共働き夫婦は将来の勝ち組? 家事育児に追われる日々が“老後に必ず報われる”納得の理由
共働きはストレスか幸せか?
共働き夫婦の世帯が増えています。昭和の時代は「会社員の夫+専業主婦の妻(片働き)」が多数派でおおむね「片働き世帯2:共働き世帯1」といわれていました。女性が社会で働くことが少しずつ当たり前になっていき、平成の時代が始まる頃に「会社員の夫+会社員あるいはパート等で働く妻」という共働きの夫婦が、片働き世帯とほぼ同じ割合になりました。つまり「1:1」です。 平成の30年間でこの数字ははっきりと逆転し、今は「共働き世帯2:片働き世帯1」を超え、このままいくと「3:1」になりそうな割合で共働き夫婦の割合が高まっています。 ※参考:総務省統計局「労働力調査(詳細集計)」(2025年2月14日公表) 会社においては「結婚退職」や「子育て退職」のようなケースは大きく減少しました。会社が、結婚や産休・育休などを理由として社員をクビにすることは法律上許されません。女性の多くが、子育てをする場合もお休みをはさみながら復職する時代となっており、これも共働き世帯の増加(特に若い世代)につながっています。 一方で、共働きについては「ワンオペ育児」のようにネガティブな印象も強くあります。家事や育児にふりまわされたり、子育てに必要なお金を準備できるかというストレスを感じながら働いている女性も多いようです。 ウェルビーイングの観点、あるいはファイナンシャル・ウェルビーイングの観点で共働きを考えるとき、注意点はどこにあるか考えてみたいと思います。
ダブルインカムの力は家計の安定をもたらす
共働きで働いているということは、お給料を2人が受け取っているということですが、これをダブルインカム(収入源が2つ)といいます。 単純に収入源が2つあることで、1人で働く世帯と比べて合計年収が高くなったり、その分生活に余裕が出たり、あるいは将来に備える力が生まれます。 また、共働きをしていることはそれ以上に経済的安心をもたらしています。片働きの世帯にとって、もっとも怖いのは「稼ぎ手が働けなくなったとき」です。病気などで今までの稼ぎを維持できなくなることもありますし、会社がいきなり倒産したことで収入源を断たれてしまうこともあります。どちらも健康保険制度や雇用保険制度が支えになるものの、収入ゼロという怖さは残ります。 あるいはキャリアアップを目指して仕事を辞めてでも学び直しの時間を取りたいと考えたとき、片働きの場合はそれも実行できません。 こうした収入の不安を、共働き世帯は軽くしてくれます。もちろん合計年収がダウンする心配もありますが、2人が協力して、2つの収入源を持っていることはファイナンシャル・ウェルビーイングの観点、お金の不安を小さくする視点では重要なポイントです。