日本ハムのエース伊藤大海投手(27)が、球団のレジェンドに並んだ。楽天相手に7回11安打を浴びながら2失点と粘投。球団では15年大谷翔平以来、10年ぶりに、両リーグ最速で2桁10勝に到達した。チームはレイエス、万波の3本塁打などで主導権を握り、8回以降は盤石の継投で逃げ切り成功。梅雨が明けた仙台で、伊藤の123球の熱投が実り、貯金を19に戻した。

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伊藤がもがき苦しみながら、10勝に到達した。3点差に詰め寄られた7回、2死一、二塁のピンチを招くも、小郷を見逃し三振に切って取り、右拳を突き上げた。123球目のストレートは球速151キロ。最後まで力のあるボールを投げ続けたが、11安打を浴びながらの勝利に「本当にみんなが打ってくれたおかげ」と打線に感謝した。

新庄監督とはシーズン15勝を約束している。当然、ここは通過点で「まだ防御率はよくないので後半戦、もっと下げていけるようにしっかりゲームを作っていけたら」と反省も忘れない。指揮官も「とりあえず2桁をクリアはしましたけど、完投できなかったのは本人のミスですね。球数が多いっていうことで、これを反省してもらわないと。完投王国の一員としてはね」。好調先発陣のけん引役として、あえて厳しい言葉を投げかけた。

両リーグ最速での10勝到達は、球団ではドジャース大谷以来だ。失敗後の的確な修正力で、コンスタントに結果を重ねてきた。プロワースト12安打を許して6回6失点で降板した前回11日オリックス戦後、「テンポ良く投げられるように」と約15メートルの近距離の投球練習を増やした。「力みがあった」という投球フォームも「145キロを投げるぐらいのフォームで150キロが出せるように」と、打者に予想以上の球速感を与える作業に徹してきた。