寝ないと、受からない? 受験生の睡眠時間が合否を分ける理由と、親ができること
5:親ができる! 受験生の睡眠の質向上のためのサポート
受験生の睡眠環境を整えることは、保護者ができる最も効果的な受験サポートの一つです。ここでは、家庭全体で取り組める具体的な生活習慣の見直しや、良質な眠りを引き出すための環境作りについて詳しく紹介します。 (1)スマホ・タブレットの使用時間を一緒に見直す 近年、就寝直前までスマートフォンやタブレットを使用する子どもが増えています。スマートフォンの画面から発せられるブルーライトは、睡眠ホルモンである「メラトニン」の分泌を抑制し、脳を覚醒させてしまいます。そのため、SNSや動画を見ながら布団に入る習慣が続くと、入眠が遅くなり、睡眠の質が下がる原因となります。医学的にも就寝1時間前には画面を見ないことが推奨されています。 しかし、子どもだけにこの習慣を守らせるのは難しいものです。そのため、家庭内で「スマホの使い方」についてルールを決め、親子で一緒に取り組む姿勢が大切になります。具体的には以下のようなルールを決めましょう。 ・「寝る90分前はスマホを充電スペースに置く」という家庭ルールを共有する ・保護者自身も同じ習慣を実践し、一緒にやる姿勢を見せる ・SNSや動画の代わりに、就寝前は音楽や軽いストレッチなどリラックスできる習慣を促す こうした小さな工夫の積み重ねが、睡眠のリズムを整え、受験期の集中力維持にもつながります。 (2)照明・室温・音を工夫して「眠りのスイッチ」をつくる 良質な睡眠のためには、寝室の環境整備が欠かせません。照明が明るすぎたり、部屋が厚すぎたり寒すぎたりすると、眠りの質は大きく低下します。夜間は照明を落としてリラックスできる環境を作り、適切な室温や静かな空間を保つことで、脳がスムーズに「睡眠モード」に切り替わる手助けをします。 睡眠環境の調整は、子ども自身よりも保護者が積極的に整えやすい領域です。具体的には以下のような工夫をしてみましょう。 ・学習スペースと寝室を分けられない場合は、照明の色温度を切り替えられる電球を導入し、勉強モードから睡眠モードへの切り替えを促す ・冬は寝具を温めておく、夏は湿度を調整するなど、季節に応じた快適な室内環境を整える ・夜遅くに家族がテレビや家事で音を立てないなど、家庭全体で静かな時間を共有する こうした工夫によって、受験生の心身がリラックスし、自然と「眠りのスイッチ」が入るようになります。 (3)家庭全体の生活リズムを一定に保つ 保護者が夜遅くまで起きていると、子どももつられて夜型になりがちです。特に受験期は勉強時間を優先するあまり生活が不規則になりやすく、家庭全体のリズムが乱れると子どもの睡眠リズムにも影響がおよびます。 子どもの「日中の集中力」「朝スムーズに起きられているか」などを観察し、家庭全体で規則正しい生活を送ることが、受験生の脳を最適化する支援になります。