藤女子大、石狩の花川キャンパス廃止 2027年度、北16条に統合
藤女子大や天使大学を運営する学校法人藤天使学園は、藤女子大の花川キャンパス(石狩市)を2027年度に廃止すると発表した。札幌市北区の北16条キャンパスに統合する。
藤天使学園によると、学生数は花川キャンパス572人、北16条キャンパス895人。定員割れの学科も出ている。交通や生活の利便性が高い都心に校舎をまとめ、志願者数のてこ入れをはかる。
花川キャンパスは1992年に開設され、人間生活学部人間生活学科、食物栄養学科、2000年に保育学科、02年に大学院を開設した。近年、バスの減便で通学に不便との声が強まっていたほか、築33年が経って校舎の改修も必要になっていた。
北16条キャンパスは藤女子中学校・高等学校、認定こども園藤幼稚園が隣接、天使大学も徒歩10分の距離にある。入学年度と関係なく27年度からは、全学生が北16条キャンパスに移る。移転後の花川キャンパス校舎の利用方法などは決まっていない。
花川キャンパスに隣接する旧藤学園の設立母体である「聖ゲオルギオのフランシスコ修道会花川マリア院」と、北海道カトリック学園が運営するこども園「花川マリア認定こども園」は移転しない。
首都圏の共立女子大、東洋大、中央大、関西の同志社大など、郊外から都心への回帰は各地で起きている。
学生にとっては、通学やアルバイト、就職活動の利便が向上する一方、大学を失った郊外では賃貸物件の家賃下落、商業の活力低下などが課題だ。
石狩市は「市内唯一の大学がなくなるのは残念」としながらも、「少子化の中での大学の経営環境を考えるとやむを得ない部分もある」と理解を示す。「大学と結んだ包括連携協定に基づき、審議会や社会教育に専門家を派遣してもらうなどの協力関係は続けていく」という。