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星の物語
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お楽しみ下さい。
Star Taleにお越しくださり誠にありがとうございます。
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黒背景の右下にある星が動くとテキストが
表示し終えたことになります。
自己紹介が遅れましたね。
わたくし、記録星管理人88が 管理者代理人として
ガイドを努めさせていただきます。
どうか親しみを込めて母、お母さん、
マザーとでも呼んで下さい。
Star Taleでは数々の物語があります。
その中にも星本と言って読むだけで頭がいかれ
コホン、いわゆる危険な本が存在しますので、
こちらで安全とみなした本を読むことができます。
先に一つだけ、守っていただきたいお約束がございます。
Star Taleでの物語の内容については
どうかご内密によろしくおねがいいたします。
共有したい場合はinfoのコンタクトにあるリンクを
黒くなった鳥さんか青い蝶さんで飛ばしてください。
差し支えなければご感想をお願いいたします。
管理者宛に送って下さったりした時は
きっと大喜びだと思いますよ。
ちょっとしたいいことも起きるかもしれません。
え?破るとどうなるかですか?
うーん、そうですね
ブラックホールに投げ込まれてしまうでしょうね。
つまり、社会的ダストボックス行きですね。
でも、お母さんは貴方が絶対にそんなこと
しないって、信じてますからね。
そのほかの機能に、最初に戻るFirstボタン
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もしくはイラストを集めたギャラリールームが
ありますので、そちらをご覧ください。
それでは、Star Taleを思う存分
楽しんでくださいね。
今日は初めての星の観測授業。
地面には投影された数億光年後の星たちが
キラキラと光っている。
「まず初めに、私達が観るのは光までです。
それ以上深く見てはいけません。」
これは絶対の注意事項です。と先生が言った。
理由は言わない。
まだ子供の私たちが星を管理できるようになるまでは
知ってはいけない情報だからだそうだ。
「この中にはいつか貴方たちが
大人になった時に管理する星がいます。」
これが星の等級です、と先生が画像を出した。
「3等級、4等級あたりの星からでないと
エネルギーは取れません。」
それ以下は育てるためにできれば触らないこと。
1等級では強すぎてエネルギーを
拾う機械が壊れてしまう、
もしくは爆発が起きる可能性が
あるので近づかないこと。
私たちアウトサイド(宇宙の外側)にいる者たちが
生きていく為のエネルギー。
それを少しずつ、星々からもらっては宇宙を広げていく。
それが私達の使命。
「そして黒い星は大変危険なので、見つけたら触れずに必ず報告すること。」
たまに異変を起こしてエネルギーを燃やしすぎる星がいるらしい。
原因は様々だが、特に多いのはアウトサイドの管理者ではなく、
インサイド(宇宙の内側)で生まれたイレギュラーな存在が
星と同化している場合。
その星にはもう管理者がいる事になり、
私達アウトサイダーには触れることができない。
影響を与えることができるとしたら、
稀に見る流星やブラックホールくらいだ。
先生の説明を聞きながら
星が投影された地面を見ていると
星の中にとても綺麗な青色の光を放つ星を見つけた。
私の目と同じ青い星。
いつかこの星の管理者になれたらいいな。
もしかしたら、もう管理者はいるかもしれない。
そうだったら近くの星の管理者になろう。
それならずっと綺麗な青い星を見ていられる。
この日から青い星の観測が私の日課となった。
『白髪少女の旅』より
眠れない。
少女はランプを一つ手にとってひんやりとした廊下を歩く。
月明かりと小さなライトが静かに光る。
時折後ろを見ては暗くなる廊下が
