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- ソフトバンク対楽天 ソフトバンク有原は7回表を無失点に抑え、客席に向かってグラブを掲げながらベンチへ戻る(撮影・岩下翔太)
<ソフトバンク4-2楽天>◇3日◇みずほペイペイドーム
ソフトバンク有原航平投手(32)がリーグトップタイの14勝目を挙げた。7回6安打2失点と好投。自身のシーズン最終登板で日本ハム伊藤に並び最多勝のタイトルに望みをつないだ。今季は26試合に先発し、投球イニング182回2/3はともにキャリアハイ。鷹のエースがフル回転し、チームは17年以来、7年ぶりにシーズン90勝の大台に到達した。
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クールな有原が、何度もグラブをたたいた。「粘れたので良かった。(甲斐)拓也がいいリードをしてくれて、いいピッチングができたと思います」。3-2の7回2死一塁。最後は楽天小深田を中飛に抑え、きっちり先発の役目を果たした。自身シーズン最終登板で115球の熱投。7回6安打2失点にまとめ、リーグトップタイの14勝目を手にした。
19年以来5年ぶりの最多勝タイトルへ。運命の行方は、勝利数で並ぶ日本ハム伊藤の今後の結果待ちとなった。
有原 あとは流れに身を任すというか。もちろん、取れたらうれしいですけど、もう、ほんとに見届けるだけかなと。
エースの投球内容だった。初回に1死二塁のピンチを招くも、後続を2者凡退に打ち取った。2回から5回までは1人の走者も許さない。6回1死から4連打を浴び2失点するも、1死一、三塁で浅村を注文通りの遊ゴロ併殺に仕留めた。この試合、打者26人に対し初球ストライクは22人。先頭の出塁も1度だけと好リズムで、8奪三振もマークした。「真っすぐの感じも結構良かったと思う」と納得のマウンド上だった。
有言実行だった。今季は開幕投手の大役を務め、計26試合に先発した。投球回は182回2/3。ともに自己最多の数字だ。「180を目標にシーズンが始まったので。そこを超られたのは一番ホッとしたところ」。1試合平均で7イニング。クオリティースタート(6回以上、自責点3以下)は21度を数えた。鷹のエースがフル回転の活躍を見せ、チームはシーズン90勝の大台に到達した。
「本当に勝てて良かったかなと」。安堵(あんど)の笑みを見せた右腕だが、すぐさま切り替えた。「CSが一番大事なので。そこに向けて、また調整をしたいなと思います」。CS突破、日本一に向け、背番号17はチームのために懸命に腕を振っていく。【佐藤究】
○…小久保監督がシーズン90勝目を手にした。就任1年目での90勝到達は02年の西武伊原春樹監督、15年のソフトバンク工藤公康監督以来。そんな大台も、指揮官は「優勝決まってからは、全部勝つつもりでやっていない。それは別に気にしていないです」と意に介さなかった。4日の本拠地ロッテ戦が今季のレギュラーシーズン最終戦。5連勝で締め、新人監督記録をぬり替える。
▼ソフトバンクが90勝に到達。90勝以上は17年に94勝したソフトバンク以来13度目。新人監督で90勝は、02年伊原監督(西武)と15年工藤監督(ソフトバンク)の2人に並ぶ最多タイ。最終戦も勝つと新人監督の勝利記録を更新するが、小久保監督はどうか。
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