ファイアーエムブレム紋章の謎の開発中の画面とかないかしら、とピンポイントに探しながら
ファミ通を読み漁っていたら、まあ多いこと多いこと。
全部の画面が何かしら実際のゲームと違うといっても過言ではないほどの違いっぷりでした。
このまま読み進めていったらますます開発中の画面が発見されそうですが、ちょっとここで一区切りして話し始めます。
まずこちら。第2部1章「グルニア遠征」のプロローグの画面のようです。
(グルニアの古城にたてこもる反乱軍を討て!すぐに出撃せよ)
というテキストと共に、マップと1枚絵が表示されています。
同じと思われるシーンを撮影してみました。
まず、背景の地図の位置が違います。グルニアはこのゲーム画面の中央にある小島の南の方だけど、
開発中の画面だともう少し右上の辺りが画面中央に来ているようです。
章の名前のウィンドウの位置もサイズも違います。
あと実際のゲームでのハーディンからの手紙の内容はもっと長くて、普通の括弧→() ではなく、
<>←不等号で囲われていて文面はこんな感じでした。
<親愛なるアリティアのマルス王子に告ぐ。
アカネイアの占領下にあるグルニア王国で大規模な反乱が起こったもよう。
ついては、貴国にグルニア討伐の手助けを要請したい。
王子はアリティアの全軍を率いてただちに出撃しグルニアの反乱を制圧されよ> アカネイア皇帝
というもの。
アカネイア皇帝からアリティアの王子へ出撃の要請が開発中の画面のたったの27文字ではちょっとあっさりしすぎかもしれない。
これだけ丁寧な文面だと、これが罠だったなんてというときの衝撃はより大きくなりそうです。
次の開発中の画面がこちら。シーダのステータス画面です。
クラスは「ナイト」なので下馬状態。後ろに見えているマップから、5章「ファイアーエムブレム」と考えられます。
5章です。だけど、シーダのレベルが1。しかも経験値も1すら入っていません。
貴重な飛行ユニットである彼女を一度も戦わせずに5章まで来たのか。まあ開発者様権限で
作られている画面と考えられなくもないが…。
そして最も注目すべきは
よく見るとシーダの顔がぜんぜん違うということです。
髪型やポーズはそっくりだが、首元や鎧(縁の色)、そして表情が全く違います。
さすがはメインヒロイン、発売前に先に可愛くなった顔グラフィックをちらっと見せておきつつ、
実際のゲームでは更に可愛くなっているとは…嬉しいサプライズです。
顔グラフィックの微妙な違いということで、
ナバールさんもビミョーに違っていました。
よくよく見比べると、髪が違うし肩の部分も色が違うし右手がちょっと見えているので描き直されていそうです。
「紋章の謎」には手が見えているという特徴的なポーズを取っているキャラが複数いますが、
ナバールさんもおててチラ見えキャラの一人だったようです。
お次がこちら、
レベル6の「かりゅう」と戦っている、エルファイアーを放つ「しさい」のマリクです。
こんな場面、ゲーム内であっただろうかと思ってあちこち探してみましたが、
レベル6の「かりゅう」が出てくるマップは存在せず。レベル1の個体ばかりで、
第2部20章「暗黒皇帝」という、プレイヤーにとっては最後の戦いともなりうるマップに
になぜか置かれている「ちりゅう」ですら、レベル1でした。
なのでこの画面写真は、デバッグモードを使って撮影されたものなんだと思います。
思えばデバッグモードに入った時点でのデフォルトのレベルが6だし、
デフォルトの敵が「ひのブレス」を装備した「ドルーア兵」の「かりゅう」なので可能性は高いんじゃなかろか。
とゆーわけで似たような画面写真を撮影してみました。
恒例の儀式です。
「しさい」のマリクはデバッグモード内では「けんじゃ」という没クラス名で表示されているけど、
メディアにこんなに早くお目見えしているということは「けんじゃ」は
本当に早い段階で没になったのかもしれません。
お次はこちら、タイトル画面で放置していると流れるユニットの説明の「ナイト」の紹介画面のようです。
画面下部の説明文も、剣を持って走るナイトの様子も、実際のゲームと違いはなさそう。
と、思ったんだけどなんか違う。
開発中の画面は「馬などから おりたもの。」で改行がなく、実際のゲームは
「馬など」で改行され、「から おりたもの。」となっています。
あと実際のゲームは「EXP」が32だけど開発中は22です。間違い探しか。
説明文の最後の「剣を使うため すばやさにすぐれる。」が2行で表示されていてその方が収まりがいい気がするけど、
画面を重ねてみたら画面上部はほぼ一致するのに対し、画面下部は微妙にズレが生じるので
字間に変更があって改行が必要になったのかもしれません。
次のゲーム画面がこちら。
こんな構成のマップ。ないぞ。…と、思ったんだけどよく見ると
この敵の配置、そして「はねばし」…これは第二部3章「連れ去られた王女」ではないか?