飲み込む闇のように見えて恐ろしくなり、小走りになる。
ぺたぺたと、歩きながらあの部屋でみた、
あの星のビジョンを思い出す。
何年も何年も、苦しいと叫びながらも
崇めていた周りの人間たちは成長し彼を忘れていく。
時には放置され、罵られ、更なる苦痛を与えられる。
あれに比べたら、全然怖くない。
少女はふと、震える手に持っているライトを見た。
ライトの中にある小さな星の輝き。
これもそうなのだろうか。
私たちはあの悲鳴を糧に、
こうして灯にして使っているのだろうか。
そして私たちも、いつか宇宙に送り出されて、
あの少年と星のように燃えて、輝き、
そして何かを失うのだろうか。
「まず初めに、私達が観るのは光までです。
それ以上深く見てはいけません。」
いつか聞いたあの言葉の本当の意味がわかった。
見てはいけない。あれは私たちの未来。
もしも、みんなが本当の事を知ってしまったら
一体どうなってしまうのだろうか。
あのビジョンは随分と先の未来。
彼をどうにかして助けられないのだろうか。
誰か手伝ってくれるだろうか。。
それとも絶望を与えるだけなのだろうか。
あの星の輝きを、
絶望ではなく希望に換えられはしないのだろうか。
目の前に、ふわりと何か白いリボンが見えた気がした。
『白髪少女の旅』より
ティターニアの日記
トーラスの贈り物
「これは君の為に綴った本だ。
夢を映し出し精巧に形を創り出す、夢見本。」
今の君になら使えるだろう
......あまり使って欲しくはないが。
そう付け足して彼女は悲しそうな顔で私に本を渡した。
ーー
友人のトーラスは物語を綴りながら旅をしている。
そんな彼女と出会ったのは
人間界にお忍びで遊びに行った時の事だった。
いつも人間界に行く時に必ず訪ねる図書館。
珍しく司書の〓〓〓〓に呼び出され、
奥の司書室に行くとフードを目深に被った女性がいた。
身なりからするに冒険者で、
私とは違う羽を持っているところをみると
訳ありのようだ。
〓〓〓〓が言うにはこの人は
この図書館に初めてきたらしく、
おすすめの本を教えて欲しいとのことだった。
私はメモに好きな本のタイトルと作家名を書き出し、
彼女に渡した。
「この人はトーラスさんと言って、
旅をしながら作家として活躍されているらしい。」
トーラスという名の彼女は悪戯っ子のような
笑みを浮かべてよろしくと手を握ってきた。
その名はまさに、紙に書いた作家名と同じものだった。
『ティターニアの日記』より
私はトーラスから受け取った夢見本を開いた。
あそこへは滅多に行けないからと
作った祈りを捧げるための祭壇。
その上で夢見本は私の夢を
〓〓〓〓を映し出してくれた。
緑色に染めた髪も 紫がかった黒い目も
日に焼けていない白い肌も 本を読む時に乗っていた肩も
触れた感触も全て、〓〓〓〓だった。
夢見本から生み出された彼は私の欲しい言葉をくれた。
毎日毎日、本当に夢を見ているかのようで。
ただ、それと同時に違和感と嫌悪感が積もっていく。
彼は私だけを見るなんてことはしない。
彼はそこまで私に優しくなんてしない。
彼は付き人が心配するからすぐ帰れと言う。
彼がずっと私のそばに
いるなんてことはありえない。
これは私の夢で〓〓〓〓ではあるが
現実の〓〓〓〓ではない。
本物ではないと分かっていた。
これは私のただの夢なのだから。
『ティターニアの日記』より
私は生まれた時からこの墓地にいた。
土の中には誰もいない形だけの墓地。
時折行方不明になった者たちの
墓標を立てるために人が来る。
でも誰も私には近づこうとはしない。
あの黒い魔女に近づくと養分を吸われてしまうぞと。
だから土の中からは何も出てこないのだと。
勝手に墓地にしたのは彼らであり、
元々は空っぽの黒い星だというのに。
でも、私にはそこに立つ以外の方法を知らない。
じっとそこで人がいなくなるのを待って、
時折傾いた墓標をなおしていく。
私ができる事はそれだけだった。
ある日、白い髪の少女がやってきた。
どうやらもう一人誰かついているようだが、
その者は遠くで見ているだけ。
この少女の白い髪もだが、あれも青くて珍しい。
