某関西の大手ゲームメーカーを受けたとき、最終面接には社長がいた。
そのときの面接内容は、こうだった。
「今から私が質問します。その返答を一切、間を空けずに答えてください」
社長から矢継ぎ早に質問が飛んでくる。
言われたとおり、私は間を空けずに答え続けた。
質問は「~と言えば?」「~はどう思う?」「~で知っていることは?」といった内容だったと思う。
何をテストされているのかは分からなかったが、頭の回転の速さを見ていたのかな、と感じた。
まったく手応えがなく、何が正解だったのかも分からないまま、最終面接は終わった。
その後、音沙汰はなかった。
「落ちたんだな」と思っていた。
しかし約三か月後、合格の連絡が来た。
担当者から「いつから入社できますか?」と聞かれたが、私は入社を断った。
「なぜですか?」
私は一切、間を空けずにこう答えた。
「――返答が遅かったので、他社に入社を決めました。」