だが、なぜか、左右反転してないか??
よく見ると敵ユニットも全員反転しているし、下部にいる味方ユニットも全員反転しています。
ゲーム雑誌に掲載されるゲーム画面はゲーム制作会社から提供されるだろうけど、反転させて送ってしまった?
反転して掲載してしまった?ゲーム業界のことも出版業界のことも全く分かりません。
一応参考に、これが開発中のゲーム画面と同じ位置と思われる場所で撮影したもの。
雑誌に掲載されるゲーム写真は画質の関係で色合いが変わってしまうことがよくあるけど、
これは明らかに水の色が違う。
実際のゲームでは地面の色も水の色も「緑色」といえるカラーリングだけど、
開発中は地面は緑、水は青。画質が変わったのならどちらも変化しているはずなので、
これは開発中はマップの色合いが違ったのだと思います。
あともう一つ。
これは自軍ユニットたちをアップにして反転したものです。
第二部3章という序盤では弓兵はアーチャーのゴードンとライアン、ハンターのウォレンしかいません。
だけどなぜかスナイパーが二人いる。
この時点で「オリオンのや」が2つも手に入るはずだったとは考えづらい。
じゃあ開発者権限で最強のユニットたちでプレイしているのかと思いきや、下級職であるソシアルナイトがいるので
そういう可能性は低そう。
比較用に自軍ユニットを並べてみた。
マルスの右にいるのはリンダだが、開発中のリンダがぜんぜん違う。
髪の方向が逆だったようです。
お次はこちら、マリクが仲間になるシーン。
このマップには敵のアーチャーが二人いるはずだがよく見るとスナイパーが二人いる。
まさかこんな序盤でスナイパーが敵として登場する予定だったとも考えづらいので、
やっぱアーチャーの絵がスナイパーのものだったってことなんだろう…。
比較用に、同じシーンを撮影してみました。
「しゅぎょう」が漢字になり、字間の関係かマルスのセリフの改行位置が変わっています。
……というか。
マリクの顔が違う。
似ているけどこれは明らかに描き直されている…!髪型も、髪色も、手の形も違います。
開発中のマリクのほうが若干幼く見えるだろうか。別にこのままでもよさそうだけどあえて描き直すという
こだわりっぷり…これがプロの仕事か。
さて、最後に衝撃のワンシーン。
第二部2章「マケドニアの反乱」で
「せいあつ」したあとに砦に捕らえられていたリンダとの会話シーンです。
リンダの顔がぜんぜん違う。
ポーズも表情も毛量も、何もかもが違う!髪の艶の入り方も服装も違うのでは…!?
どちらの絵もいいが、開発中のリンダも非常に可愛いが、かなりタッチが違うので他のキャラも
こういうテイストでないとこのリンダだけ浮いてしまいそう。「元々サムトーは団子鼻で、イケメンではなかった」と
攻略本に書いてあるので、キャラグラフィックが一新されたタイミングがあったのかもしれません。
だが「衝撃のワンシーン」というのはリンダの顔の変貌ぶりではありません。
これが実際のゲームで同じシーンを撮影してみたもの。
「いわれて」や「王けのかほう もんしょうのたて」が漢字になっていますが、セリフに違いはありません。
だが、なぜか二人の顔の表示位置が違う。
開発中はマルスが下部、リンダが上部で、実際のゲームだと反対になっています。
さらに、背景の場所が違う。この会話イベントはボスのルーメルを倒して「せいあつ」をしたら
始まるため、背景は砦を中心とした森の中になるはず。だけどなぜか背景が左が水、右に森がある場所です。
これと同じ場所を探してみたら…。
ここだ。そう…ここには民家がいっぱいあるのです。
イメージ的に、村のような場所だと思われます。
つまり、元はリンダはこの民家のどれかにいたorここに「むら」が一つあり、
そこにリンダがいたということだと思います。民家と地面のマップチップの配置を見ると、村が真ん中に一つドンとあったところに
それを削除し、その空間に後から民家を散りばめたようにも見えるので、個人的には村があったんじゃないだろうかと感じます。
◆次の日の追記
開発中の画面をよく見ると、5つの民家がある場所が全て映っているので
民家が1つもないということに気づきました。
なので、その地面の色が暗くなっている部分の中心に村が1つあったというわけでもないことも確定です。
