行かないことがあるとテンションが上がる
逆に物事が順調にいったり褒められたりするとテンションが下がる
めちゃくちゃですね。
特に最後の2点に付いての印象が強烈で、辛いレッスンやプロデューサーの厳しい言葉にうっとりする様は無数のプレイヤーを困惑させました。
こういう嗜好になった原因には、広の過去が大きく関わっています。
得意なことをやって、喜ばしい成果が出て、しくじることも困難に直面することもなく、周りから称賛される日々。
普通なら誰もが羨むような状況ですが、広にとってはそれはつまらないものでしかなく、これまでに経験したことのない「困難」を求めて自分に向いてなさそうなアイドルをあえて目指した、というのが広の語る初星学園に入学した動機です。
「困難を楽しむ」という人はそれなりにいそうですが、「上手くいくことがつまらないから向いてなさそうなことを選ぶ」というのは、成功のみを味わってきた「天才」にして「変人」である篠澤広当人以外には到底理解不能な思考です・・・
本当にそうでしょうか?
広は、本当に「何でも上手くいって、苦しいことがなくて、みんなが褒めてくれること」がつまらなかったのでしょうか?
本当に「向いていないから」という理由でアイドルを目指すことを決めたのでしょうか?
僕は、「物事が上手くいく日々がつまらない」というのは、ただの広の勘違いであると思っています。
なぜ広は、「順風満帆な日々」をつまらないと思ったのか?
そう考えた理由について話すには、広のこれまでの人生を想像する必要があります。
広は14歳で海外の大学を卒業しています。
飛び級をしていたとしても中学校は間違いなく行っていないでしょうし、普通に考えれば小学校も卒業までは通っていない可能性が高いです。
もちろんいきなり賢さが周囲の大人に認知されてすぐ留学することになったわけではなく、小学校1年とかそれぐらいの時期から既に周囲とは隔絶した知性を持ち、誰から見ても「神童」とわかるような状態だったと思われます。
当然、周囲の子供からは浮きます。
広にとって千奈と佑芽が最初の友達ということは、当然小学校では一人も友達ができなかったわけです。
そういう中で留学が決まり、大学に入ると、なおさら誰かと親しくなるチャンスは減ったことでしょう。
周囲から見れば、外国からやってきた、自分より何歳も年下で、それなのに自分より遥かに賢い、触れれば壊れてしまいそうな雰囲気を持った女の子です。
丁重に扱いこそすれ、親睦を深めて親密な付き合いをしようという気になれなくとも無理はありません。
卒業した後に「篠澤広の好きなところ」を聞けて、それに答えてくれる人がいる辺り、決して避けられていたわけではなく、むしろ好意的には見られていたのだとは思いますが・・・
そうして幼少期から広はずっと一人ぼっちで過ごしてきたわけですが、広の主観としてはそのことはさほど気に病んでいなかったと思われます。
両親からは大事にされていたでしょうから、友人がいなくても愛情に飢えるというようなことはなさそうですし、広は物事に集中すると他が見えなくなるほど没頭しますから、小学校や大学にいる間は学業や研究のことが頭を占めていて自分が一人であることなどは気に留めなさそうです。
しかし、それは自分では意識できていないと言うだけで、心の奥底ではたまらなく寂しさを感じていたのだと思います。
各種コミュを見てきたプレイヤーは知っていますが、広はその経歴や見た目、雰囲気から想像する「物静かな少女」では全くなく、とてもよく話し、積極的に人と交流し、面白そうなイベントには首を突っ込む、賑やかなことや悪戯が好きな子です。
そんな広にとって、親しく話す相手はおらず、ただ黙々と自分の興味のままに勉強や研究のみに向き合う日々は、空虚でつまらないものに感じたことでしょう。
ただ、それまで一度も友達ができたことがなく、同年代の子と遊んだ経験もほとんどなかった広は、そんな寂しさを自覚できず、今の日々を退屈に感じる理由もわからなかったのだと思います。
本来、広は勉強も研究も好きで、意欲もあったと思います。
そうでなければいくら才能があっても、14歳で大学を卒業できるほどの成果は出ませんし、海外留学を希望するとも思えません。
(海外留学が広の意思かどうかは明言されてませんが、少なくとも作中の広の両親関連の描写を見るに、嫌がる娘を無理矢理海外に送ったとは考えにくいです)
でも、その「得意で、やりたいと思ったこと」によって出した成果、積み重ねた成功は、広を幸福には導いてくれず、むしろより自分を寂しく、退屈に感じさせる場所へと連れていく結果になりました。
