日本ハム中田翔内野手(32)が1軍の舞台に帰ってきた。打撃不振による再調整を経て戦列復帰した主砲は巨人1回戦(東京ドーム)で20日ぶりに「4番一塁」でスタメン出場。7回の第3打席には復帰後初安打となる中前打を放ったが、チームは今季4度目、2試合連続となる0封負け。リーグ最速の30敗目で今季ワーストの借金12となったが、気持ちを新たにした背番号6は残りシーズンでの逆襲を誓った。
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中田が覚悟を決めて、戦わなければいけない場所へ帰ってきた。「ここまで来たからには、もうやるしかないですからね」。5月16日に再調整を直訴してから19日目。1軍復帰即スタメンは定位置の「4番一塁」だった。初回の第1打席。名前をコールされると敵味方関係なく東京ドーム中に拍手が広がった。初球、148キロ直球に対してフルスイングで空振り。「すごく速く感じた」と振り返ったが、紆余(うよ)曲折を経た“新生中田”の所信表明のような一振りだった。
試合後、1軍に戻ってきた率直な心境を明かした。
中田 今まで(栗山監督とは)ずっといろんな話をしてきた。やっぱシーズン最後まで一緒に頑張ろうということかな。自分もそのつもりで上がってきたし、その気がなかったら今ここにいない。シーズン最後まで、みんなで頑張りたい。
今季は開幕から打撃不振にあえぎ、アクシデントで右目を腫らした時期もあった。「もう過去のことはいいだろう」と不問にした栗山監督は誰よりも中田の復活を心待ちにするからこそ、超異例の再調整期間を与えた。そんな指揮官の思いに応える覚悟を決めた中田が、グラウンドにはいた。
7回に復帰即安打となる中前打こそ放ったが、チームは今季4度目の0封負けを喫した。チームの負の数字は挙げればキリがないが、全ては過去のこと。シーズンは残り90試合もある。チームも中田も、巻き返しへの猶予がある。「どうにかしなければいけない」と、前だけを向く中田が逆襲の未来を切り開きにいく。【木下大輔】
▽日本ハム池田(5回4安打2失点もリーグワーストの6敗目)「初回がすべてだと思います。ボール先行の場面が多く、カウントを整える球の制球も良くなかった。5回で降板する形になってしまい、悔しい気持ちです」
▽日本ハム栗山監督(4度目の零敗で、今季最多の借金12)「本当は我慢して、ひっくり返さないといけないところ。ずっと踏ん張り所だ」