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2025.07.19 08:00

価格は238万円から、すでに私たちのそばにいる驚異の人型ロボ10選

Unitree『G1』(Photo credit should read CFOTO/Future Publishing via Getty Images)

Unitree『G1』(Photo credit should read CFOTO/Future Publishing via Getty Images)

歩いたり話したりするヒューマノイドロボット(人型ロボット)は、かつては完全にサイエンスフィクションの世界に属していた。しかしモルガン・スタンレーの最近の報告書は、2035年までに数百万体、2050年には10億体のヒューマノイドロボットが人間社会に存在すると予測している。

だが、10年も待つ必要はなさそうだ。実際、人間そっくりで実用的なロボットの「第一波」はすでに現れている。近年、世界有数のAI企業のロボット研究所から、多数の試作機や量産モデルが研究室を飛び出し、実社会へと進出している。外見や機能こそ多様だが、「人間の身体構造を模倣し、従来は人間しかこなせなかった物理作業を担う」という核心概念は共通している。

本稿では、すでに私たちの間に登場している(あるいは間もなく登場する)高度で有用、印象的で時に恐ろしいヒューマノイドロボットを紹介しよう。

『Optimus Generation 2』(価格:量産時に約296万〜444万円と予測)

Optimus Generation 2は、現行ヒューマノイドの中で最も知名度が高い。イーロン・マスクは将来このロボットがテスラ車よりも重要になると公言した。2023年発表の第2世代はテスラ工場で作業をこなしたとされ、車両と同じエンドツーエンド自動化フレームワーク上にモーター、バッテリー、AI、ナビゲーションを統合している。触覚センサー付きの手と人間らしい歩行が最大の特徴だ。

卵をつかむ、ダンスを披露する、飲み物をサーブする、家事をこなす、有名人のキム・カーダシアンとジャンケンをするなど多彩なデモが公開されたものの、公開実演の一部は遠隔操作ではないかとの指摘もある。

メーカー:Tesla(テスラ)
身長:約1.73メートル(5フィート8インチ)
体重:57キログラム(125 ポンド)
価格:量産時に2万〜3万ドル(約296万〜444万円。1ドル=148円換算)と予測

『All‑New Atlas』(価格:非公開。市販予定なし)

Atlasシリーズ最新モデルの暫定名称。2013年以降、Atlas HDなどの動画がYouTubeで疾走・宙返り・ダンス・転倒シーンを披露し話題を集めてきた。All‑New Atlasは従来の油圧式から完全電動式に切り替えられ、軽量化と耐久性向上、精密なモーション制御を実現した。過去のAtlasモデルのハイライト映像はこちら、All‑New Atlasの紹介映像はこちらで視聴できる。

メーカー:Boston Dynamics(ボストン・ダイナミクス)
身長:約1.50 メートル(4 フィート11 インチ)
体重:80 キログラム
価格:非公開(市販予定なし)

次ページ > Neo Gamma、GR-2、G1

翻訳=酒匂寛

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2025.07.07 08:00

ロボットにも「権利」が必要になるか? 2050年、10億体が職場・家庭で活躍

Zinkevych / Getty Images

Zinkevych / Getty Images

モルガン・スタンレーは、2035年までに数百万体の人型ロボットが人間と共に働くようになると予測している。2050年にはロボットの価格は1万5000ドル(約216万円)程度まで下がり、自動車と同程度の価格で入手可能になるという。

歩き、話し、人間と交流する人型ロボットと世界を共有する未来を想像してみてほしい。それは難しいことではない。私たちは皆、SFの中でそれを見てきた。しかし、それはもうすぐそこまで来ているのだろうか?

モルガン・スタンレーが最近発表したレポートによると、数百万体の人型ロボットが我々と共に働き、遊び、守り、介護を提供するようになるまで、10年もかからない可能性があるという。そして2050年までには、10億体のロボットが私たちの間に存在する可能性がある。

では、社会はこの大規模な変化に対応できるのだろうか? このロボットが普及した未来の世界はどのようなものになるのだろうか?そして、歩き、話す機械に知能を与え、私たちに奉仕させるとき、考慮すべき倫理的な問題はないのだろうか?