これが広の「得意なことをやるのはつまらない」という考えに繋がっていそうです。
更に大学も卒業が近づき、賢い広はこれからの自分の人生の全体像についても何となく想像できてしまったことでしょう。
これまで以上に専門分野で成果を出し、これまで以上に名声を浴び、それなのに何故か空虚で、色褪せて感じる人生。
そうして無意識下で現状に鬱屈と絶望を感じていた広に、運命の出会いが訪れます。
アイドル(owl先輩)との出会いです。
ポップなメロディを元気いっぱいに踊るowlちゃん。
きっと色鮮やかで、目まぐるしくて、騒がしい日々を送っている、明るくてかわいい女の子。
広は、アイドルを目指した理由として「向いていないから」以外にもう一つ、「かわいくなりたかった」という動機を挙げています。
きっと、その日見たowlちゃんの姿と、そこから想像した今の自分とは正反対の鮮やかな日常のイメージが結びつき、憧れとして焼き付いたのでしょう。
ところで、広は自分の説明のつかない感情に理屈を付けたがる傾向があります。
佑芽のライブを見て悔しさを感じたときも、この感情には理屈が通らないと困惑していました。
そんな広は、アイドルに憧れを抱いてしまったことにも理由を探したはずです。
才能にも恵まれ成果も出ており順風満帆な輝かしい将来も用意されているのに、そんな日々に何故か不満を感じてしまう。
少し動画を見て引き込まれただけのはずの、能力的にも全く向いていないアイドルの世界に飛び込みたいと思ってしまう。
繰り返しになりますが、広は自分が寂しさを感じていることは自覚できていません。
それゆえに、「今の毎日が寂しくて、そうではない日々を過ごしたいと願ったから」という本当の理由には辿り着けません。
その上でなんとか理屈をつけようとした結果、
「上手く行っている今や将来をつまらなく感じるのはおかしい」
↓
「私は変わり者で、上手くいくことがつまらないと感じてしまうから」
「間違いなく失敗するであろうアイドルのために将来を捨てるのはおかしい」
↓
「上手くいくのはつまらないので、向いていないことを目指したいと強く感じているから」
という風に、別々に間違った結論を導いて信じ込んでしまったのではないでしょうか。
こうして「単に自分が変わり者だから」という強引な結論づけによって導いた「自分の性質」から、それに合わせた行動を取るようになった、というのがプレイヤーの見ている広の姿なのだと思います。
ややこしいことに、これらは広が自分の感情に無理矢理理屈をつけた結果ながら、広の実際の性質ともかなり一致していました。
安易な成功に価値を感じないのも、困難に挑むことに楽しさを感じるのも広が実際にそれまで過ごしてきた時間の中で確かに獲得した感性です。
ただ、「上手くいくことがつまらない」という点に関してだけは、実態とはちょっとズレています。
成果が出ることを広が嫌っているかと言うと、作中描写的にも決してそうではありません。
例えば、初ライブの成功後には広は大喜びします。
そして喜んだ後にテンションを下げます。
もし本当に「上手くいくことはつまらない」と感じているなら、初めからテンションが下がっていてこんなに真っ直ぐ喜ばないはずです。
また、「簡単な成功が嫌いなだけで、向いてないことで苦労した果ての成功なら良い」ならば喜んだ後にテンションが下がるのはおかしな話です。
この場面の広は、上手くいって心から嬉しいけど、その後テンションが下がってしまっているのです。
そして広は、テンションが下がってため息が出る理由については自分で正しく分析できています。
つまり、「上手く行ったことに対してテンションが下がってため息が出る」のではなく、「全てが上手く行っていた昔のことを思い出して落ち込み、ため息が出る」のです。
順風満帆なのに内心寂しかった日々のことを思い出して、このまま同じように順調な日々になっていくならまた似たような思いをするのではないかと不安になって、テンションが下がっているのです。
でも、広自身は寂しさを自覚できていないので、これを「上手くいったからテンションが下がった」という風に短絡して捉えているわけです。
ですが、初星学園に入学してからの時間はそれまで広が過ごしてきた日々とは大きく違いました。
千奈や佑芽、美鈴といった友人を得て、毎日を楽しく賑やかに過ごし、大好きな人達と共に同じ目線で競い合い高め合い、課題は多いながらも一つ一つ試行錯誤して乗り越えていく毎日です。
