日本ハム吉川光夫投手(27)が、約1カ月ぶりの7勝目を挙げた。首位ソフトバンク相手に5四球を出しながらも、失点は5回の犠飛による1点のみの粘投。李大浩、松田の本塁打性の当たりも強風で押し戻されるラッキーもあり、6回5安打1失点でチームの5連勝に大きく貢献した。
やっと、心から笑えた。吉川が粘り勝ちだ。首位ソフトバンクの強力打線に真っ向勝負を挑み、6回5安打1失点。「首位との試合を任されて、こういう結果に終われてうれしい」。6月13日DeNA戦以来、約1カ月ぶりの7勝目。最高気温34度の帯広で気持ち良く汗を流し、自身の前半戦ラスト登板を飾った。
自然も味方に付けた。この日、最大瞬間風速15・7メートルの強風が吉川を助けてくれた。2回、5番李大浩と6番松田に外角への直球をジャストミートされた。ともに勢いよく右方向へ上がった打球に被弾を覚悟して振り返ったが、岡のグラブに収まっていた。「風のおかげで2本のホームランがライトフライになった」。2回以外は得点圏に走者を背負う展開も、幸運にも恵まれて1失点でまとめた。
昨季の同時期は、どん底にいた。開幕投手を任されながら白星が伸びず、5月から約3カ月間は2軍生活。体重もベストの80キロ前後から70キロ手前まで激減し「精神的にも苦しかった」。責任感の強さから自分を追い込む日々だった。徐々に気持ちも肉体的にも本来の姿を取り戻し、新たに臨んだシーズン。今季は「食べ過ぎないようにしている」と、食べる量を調節しながらベスト体重をキープ。充実の毎日を過ごしている。
首位ソフトバンクとの2連戦の初戦を任され、期待に応えた。「僕の勝利よりチームの勝利がうれしい」。栗山監督が「あいつが頑張らなかったら優勝できない」とハッパをかける左腕の力投で、前半戦の6連勝締めへ、あと1つだ。【木下大輔】