◆開発中の画面・その2◆




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1990年11月号のファミマガに、まさに発売直前のスーパーマリオワールドの紹介が掲載されていました。 スーパーファミコンの発売日と同じ日付である 「1990年11月21日発売予定」と書かれていて、 ゲームは完成していたと思われます。

…だが、掲載されていたゲーム画面はやっぱりちょっとずつ違うのであった。 開発途中のものをゲーム雑誌に掲載したのだろうが、それは発売直前にユーザーにお見せする 画面写真として問題ないと判断されたものってことであり、 開発の終盤に変更されたものってことでもあるんじゃなかろうか。

そんな、開発中の画面写真の1つ目がコチラ。

みんな大好き、 「ラムネかいこうのちんぼつせん」と思われるコースの写真です。 テレサがうじゃうじゃいますが、「ちらついたりは全然しないので安心してね」 とのキャプションが。確かにそう思うとすごいことやな…。

だが、なんだかビミョーに違和感を覚えて「ラムネかいこうのちんぼつせん」に行ってみました。 同じ画面写真を撮影できるかな?

こんな感じになりました。位置的にここで間違いないんじゃないだろうか…! テレサの配置までそっくりです。

…が、実際に撮影しに来てみると色々違和感が。ゲーム雑誌に掲載されていた方はマリオの状態がファイアマリオでしたが、 このエリアに来る前に存在している唯一のパワーアップアイテムはファイアフラワーではなく、「マント羽根」。 ストックに羽根はないし、元はハテナブロックからは羽根ではなくファイアフラワーが出たのか?

もちろんファイアマリオでなんとしても撮影したかったから、ファイアマリオで「ラムネかいこうのちんぼつせん」に入り、 ハテナブロックからアイテムを取らなかったという可能性もなくはないが…。

それと、画面右端の木箱みたいなブロックの高さが違います。開発中の画面のほうが 1ブロック分大きくてかなり画面上部まで泳がないと進めないようになっていますが 難易度調整のためか、1マス広くされたようです。

あと、そもそも画面いっぱいにテレサがうじゃうじゃするのはマリオがいる位置よりもう少し右に行ってからなので、 わざわざテレサが出るようになってから左に戻ってこないとその状態は撮影できません。 そのようにして撮影したのか、もしくは開発中はこのエリアに入ったら終始テレサがうじゃうじゃだったかのどちらかと思われます。

お次の画面写真。ブルが2体、クリボンがいっぱい、ジャンプ台を持ったマリオが 左を向いている。見た感じここは「まよいのもりコース3」のように思えます。 だとするとコースの終盤でゴール直前なのにドラゴンコインが0枚です。

この場所を撮影するため、脇目もふらずにここまで走ってきたのかもしれません。 1枚目と3枚目はわざわざ避けないといけない位置に設置されていますが、 マントで飛んできたのかもしれないし同じ状態にできないというわけではないはず。

というわけでこの画面写真と同じものを撮影しにいこう、と我々撮影班(一人)は森へと足を踏み入れました。

敵キャラを全く同じ配置にするのは無理だったが、 その配置になる瞬間がないというわけではなさそう。ブルは3体に分裂するタイプなので 分裂させてからここまで戻ってこないといけません。

で、一番大変なのがジャンプ台。

このコースにはジャンプ台が2つあるけど、どちらもとても高くて 通常ジャンプでは届かない、土管を飛び越すために用意されているものなので、 コース終盤に持ってくるものではありません。

だが、開発中の画面写真ではなぜかジャンプ台を後生大事そうに抱えています。 キャプションが「おなじみのジャンプ台も登場する」となっているので ジャンプ台が画面内に入っていることは必須だろうが、なにもそこまで持ってこなくても。 結構長い道のりだぞ。

ヨッシーが口に含んでマントで飛行、マリオがジャンプ台を手に持ってマントで飛行…というのが ジャンプ台を本来の使い方をせずにコース終盤まで持ってくるのにスタンダードな手法だと思うが、 ブルがいる場所までジャンプ台を持ってきて撮影しようとなったのはなぜ。 確かにゲームの面白さを伝えるのに魅力的な写真になっているんだが、別にここでなくても…!