「ひとりで寂しくないの?」
白い髪の少女が言った。
わからない。寂しいという感情がどれなのか。
でも、今までみてきた生物にはなかった笑うという事が
どういう表情なのかを初めて知った。
「生き物に話しかけられたことも、ここを離れたこともないから、わからない」
少女はそっか。と言って一度離れた生き物の元へ戻り、
薄いピンク色の花がついた苗木を渡してきた。
桜が大きくなった時、またここに来るから。
その時はきっと寂しくないよ。と
『記録星の桜の木』より
「羽根の聖女がどんな傷も治してくれるらしい」
その話を信じてここまで来た。
耳の代わりに白い羽。
茶色の髪の毛に黄金の瞳。
背中には大きく真っ白な翼を持つ聖女。
それが今、目の前にいる。
聖女は小さな羽根を一つ取り出し、私の右腕を癒した。
腕は嘘だったかのように、
痛みも傷跡もきれいになくなっていた。
「完全に治るまでここに居たほうが良いわ」
聖女は優しく、甘い声で囁いた。
それからどれくらいの時間が経ったのだろう。
ここにある大きな鳥籠の中には生活する為の
全てが揃っている。
快適すぎて目的を見失ってしまうところだったが、
腕はとっくに治っているはずなのだ。
対価もまだ渡していない。
私は聖女に尋ねた。
「何もいらない」
何も不自由などしていない。
訪ねてきてくれたことが嬉しかったからと。
そんなことより、と彼女は鳥籠の扉を閉めて言った。
「外に出てしまっては貴方はまた傷ついてしまう」
外にはいっぱいおそろしいものがあるの。
涙を流しながら彼女は心配そうに私の手を握る。
鳥籠が揺れて、金属音が鳴り響く中で私は思い出す。
聖女ともう一つの話。
星を閉じ込める、鳥籠の星。
インプリンティング
聖女はここにいる事だけが幸せなのだと、
刷り込まれている。
『インプリンティングの聖女』より
ある村にとても美しい娘がいた。
お伽噺のかぐや姫のようなとても艶やかな長い黒髪に、
白い肌を持った儚く美しい娘だった。
娘は老若男女関わらず見惚れてしまう程の美しさ。
勤勉でもあり、村に助言を与え、
神の声を聞く者として崇められていた。
しかし、彼女は一切笑みを浮かべなかった。
幼き頃から襲われたり、攫われたりすることが多く
その理由を省みればあたりまえのことだった。
対照的に村には醜くも表情豊かな青年がいた。
顔に大きな傷があり一部の村人からは恐れられていたが
とても心の優しい青年だった。
武道に長けていた青年は成人する日、
護衛として彼女に遣わされることになった。
顔合わせの日。
青年は摘んできた花を、彼女に渡した。
貴方はとても美しいです。
その分きっと今まで大変な目に遭ってきたでしょう。
ですが、もう大丈夫です。
私がいれば、みんなこの顔に怯えて近寄らなくなります。
青年は笑って言った。
すると娘は初めて笑顔をみせた。
あなたは口ではそう言っても一度も私に見惚れなかった。
あなたには私に足りないものを持っている。
あなたがその傷で私を助けてくれると言うならば
私もこの顔を使って
あなたの役に立ってみせましょう。
その日から二人は互いに助け合うように
平穏な日々を過ごした。
『夢見本 笑わないかぐや姫と優しい化け物』より
美しい娘と醜くも優しい青年は
いつしか惹かれ合うようになった。
しかし、その事に周りのものは
あまり良い顔をしなかった。
嫉妬、妬み、何故あのような顔でと言う疑問。
それでも誰よりも優しく強い武官の青年には
誰も勝てなかった。
二人は婚約すると村から離れた
山の上に小さな家を建てた。
村のものからはお勤めはどうするのだと
反対の声が上がったが、
寧ろ山の上の方が神に近い。
そのぶん、神に声が届きやすいでしょう。
そう言って彼らを説き伏せた。
数年後。
二人の間に双子が生まれた。
兄を太陽と名付け、妹を燈と名付けた。
どちらもとても美しく元気な子だった。
だが双子は不吉の象徴ともされる。
二人は妹のほうを1年隠すことにした。
『夢見本 美女と野獣の双子』より
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