かつて夢見た通りの、色鮮やかな日々です。
そういう日々の中で広は少しずつ成功を積み重ねていきます。
普通の生徒と同じレッスンを受けられるようになり、ライブを成功させ、ファンもつき、NIAも勝ち進み・・・
それらを経てきた広にとって、もはや成功は寂しさや虚しさと結びついているだけのものではありません。
ため息の頻度は減り、ついたとしてもその意味合いは変わっています。
STEP3に至ってはもはや一度たりともため息をついていません。
もう広にとって、成功は自身が望まない場所への切符ではありません。
どれだけ順調であっても、これからも楽しい毎日が続くことに疑いを抱くことはありません。
広は呪いを解いたのです。
まあ、簡単すぎるとつまらないという考え自体は変わっていないと思いますが・・・そこは作中でも言われている通り、アイドル活動が「簡単すぎる」ことになることはきっとないでしょう。
ただでさえ同年代に強力なライバルもいっぱいいるわけですし。
広は過去とどう向き合っていくのか
とは言え、広が自分の過去に抱いている感情が全て解消されたわけでは決してありません。
物語の当初から現在に至るまで、広は大学時代の話をするのをずっと避けています。
単に経歴を武器として使いたくないから、というだけではなく、プロデューサーにもその辺りのことは最低限しか話さず、友人にも一切明かしていないようです。
!!!(以下サンフェーデッド楽曲コミュネタバレ)!!!
サンフェーデッドコミュ2話で「広の大卒経歴がそろそろファンにバレ始めると思うので、先手を打ってこちらからバラそう」という話になるのですが、ここで大親友の千奈、佑芽にすら自身が大卒であることを言ってないことが明かされます。(話してないこと、という表現なので他の話の可能性はありますが、文脈的に大卒経歴のことでしょう)
過去について話したがってないのは分かってましたが、まさか二人にもこれだけの時間が経って(STEP3との連動上、夏のHIF後なので恐らく出会って半年前後経っている)まだ明かしてないとは想像してなかったので、かなり驚きました。
3人の仲の良さ的に学園入学前どうしていたかといった話題に一度もならなかったとは考えにくいので、ずっと意図的に隠していたのでしょう。
ここで広は、自分の過去について話すのが「怖い」といっています。
「単に退屈だった頃を思い出して落ち込む」でも「過去の経歴で注目・称賛されてもつまらない」でもなく、広にとって過去を知られるのは怖いことなのです。
自分で「絶対に大丈夫」だと言えるくらい信頼できる2人に対してすら、その恐怖心を抱いてしまうのです。
(サンフェーデッド楽曲コミュネタバレここまで)
他に自身の経歴を明かしている描写だと、イベントコミュ時空にはなりますが、大阪ツアーイベント5話で清夏と麻央に明かしています。
清夏の足の怪我、麻央の子役からの挫折を知ってしまった上で二人への気持ちの釣り合いをつける目的で明かしているので、この告白もやはり広にとってかなり覚悟のいることだったのでしょう。
ここまで経歴を明かすことを恐れている理由は、順当に考えると「自身が特別であることを知られて、距離を取られるかもしれない」と思っているからでしょう。
ずっと賢すぎたが故に周りから避けられてきた過去が尾を引いています。
「この人がそんなことで自分を嫌うわけない」と頭では理解できていても払拭できないくらい、この恐怖心は根深いものです。
普段から色々ぶっ飛んだ言動や行動を隠そうとしないのであまりそうは思えませんが、広は結構自分が「変」とか「他と違う」と思われることを気にしているような印象を受けます。
幼少の頃から「あの子は特別」やら「変わった子」やら言われて敬遠されてきたことが心の隅に引っかかっているのでしょう。
だからと言って自分の言動や行動を「まとも」に変えなきゃ、のような悲しい考えは広には無いようでなによりですが、誰かと仲良くなった後も「自分の変な部分を知られることで距離を置かれるのではないか」という不安は抱き続けているようです。
千奈や佑芽に対しては、友情を築いてからも暫くの間「自分たちは友達なのか」の確認をしています。(サポカ「あなたたちのことが好き」コミュ)
同様に、プロデューサーにも頻繁に「私を見限る?」という問い掛けをします。
プロデューサーへの問いかけに関してはなんかいつも嬉しげにしてるので「SMプレイの一環」として見做されがちですが、千奈佑芽への友情の確認と合わせてその本質は「嫌われること、距離を置かれることを恐れているから、あえて自分からそれを話題に出して相手に否定させて安心したい」という臆病で屈折した心理なのではないでしょうか。
