C言語のシンプルな開発環境「CComp」
【更新履歴】
・2026/2/21 バージョン1.0公開。
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《取扱説明書》
概要
・CComp は、Windows APIを利用したネイティブ開発から
コンソールアプリケーションの開発まで、
軽量かつ高速に行えるプロフェッショナル向けの
C言語/C++用 統合開発環境(IDE)です。
・ソースコードの文字化け(Shift-JIS/UTF-8問題)を内部で自動解決し、
日本のWindows環境に最適化されたビルドシステムを備えています。
動作要件
OS: Windows 10 / 11
必須環境: MinGW (GCCコンパイラ環境) がインストールされ、
システムの環境変数 PATH に設定されていること。
※静的ライブラリ(.lib)のビルドには ar コマンドを使用します。
画面構成
【プロジェクトエクスプローラー】(左側)
・プロジェクト内のファイルやフォルダを階層表示します。
・横幅は操作の邪魔にならないサイズ(256px)に固定されています。
【コードエディタ】(右側 上部)
・シンタックスハイライト(構文色分け)や、
コードの折りたたみ機能などを備えた高性能エディタです。
【出力コンソール】(右側 下部)
・ビルドの進行状況、成功・失敗の判定、
コンパイラからのエラーメッセージ(行番号など)を表示します。
基本的な使い方
4.1 プロジェクトの新規作成
(1)メニューバーから [ファイル] > [新規作成]
(または Ctrl+N)をクリックします。
(2)作成ダイアログで以下の項目を設定し、[作成] を押します。
プロジェクト名:
・任意の名前を入力します。
種類:
・「Windows アプリケーション (.exe)」
「動的リンクライブラリ (.dll)」
「静的ライブラリ (.lib)」から選択します。
サブシステム:
・EXEを選択した場合、黒い画面が出る「コンソール」か、
ウィンドウが出る「GUI」かを選択します。
・自動的に src(ソース用)と header(ヘッダ用)フォルダが生成され、
適切なテンプレートコードが挿入された状態でプロジェクトが開きます。
4.2 プロジェクトを開く
・[ファイル] > [開く](または Ctrl+O)から、
以前作成したプロジェクトのルートフォルダを選択します。
4.3 コードの編集と保存
・左側のツリーから .c または .h ファイルをクリックすると、
エディタに内容が表示されます。
・ファイルを切り替えるか、ビルドを実行すると 自動的に保存 されます。
・手動で保存する場合は [ファイル] > [保存](または Ctrl+S)を使用します。
4.4 ビルドと実行
・コードが書けたら、メニューの [ビルド]
> [ソリューションのビルド](または F5キー)を押します。
・エラーがなければ、出力コンソールに緑色で
「========== ビルド成功 ==========」と表示され、
プロジェクトフォルダ内に実行ファイル(.exe)や
ライブラリファイル(.dll / .lib)が生成されます。
高度な編集機能(エディタ操作)
・エディタ内では、以下のショートカットや
右クリックメニューによる高度な操作が可能です。
シンタックスハイライト:
・C言語の予約語(青)、文字列(オレンジ)、コメント(緑)、
プリプロセッサ(紫)が入力時に自動で色分けされ、
ちらつきなく高速に描画されます。
インデント操作:
・複数行を選択して Tab で一括インデント、
Shift+Tab で一括インデント解除。
コメントアウト:
・複数行を選択して Ctrl+K で一括コメントアウト
(//追加)、Ctrl+Shift+K で解除。
コードの折りたたみ(展開):
{ } のブロックや長文のコードを選択し、Ctrl+M を押すと
/* ... [固有ID] */ に折りたたまれます。
もう一度 Ctrl+M を押すと元のコードに展開されます。
テンプレート(スニペット)機能
・よく使うコードの断片(定型文など)を登録し、
パラメータを入力して瞬時に展開できる機能です。
6.1 テンプレートの登録・編集
(1)メニューバーの [ツール] > [テンプレートの追加]
または [テンプレートの編集] を開きます。
(2)左側のツリー(Templateフォルダ)を右クリックし、
「カテゴリの追加」や「テンプレートの追加」を行います。
(3)右側のエディタでテンプレートの内容を記述します。
パラメータの指定:
・挿入時に入力させたい可変部分には
