「なっちゃん りんご」約5万8000本を自主回収 食品事故の背景と今後の対策は #エキスパートトピ
サントリー食品インターナショナルは11月13日、容器が膨張し香味変化が認められた商品があることから「サントリー なっちゃん りんご 250ml 紙パック」を自主回収すると発表しました。
食品メーカーの自主回収は、異物混入や賞味期限の誤表示、アレルギー表示漏れ、カビ発生、腐敗臭など、製品の安全性に関わる問題があった場合に実施されます。なぜこのようなことが繰り返し起こるのか、その背景と対策について考えます。
ココがポイント
「なっちゃん」自主回収=5.8万本、容器膨張で―サントリー食品
出典:時事通信ニュース 2025/11/13(木)
商品の自主回収に関するお詫びとお知らせ サントリー食品インターナショナル株式会社
出典:PR TIMES 2025/11/13(木)
サントリー食品インターナショナル「サントリー なっちゃん りんご」 - 交換/回収
出典:消費者庁 2025/11/13(木)
食品事業者によるリコール事案の傾向について
出典:一般財団法人 食品分析開発センター SUNATEC
エキスパートの補足・見解
令和3年6月1日から、食品衛生法及び食品表示法に基づき食品事業者が自主回収(リコール)を行った場合、行政機関への届出が義務化される「食品等リコール報告制度」が施行されました。この制度は、行政が食品事業者によるリコール情報を確実に把握し、的確な監視指導や消費者への情報提供につなげることにより、食品による健康被害の発生を防止することが目的です。
今回のサントリーの事故は健康被害の可能性はないものの、万全を期すために自主回収したというのは、食品メーカーとして迅速かつ誠実な対応だったと評価出来ます。一度の品質事故がブランドイメージに与えるダメージを、メーカーとしてしっかりと認識している結果でしょう。
食品業界全体で原材料費高騰、人手不足が深刻化する中、製造ラインの保守管理や品質チェック体制への投資が後回しにされるリスクがあります。コスト削減の圧力下でも、品質管理だけは妥協しない。安心安全が求められている食品メーカーは、そのスタンスを守り続けていくことでしか、消費者からの信頼は得られないでしょう。