今まで誰かと親しくなる事がなかった反動か、今の広は「親しくなった相手に嫌われる」ことにものすごく怯えているのでしょう。
そう考えると、親しくなった相手にすら自身の過去を言わないというよりは、仲良くなったからこそ更に言えなくなっているのかもしれません。
大阪ツアーイベントで過去を明かせたのは、清夏・麻央とそれまであまり交流がなかったことが却って良かったのかも。
幸いなことに、この「変わりものと思われて嫌われたくない」という恐れは、アイドル活動の中で意外な角度で救済されていきます。
ファンの存在です。
広は、歌唱もダンスも自身の見せ方も大変未熟で、アイドルへの向き合い方も不誠実で、そんな彼女をわざわざ選んで応援するファンは「変わり者」だと周りから言われます。
ですが彼らはそれを恥じるでもなく、堂々と振る舞います。
アイドルとして「変わり者」である自分を好きになってくれて、自分たちが「変わり者」だと言われても構わないと言ってくれます。
広にとって、このことはどれだけ救いになったでしょうか。
NIA編では広は大バズからのファン力(ぢから)無双により苦戦描写もなく優勝まで駆け抜けますが、バズる前の時点ではやはりまだ「奇特な人々」という程度の人数だったようです。
そういうファンたちに対して、広はかなり強い親愛を抱いています。
これだけまっすぐにファンへの好意を口にするのも、やはり変わり者である自分のことを肯定してくれた事が大きいのでしょう。
まあ、バズったあとの信徒ムーブには辟易してるみたいですが・・・ご迷惑をおかけし大変申し訳ありません・・・
こうしたファンからの肯定や、自身のことを深く理解してもずっと一緒にいてくれる友人やプロデューサーの存在から、恐怖心は完全には拭えていないものの広はもう自身の過去を世間に明かす心の準備はできていると思います。
問題は「アイドル活動において過去を武器としては使いたくない」というこだわりについては特に変化はないことですが・・・その辺りはサンフェーデッドのコミュを読んでください。あのコミュは全人類が読むべきです。
まあ今は読みたくても持ってないなら闇鍋で引くしか無いですが。STEP3曲のコミュどれも大事すぎるから入手性もっと上げてくれ。頼むよ。もっとSTEP3曲コミュの話を堂々としたいんだよ。せめてプラガチャに天井交換なし枠で入れるとかさ。
ともかく、広が自分の過去に折り合いをつける日はそう遠くなさそうです。
「普通の女の子」な広
ここまで語ってきた通り、広の一番変わった部分である「向いていないことをやりたがる」「上手くいくとテンションが下がる」「上手く行かないことや低評価を喜ぶ」「武器になる経歴をあえて使わない」などの点については、僕の中では理解できる形で説明がつけられました。
これらの性質は常人には理解できない思考回路から出てきたわけではなく、十代の女の子が抱くものとして自然と想像できる感情の動きから産まれたわけです。
記事タイトルでも察せられると思いますが、僕は広の「普通の女の子な側面」が滅茶苦茶好きです。
親愛度10話の「かわいくなりたかった」は言うまでもないですし、真っ直ぐ褒められたりPに大胆なことを言われたときに照れ照れになったりするところなんかは爆裂に可愛いです。
特に自分から「プロポーズの許しを得てきた?」と聞いといて「そのようなものかもしれません」の返しにキャパオーバーしてるのは、「見捨てる?」と自分から聞いてしまう部分とも通じていいですね。
攻められると弱いところは自分から先手を取って切り出していくのが広の基本的な思考パターンなのでしょう。
STEP3でも、原点にして憧れのowl先輩絡みで限界オタクみたいになってる広は皆さんの記憶にも残っていると思います。
各STEPでこういう描写が必ず入ってますし、「広が見せる普通なところって可愛いよね」というのは開発側でもプレイヤー側でもかなり多くの人が持っている共通認識かなと思います。
思い返せば広はリリース以後、どんどん「普通」に近付いています。
常軌を逸した体力・運動能力の無さに関しては、アイドルとしては明確に不足ながら、同年代の子達とはそこまで変わらない水準まで上がっています。
余談ですが、気になって調べたところ中1女子と高1女子の体力測定の平均値はそこまで差はないみたいです。