人型ロボットについてこれまでに分かっていること、それらが我々の生活にどのように適合していくのか、そしてそれらがどのような機会と課題を生み出すのかを見ていこう。

ロボットの台頭

2035年までに、社会には1300万体のロボットが存在し、1体あたりの年間所有コストは約1万ドル(約144万円)になる可能性を伝える報道もある。これは、ロボットを所有するために必要な経済的余裕という点で、自動車と同程度になることを意味する。

アナリストは、この手頃な価格帯が、ロボットが多くの企業にとって商業的に実行可能になる転換点となる可能性があると示唆している。これにより需要が爆発的に増加し、今後15年間で稼働中のロボットの数は10億体にまで増加する可能性がある。

これは確かに大胆な予測だが、すでにこれらのロボットが実用化されている例がある。Agility Roboticsが開発したDigitとして知られるモデルは、米国の工場で稼働している。これは、これまで人間しかできなかった物体の持ち上げや積み重ねなど、多くの作業を実行できる。

BMWもまた、サウスカロライナ州スパルタンバーグの組立工場に人型ロボットFigure 02を導入するパイロットプロジェクトを完了した。これらのロボットは、ドアを開けたり、階段を上ったり、人間の道具を使用したりすることができる。

さらに、Foxconnが所有するヒューストンの工場に配備され、エヌビディア製サーバーの製造に使用される計画もある。

また、高度に発達したロボット産業を持つ韓国で発売されたいくつかの製品やプロジェクトに見られるように、ロボットは介護やコンパニオンとしても使用できるだろう。

次ページ > 機会と課題

翻訳=酒匂寛

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AI

2025.05.10 08:00

人型ロボの普及は2028年から、2060年までに推定30億台 バンカメ予測

ManuKro / Getty Images

ManuKro / Getty Images

人型ロボット(ヒューマノイド)の商業用途向けの大規模な導入は、早ければ2028年にも始まる見通しだ。バンク・オブ・アメリカ(BofA)の新たなレポート(2025年4月発表)によると、これらのヒューマノイドの年間出荷台数は、2030年までに100万台に達し、1台あたりの製造コストは1万7000ドル(約245万円。1ドル=144円換算)にまで低下する可能性があるという。

BofAグローバル・リサーチの担当者によると、ヒューマノイドは今後の10年で3段階のプロセスを経て普及すると考えており、最初は物流や産業分野から始まり、ビジネスやサービス分野を経て、最終的に家庭向けに広がるという。「2060年までに世界で推定30億台のヒューマノイドが所有されると予測している」とBofAは述べている。

この30億台という予測は、次の3つの前提に基づくものだ。

・ヒューマノイドが世界の産業部門の人間の従業員の20%を置き換える

・ヒューマノイドが産業・サービス部門で1.5〜2.5人分の仕事を代替する

・ヒューマノイドの普及率が一世帯あたり0.7台に達する

BofAのレポートによると、ヒューマノイドの大規模な普及が最初に始まるのは2028年から2034年にかけてで、商業用途が中心になるという。その次の普及期は2035年以降の見通しで、家庭向けやそのほかすべての用途向けになるという。

2060年までに出荷される30億台のうち、20億台が家庭向け

未来学者のピーター・ディアマンディスは、将来的にヒューマノイドの利用がすべての家事をはじめ人々の暮らしのあらゆる分野に広がり、医療や高齢者介護、製造業、輸送、サービス業、さらにはエンタメ業界にまで及ぶと予測している。そしてその未来はすでに始まりつつある。BofAは、2025年のヒューマノイドの出荷台数が1万8000台に達する見込みで、2030年までに世界全体の出荷台数が年間最大1000万台に達すると予測している。

また、ここで興味深いのは、2060年までに出荷される推定30億台のヒューマノイドのうち、約20億台が家庭で使用されるという予測だ。サービス業で使用されるのは約10億台で、産業分野では数億台にとどまるという。

もしこの通りになれば、それは人間の労働者にとって良いニュースかもしれない。というのも、家庭用ヒューマノイドの多くは、誰かに雇われて働いている人の仕事を奪うのではなく、人々の日常の家事を置き換えることになるからだ。

次ページ > 解決すべき課題は?

編集=上田裕資

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