相澤寺と仏面(佐久市臼田)

相澤寺 (1)
深みのある表情で、なにかを」語りかけて来るような・・・
佐久市臼田の相澤寺に伝わる仏面で、全部で41面あり、佐久市有形文化財に指定されています。

相澤寺 (2)
「相澤寺のお面」・・・
臼田小満祭りの時の橘倉酒造の売店にこんなコーナーがありました。

相澤寺 (3)
説明にはこうありました。
「今から600年位前から時宗の宗教行事に使用されたお面です。
一遍上人の仏面踊にも使われたのではないかと伝えられています。」

相澤寺 (4)
相澤寺(そうたくじ)は橘倉酒造の裏にあるお寺です。
今回はよりませんでしたが、こんな路地の奥にあります。

相澤寺 (5)
児童公園とあって、ここがお寺かなという感じです、
十九夜塔があり、奥に建物がありますが・・・

相澤寺 (6)
確かに児童公園ですが、いまは遊ぶ子は少なそうでした。

相澤寺 (7)
入口の左の表札には「住吉地域 公民館」「中町地域 公民館」とあります。地域の集会所という感じですが。右の表札には読みにくいのですが「浄土宗臼田山相澤寺」と墨書されています。
手前には「来迎会用二十五菩薩仏面」「一、念仏用平鉦」ともあります、
ここが、地元でお面さんと親しまれている浄土宗の臼田山相澤寺・・・
公民館して使われているようです。寺は無住となり地域で管理しているようです。

相澤寺 (8)
相澤寺には、数個の平鉦(ひらがね)が伝わっているそうです。そのうちの一つが、来迎会用仏面とともに佐久市の文化財に指定されています。平鉦念仏を唱えるとき、膝元に置き叩いて鳴らすそうです。
お寺には鰐口、鈴(りん)や木魚、つり鐘など音の出るものが多く在りますが、平鉦も金鼓・扁鉦・伏鉦・叩鉦などともいうようですが、仏具の一つだそうです。
指定されている平鉦の裏に、「奉寄進善導寺 堺北庄古手屋次郎左衛門家次 大永三年三月十六日」とあり、戦国時代の大永3年(1523)に福岡県の久留米市善導寺町の浄土宗の古名刹鎮西派総本山の善導寺の境の商人が寄進したものです。直径25cmの青銅製品と言いますので、右の平鉦のようです。
宝永6年(1709)に作られた相沢寺の絵巻物の詞書に、「大永年中、筑紫善導寺の僧、来たって念仏をすすむ、その鉦今に伝来す」とあり、遠い九州から信州にやってきたようです。残念ながら、伝わった時期はわかりませんが、小諸平原の十念寺とともに佐久地方の念仏道場だったことが判ります。
隣りが気になるのですが、私にはわかりません。

相澤寺 (9)
浄土宗では、念仏を唱えていれば亡くなった時に極楽浄土に往けるという教えで念仏を重要視しました。今ではほとんど行われなくなっていますが、念仏行者が臨終のとき,阿弥陀如来と二十五菩薩が迎えに来る様子を儀式化した二十五菩薩来迎会(らいこうえ)が行われました。念仏行者は特定の人ではなく、念仏を実践する人のこと、つまり、熱心な信者ということです。

相澤寺 (10)
相澤寺の41面の仏面は二十五菩薩来迎会で使用されたものと考えられています。
二十五菩薩来迎会は小諸平原の十念寺でも行われ、仏面とともに来迎会は伝えられています。ただ後継者不足で伝統行事の紹介のイベントで一部が紹介される程度となっています。今年三月の「小諸の郷土伝統芸能のつどい」で一部ですが演じられました.

相澤寺 (11)
相澤寺の仏面には、室町時代の長禄2年(1458)と、記されているものがあり、他にも、もっと古い鎌倉期末から室町期の面と思われるものもが数点あるそうです。

相澤寺 (12)
仏面の由来は、蓼科山麓堂古屋にあった仏面を相澤寺の僧が霊夢にて掘り出した、大水によって流れてきた、堂古屋において使用された仏面が相澤寺に移されたなど諸説あるようです。
相澤寺には、来迎会を描いた絵巻も保存されているとのことで、古くは、ここでも二十五菩薩来迎会が行われたようです。

相澤寺 (13)
何かを語り変えてくるような・・・
なかなか見られない貴重な物を見ることが出来て良かったです、

相澤寺 (20)
相澤寺双体道祖神・・・

相澤寺 (21)
虚空蔵菩薩 少し怖そうなです。
右手に宝剣、左手に如意宝珠という持物を持つ仏というと虚空蔵菩薩です。虚空蔵菩薩の剣の先端は丸みを帯びていて、戦いのためでなく、智慧の象徴だそうです。
「虚空」とは大空のように無限な様、「蔵」は宝庫で、福徳の功徳で利益安楽があふれ出でて、人々を救ってくれるとか・・・
仏様はいろいろな姿を持っていて剣を持っていない虚空蔵菩薩もいらっしゃいますが、功徳は変わりません。
馬頭観音や双体道祖神と較べると、虚空蔵菩薩の石仏は珍しいです。
浅間山の神は虚空蔵菩薩という説もあるようですが、時代により、考え方により、浅間山の神は異なり、特定は難しそうです。それだけ浅間山の心材はこの地方では大きいようです。

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