岸田元首相、対ロ制裁「正しかった」 ウクライナ侵攻4年 単独インタビュー 高市首相に路線継承求める

北海道新聞のインタビューに答える岸田文雄元首相=20日、東京・自民党本部(中川明紀撮影)

 ロシアによるウクライナへの全面侵攻開始から24日で4年を迎える。日本は侵攻直後から欧米と協調してロシアに制裁を科し、ウクライナ支援を続けてきた。「対ロ政策を大転換した」と語る岸田文雄元首相に、当時の思いや日本がウクライナ支援を続ける意義、北方領土問題を抱える隣国ロシアとの向き合い方について聞いた。(聞き手・編集委員 渡辺玲男)

■侵攻1週間前の電話

 -岸田氏は、ロシアがウクライナに侵攻を始める1週間前の2022年2月17日にロシアのプーチン大統領と電話会談をしています。当時、ロシアが侵攻する可能性についてどのように考えていたのでしょうか。
 「予断は許されない、大変緊迫した状況にあると認識していました。ウクライナで『力による現状変更』が行われる事態になれば、アジアを含めて国際秩序全体を揺るがすことになります。日本としても重大な懸念を持って注視していました。このため日本としても緊張を緩和するために努力しなければいけない。そういった思いで電話会談を決行しました。会談では『力による現状変更』ではなく、外交交渉を通じた解決方法を追求するべきだと働きかけました」
 -当時、ロシアが実際に侵攻するかはメディアや専門家の間でも懐疑的な見方がありました。...
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