日本ハムは2018年で北海道移転15年。過去の名場面、珍場面を、当時の紙面とともに振り返ります。
<06年8月25日付>
快音が号砲だった。稲葉が走る。楽天戦の4回2死一、二塁。滞空時間の長い打球が中堅フェンス手前に落ち、野手が処理をもたつく間に、三塁も蹴った。最後は捕手と激突しながらホームイン。「全力疾走」が代名詞の稲葉だが、この一打は「野球を始めてから初めてのランニングホームラン」。球団にとっても4年ぶり、本拠地移転後第1号のランニングホームランだった。
この日は15安打13得点と、さながら「大運動会」のように日本ハム打者たちがダイヤモンドを駆け回った。ランニングホームランを含む3安打を放った稲葉は「みんなが集中して1つでも先の塁にいこうという気持ち」と納得していた。
この記念打の舞台となったのはフルキャスト宮城(現楽天生命パーク)。6年後の12年4月、稲葉はここで2000安打を達成することになる。
めったに見ることができないランニングホームラン。昨季のパ・リーグでは1本も出なかった。現役時代は俊足で鳴らした緒方守備チーフ兼内野守備走塁コーチは、プロ第1号がランニングホームランだった。