教員の担い手不足 保体科の第2志望可に 数学と理科、博士号取得者の採用選考を新設 長崎県

長崎新聞 2026/02/20 [11:00] 公開

教員の担い手不足が課題となる中で優秀な人材を確保するため、長崎県教委は2027年度の県公立学校教員採用選考試験で、例年倍率が高い中学校の保健体育科教諭の志望者が、小学校の体育専科教諭を第2志望にできるようにするなど一部を見直した。県教委によると、保体科教諭の第2志望の仕組みは全国でも珍しいという。願書受け付けは13日に開始しており3月16日まで。

 小学校教諭を第2志望にしていれば、中学校の1次試験に不合格でも成績優秀者が小学校の2次試験に進めたり、中学校の2次不合格者が小学校で採用されたりする仕組み。小学校教員免許がなくても第2志望にできる。中学の部活動の地域移行が進む現状を踏まえ、小学校の体育専科教諭合格者は放課後などに地域クラブの指導にも当たることができるようにする。

 高校の数学と理科の教諭は博士号取得者の採用選考を新設。探究活動などでも専門的な指導ができる人材の確保が目的。数学か理科(物理・化学・生物・地学)に関する博士号を持っていれば、教員免許がなくても出願可能。1次試験は免除する。

 高校の英語教諭は、外国人を含む多様な人材を得ようとネーティブスピーカーの採用選考を設けた。外国語指導助手(ALT)の勤務経験などの要件を満たせば教員免許の有無を問わず出願でき、1次試験を免除する。

 このほか、離島勤務希望者が増加している背景などを踏まえ、採用時を含め通算10年、同一離島市町に勤務する志願者を募る「離島教育特別採用選考」の採用予定者を増やした。

 26年度の採用試験で導入した大学3年生の1次受験も引き続き可能。同年度は218人が受験。合格者は翌年度試験を2次から受ける形になる。

 県教委は近年、受験者増につなげようと試験日程を前倒ししている。今年の1次は九州で最も早い5月10日に実施。6月に結果を通知し、2次は6月25日~7月7日、最終選考結果は8月7日。