なので別に「一般生徒並みになっている」とか「平均値に近くなってきている」でもいいところを、広の嗜好に合わせて「中学1年生の平均値にかろうじてタッチ」という極力ひどく聞こえる言い方を選んでいるプロデューサーのテクニックが光りますね。
また、元々「困難な道中」を求めていたためアイドルにそこまで思い入れ自体はない広でしたが、活動の中でどんどん意欲を深めていきます。
佑芽に先を越されたことを悔しく思い「アイドル」というものへの情熱を自覚するなど、STEP1の完了時点で「アイドルになりたい」という、他のキャラにとってのスタートラインまでは到達しています。
STEP2では、「プロデューサーの夢だから」という形ではありますが、トップアイドルを目指すことを心に決めます。
これは逆に言うと、自身のシナリオ外の広はあまりトップアイドルになることへの動機はないということなので、やや不安ではありますが・・・
でも千奈や佑芽とライバルであり続けたいと思うなら、どのみちそこで争うことにはなりそうなので、最終的な地点はそこまで変わらないかなとも思います。
STEP3ではついに「自分の希望するイメージと違う」という一丁前のアイドルらしい不満を口にします。
正直ここまでは「かわいくなりたかった」は「(アイドルはかわいいものだから)アイドルになりたかった」ぐらいのニュアンスかもと思ってたので、ちゃんと具体的な形でなりたい自分のビジョンを持ってたのは嬉しい驚きでした。
こうして見ると、現状の広は「(アイドルとしては)体力がなく、困難を好み、自分の希望と周囲の評価が違うことや目標(トップアイドル)までの距離の遠さに頭を悩ませている女の子」という感じで、個性的な人間の多いアイドルたちの中で「変人」と呼べるほどの特異さはありません。
せいぜいが「少し変わったところがある」程度なもんです。マゾ気味な部分はちょっと怪しくはありますが・・・
しかし、だからと言って広の芯やユニークさが失われたわけでは決してありません。
困難なことを誰よりも楽しむ気質はそのままですし、簡単なのはつまらないとあえて茨の道を選ぶのも変わってません。
苦痛を伴う練習や行為を嬉しそうにやり遂げ、自身にまだまだ課題があることを喜び、ままならない日々を愛する姿は昔と変わりありません。
何より、広から感じる魅力は減るどころか増すばかりに思えます。
広は、正反対の面が見え隠れする、摩訶不思議なアイドルです。
初めは特別な雰囲気を纏う広に興味を持ち、奇妙さに振り回されながらも魅了され、その中で意外と普通のところを発見することでより広を好きになってきました。
「普通でかわいい女の子だな」とすら思えるようになりました。
そうすると今度は、初めから目に見えていた「変なところ」がより愛おしくなってきます。
自分からトラブルに首を突っ込んだり、あえて難易度の高い道を選んだり、そういう苦しみの中で何故か満面の笑顔だったり。
「普通のところもあるくせに、こういうときはすごく変なんだよな」と感じます。
順序が逆転しただけで、理解したと思った面とは全く異なる姿を見せられ、困惑し、目が離せなくなるというのは出会った頃から変わっていません。
そんなふうにして僕はこれからも、「篠澤広のそういうところが好きだな」と思い続けるのでしょう。
終わりに
あまり好きなキャラクターについての思いをちゃんと文章の形にしたことはなかったので、ちゃんと内容を思いつくか不安だったのですが、書いてみるとどんどん言いたいことが出てきました。
読み返してみて「なんかこいつ・・・かなりの部分で広の心情を勝手に想像で決めつけて話を進めてないか?」と思うところもありますが、まあキャラ語りなんてそんなもんでしょう。
本当はプロデューサーと広の関係性の話とかも書こうと思ってたのですが、あまりにも内容がとっ散らかりすぎるのと、そちらはそちらで言いたいことがありすぎてとても期限までに書き上げられないと思ったので結局やめました。
また別の時にでも記事にしようと思います。
アドベントカレンダー企画がなければこういう機会もなかったと思うので、主催者様・他の参加者様には感謝しています。
最後に、こんな記事をここまで読んでくださった方、本当にありがとうございました。
↓のドル🏫アドカレ9日目の記事↓
↓のドル🏫アドカレ11日目の記事↓



かなりの熱量を受けたので脱落済み千奈Pから一つ見解を添えておきます。 篠澤さんを読み解くには、俗に天才やギフテッドと呼ばれる中でも更に枝分かれする中の一つ、先天的構造的思考タイプの心理を想定する必要があります。 篠澤さんの言動は外界からの評価よりも、専門的に言うならばメタ認知で生…