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中国EVのBYD 世界制覇へ着々

BYDのロゴ=ロイター
BYDのロゴ=ロイター

テスラも関税も関係なく 各国の対抗策にも手を緩めず

<Stephen Wilmot and Santiago Pérez/2026年1月26日>

 昨年のクリスマス前、ジュリアン・スコットスミスさんは妻と一緒にロンドンの高級地区メイフェアにある独高級スポーツ車メーカー、ポルシェの販売店をのぞいた。SUV(スポーツ用多目的車)の品定めをするためだった。

 その後、夫妻はすぐ近くにある別のディーラーに足を運んだ。

 「ドイツ製自動車のどれかを自分たちへのご褒美にしようと考えていた。だがこの中国製の自動車は素晴らしい」。スコットスミスさんは、中国の電気自動車(EV)大手、比亜迪(BYD)の価格6万ドル(約930万円)のクロスオーバーSUV「シーライオン7(海獅07)」に目を向けながら語った。

 少し前まで、BYDのような中国EVメーカーが欧州の消費者を魅了し、フォルクスワーゲン(VW)、トヨタ、さらにはBMWやポルシェのような高級車ブランドと渡り合えるなどと信じる者はほとんどいなかった。

 だがBYDを筆頭に、中国の自動車メーカーは強気予想をさらに上回る圧倒的な輸出攻勢をかけている。深圳に本社を置くBYDは、同社発表によると、2025年に中国以外での販売台数が100万台を突破し、前年比2倍超の急増だった。

 中国は2023年に日本を抜いて世界最大の自動車輸出国となった。中国汽車工業協会(CAAM)によると、昨年は、国内メーカーが計710万台を輸出した。前年の590万台から増加した。BYDはEV販売台数でテスラから世界首位の座を奪い、中国を代表する企業の一つとなった。

 「BYDは欧州の主要プレーヤーになることを望んでいる。しかも非常に短期間で」。同社に助言する業界ベテラン幹部のアルフレッド・アルタビラ氏はこう述べた。

 だが市場の力ではなく、政治が中国自動車メーカーの最大の障害となっている。

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