民家で「じょうほう」を得る際には画面は全くスクロールせずにウィンドウが出ますが、
開発中の画面と同じ位置でメッセージウィンドウを出そうとすると、まずマップ左下までしっかりスクロールさせてから
上にカーソルを移動させ、上にスクロールさせないように民家を尋ねる必要があります。
しかしこの画像の位置に民家がなかったからそこがリンダ加入イベント開始位置でないことは明らか。
しかも下部にマルスのセリフのウィンドウが出てもマップ上のマルスが画面に映ることになるので、
イベント開始ポイントはウィンドウで隠れる位置、そして画面がこの位置になる場所でなければならないので…。
赤で囲った位置のどこか
ということになります。これより右だと画面がスクロールしてしまうし、この範囲外だとウィンドウに隠れません。
重ねてアニメーションさせてみた。
何だこの情熱。しかしこれで、開発中の画面には民家5つがまるごとないこと、
そしてそれ以外のマップチップに違いがまったくないことがわかりやすいかと思います。
マルスのセリフのウィンドウの位置に村があったのか、それともリンダが敵として出現するから「はなす」必要があったか、
どちらかです。話しかける必要があった場合、リンダを攻撃して倒せるということでもあります。
第2部3章の途中でマップの左下の自軍登場位置すぐ左にあるこの場所に立ち寄り、
ニーナがマルスに託したファイアーエムブレムをリンダから受け取り、リンダを仲間にして、
そして北上しながらマップ攻略、というのが本来のこのマップの攻略方法だったのでしょう。
動くタイプのボスであり上級職のドラゴンナイトとして登場するルーメルは3章の敵としては非常に強力で、
自軍がまだ育っていないので防御の高いドラゴンナイトには弓による攻撃の特効が役に立たないことすらあります。
そこに、魔道士のリンダによる攻撃が加わればルーメルの撃破はもう少し楽になりそうです。
…が、マップ攻略の途中でリンダを仲間にするという流れだった場合、仲間にならないパターンがあるということにもなります。
しかもリンダがファイアーエムブレムを持っているため、リンダを無視してストーリーを進めると
紋章の謎がサジで謎です。オーブを手に入れてもどこにはめればいいのか。
というわけで、必ず仲間になるようにこのマップをクリア後に自動で加入するイベントに変更されたのでしょう。
マルスとリンダの顔が表示されている位置が逆なのは、会話の導入部分が違ったからだと考えられます。
特にリンダ加入のイベント開始時の第一声、ジェイガンの「マルス王子、砦の一室にめずらしい方がとらわれておりましたぞ」は
不要だし、リンダの「マケドニアの兵士にあやしまれてこの砦に連れて来られて・・」というセリフもなかったことでしょう。
開発中のゲーム画面の会話内容は実際のゲームと全く同じなので、不自然でない部分はそのまま使われているんだと思います。
リンダを仲間にせず進めてしまえるのはマズイと判断されてリンダの加入タイミングが変更されたんだろうけど、
うーん、あらゆるプレイヤーの行動を想定しなければならないのは本当に大変である。
道中でリンダを仲間にしなかった場合、「せいあつ」後にリンダが仲間になる…みたいな分岐は難しかったのだろうか。
敵として登場したリンダと会話して仲間になるパターンの場合は倒してしまっているとき、
無視して制圧したとき、というパターンも存在するから無理だ。強制イベントにするほうが圧倒的に楽です。
それと、元は「せいあつ」後にリンダ加入イベントがなかったのだから別の会話イベントがあったはず。
その内容が没テキストに…あったらなあ…!でも既に没テキストは散々探したので、
残っていなさそうなのが残念です。敵としてのリンダを撃破したときのセリフとか…。
という、発売前の「ファイアーエムブレム紋章の謎」に「仮称」がついていた時代から発売直前までの
開発中のゲーム画面はないかなと探してみてめっけたものたちのご紹介でした。
キャラのグラフィックが違ったり、画面の体裁も違ったり、攻略手順も違ったっぽいというのがもう
開発が大変そうだなとしみじみ感じるのでした。旧グラフィック、全員分見たかったな~…!!
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