となると、もしかしたらコース終盤のこの最後の通常ジャンプでは越えられない土管、 ここも元はジャンプ台で越える場所だったとか。

少し離れたところにジャンプ台があり、ブルたちをくぐり抜けてジャンプ台で大ジャンプをしてゴールへ… という構造だったとしたら、ジャンプ台を持っているマリオの撮影は容易だし、 ここはジャンプ台活用の代名詞のようなコースということになるので ジャンプ台の紹介のためにこのコースの画面写真が掲載されるのも納得です。

素人の完全なる邪推なので鵜呑みにしてはいけません。 あと印刷の関係ではないと思うんだが、背景の色が開発中の方が緑色で実際のゲームだと紺色(青系)に見えます。

さて次はこちら、ライタが1匹、チビライタが4匹、ジャンプ台が一つ。 メッセージブロックの位置や地形からして、ここは明らかに「チョコレーとうコース2」でしょう。

取ったコインの枚数やかかった時間によって次のエリアが変わるあのコースです。 コースの序盤というかほぼスタート地点だし、同じ写真を撮るのは簡単だな。

背景が全然違った。 開発中はヨースター島のような明るい色合いで、背景の岩山は白くて地面の色もチョコレート色ではありません。

元はこのコースがゲーム終盤の「チョコレーとう」のものではなかった…? しかしこの先の地形やコースの構造が実際のゲームと同じであり、 メッセージブロックに「ここは不思議のコース。コインを取った枚数や かかった時間で次に出るコースが変わる!」と書いてあるのだとしたら 結構むずいため、ゲームの最後の方に出てくる難易度の高いコースとして存在している方が自然なような気も…。

ってか、背景の違いにばかり気を取られていたけどよく見たら。

そもそもライタの絵が全然ちゃうやんけ。 開発中の画面のライタは真横を向いていて、実際のゲームのライタは斜め前を向いて横に歩きます。

歩いている2コマの絵しかなくて方向転換の時に違う角度の絵になるようなこともないキャラなので こんな真横を向いている絵になることはありません。チビライタの方は景気よく火を噴いているけど 絵に明らかな違いはなさそう…か?

さて、今回紹介する最後の…なんじゃこのマグナムキラーは!? コースは「ヨースターとうコース1」と思われるが、マグナムキラーが違う!ぜんぜん違う!のっぺりしている!!

こちらが実際のゲームにおけるマグナムキラー。 開発中の方は色も違うように見えます。マグナムキラーさんはつやつやの黒色です。顔も勇ましくていらっしゃる!

のっぺりキラーに目を奪われがちですが、よく見ると背景も違います。 さっきの「チョコレーとうコース2」と同じような白い岩っぽい背景。地形には違いはなさそう。

しかしこの写真も微妙に撮影するのに手間がかかる。まず、マグナムキラーが出現するのは少し先でのことであり、 そこまで行ってから左に戻ってこないといけない。マグナムキラー出現位置まで行くとドラボンが復活するので あまりスクロールしすぎてはいけない。上段のドラボンがスクロールアウトする前に左に引き返さないといけない。

そして、ここまで条件を整えても マリオの目の前にドラボンは来ない。もっと手前に生成されてしまうので、こういう位置関係にはならないのです。

同じ写真が撮影できない=開発中は配置か仕様が違った、ということになります。 もちろんただの素人によるがむしゃら再現なので、やりようはあるのかもしれないが…! LRボタンの画面スクロールを駆使するとか…?そんなことまでして雑誌用の画面写真を撮影していた…?!

おまけでもう一つ。


これは全部の画面写真にいえることでしたが、ゴールスターの表記が違う。 実際のゲームにおけるゴールスターは赤色だけど、開発中の画面写真ではどれもこれも赤系ではなく 黄色や白に見えるものばかりでした。しかも少し右に寄っています。

このレイアウトも、ゲーム開発の終盤で見直されたのかもしれません。

以上、スーパーマリオワールドの開発中のゲーム画面を今回ファミマガで見た分をちょろっと紹介でした。 絶対にもっとあるに決まっているわけですが、全部を一気に発見するのは無理なので 忘れてしまう前に先に話してしまうことにしたのであった。

さすが発売直前に公表されただけあってほとんど実際のゲームと変わらないように見えましたが、 のっぺりキラーだけは驚愕でした。変更されてよかったァー!!

2025年06月12日



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