「みんな“これ”をしていたんだ」
「無事に所属することができて、2年目で仕事をもらえるようになりました。我ながら最初は『期待されているな』と感じたのですが、しばらくすると私より若くて可愛い同期にだけ仕事が集中するようになったんです」
負けん気の強いAさんは「悔しいです」と社長に直談判。すると「話を聞くよ」とレッスン後に社長の家に招かれた。
「私の話なんか全く聞いてくれなくて、ダイレクトに『SEXしよ』と言われました。生理で……と断りましたが、それでもグイグイくるので、際どい写真をたくさん撮らせてあげました。そしたら翌日、突然エロゲームのセンターヒロイン役に抜擢されたんです。
あぁ、仕事がいっぱいきている子たちは“これ” をしていたんだなぁと納得したというか。こういうことができる子が活躍できる業界なんだなぁ……と身をもって知りました」
ただ、 残念なことにAさんはこの仕事で収録をうまくこなすことができなかったという。力不足を痛感した彼女は声優を諦め、現在は高級ソープで働いている。
「養成所の授業料を払うために始めた風俗がまさかの本業になってしまいました。本当は堀江由衣さんみたいな声優になりたかった。だけど、結局そんな風になれるのは一握り。今思えば、若さと可愛さが求められるこの業界で、その武器があるうちに売れたかっただけなのかなとも思います。
だから、今まだ声優やりたいか?って聞かれたら、うーん。ちょっと違うのかもしれない。ただそれに気づけたから良かったのか、まだ純粋に夢を見ていたほうが良かったのかはわかりません」
だが、Aさんが味わったのは個人的な挫折だけではない。声優業界には、さらに恐ろしい構造が存在していた——。
2月22日公開の第3回記事〈冴えない無名声優が枕営業で人気アニメの大役を勝ち取った…女性声優がバラされたくない「シンデレラストーリーの裏側」〉で、さらに声優業界の闇を明らかにする。
————
【さらに読む】〈「声優ファン、卒業しました…」かつてネットを熱狂させた《アイドル声優ブーム》が終わった「3つの決定的理由」〉もあわせてお読みください。