<@1@>、<@2@> のように番号を付けたタグを記述します。
記述例:
MessageBox(NULL, TEXT("<@1@>"), TEXT("<@2@>"), MB_OK);
(4)[追加する](または [変更する])を押して保存します。
6.2 テンプレートの挿入
(1)メイン画面のコードエディタ上で、
挿入したい場所で 右クリック
> [テンプレートを挿入] を選択します。
(2)挿入画面が開くので、左側のツリーから
使用したいテンプレートを選択します。
(3)右側の「パラメータ入力」欄に、
<@1@> などのタグに対応する値を入力します。
(プレビュー画面でリアルタイムに確認できます)
(4)[挿入する] を押すと、エディタの現在のカーソル位置
(または選択範囲)にコードが展開されます。
■トラブルシューティング
Q. ビルド時に「gcc は内部コマンド
または外部コマンドとして認識されていません」と出る
A. MinGWが正しくインストールされていないか、
環境変数 PATH に C:\MinGW\bin(インストール先による)
が追加されていません。
PCを再起動して設定を反映させてください。
Q. コメントに日本語を書くとコンパイルエラーになる
A. CCompは日本語の文字化けを防ぐため、
ファイルをShift-JISで保存・ビルドします。
他のエディタ(UTF-8)で作成したファイルを
外部から持ち込んだ場合は、CComp上で
新しくファイルを作り直し、
コードを貼り付けて保存し直してください。
《MinGW (GCC) セットアップ手順》
ステップ 1:MSYS2のダウンロードとインストール
・まずは、GCCをWindowsにインストールするための
ベースとなるツール「MSYS2」を導入します。
(1)公式サイトにアクセス MSYS2の
公式サイト (https://www.msys2.org/) をブラウザで開きます。
(2)インストーラーのダウンロード ページの中ほどにある
「Installation」 という項目の下にある
msys2-x86_64-日付.exe という青いボタンをクリックして
ダウンロードします。
(3)インストールを実行 ダウンロードしたファイルを開き、
インストールを進めます。
・インストール先フォルダは、
デフォルトの C:\msys64 から絶対に変更しないで
「Next」を押して進めてください。
・完了画面で「Run MSYS2 now」にチェックが入った状態で
「Finish」を押すと、黒い画面(ターミナル)が自動的に開きます。
ステップ 2:GCCコンパイラのインストール
・開いた黒い画面(MSYS2のターミナル)を使って、
GCC本体をインターネットから取得します。
(1)インストールコマンドの入力 黒い画面に、
以下のコマンドをコピーして貼り付け(または手入力)し、
Enterキーを押します。
pacman -S mingw-w64-ucrt-x86_64-toolchain (※CCompで静的ライブラリ .lib を作るために必要な
ar コマンドなども、このツールチェーン一式の中に
すべて含まれています)
(2)確認メッセージへの応答
・「Enter a selection (default=all):」と聞かれたら、
何も入力せずにそのまま Enterキー を押します。
・「Proceed with installation? [Y/n]」と聞かれたら、
キーボードの Y を押して Enterキー を押します。
(3)完了を待つ ズラーッと文字が流れ、
ダウンロードとインストールが始まります。
入力待ちの状態($ マークの行)に戻ったらインストール完了です。
黒い画面は「×」ボタンで閉じて構いません。
ステップ 3:環境変数(PATH)の設定
・CCompが「どこにGCCがあるか」を見つけられるように、
WindowsにGCCの場所を教える設定をします。
・これが一番重要な手順です!
(1)設定画面を開く Windowsのスタートボタン
(田マーク)をクリックし、
キーボードで 「環境変数」 と入力します。
検索結果に出てくる 「システム環境変数の編集」 を
クリックして開きます。
(2)環境変数ボタンを押す 「システムのプロパティ」
という画面の右下にある 「環境変数(N)...」 ボタンを
クリックします。
(3)Pathを編集する
・上段の「(ユーザー名) のユーザー環境変数」というリストの中から、
「Path」 という項目を見つけてクリックし、
「編集(E)...」 ボタンを押します。
・(※もし「Path」が存在しない場合は、
「新規」ボタンを押して、変数名に Path と入力してください)
(4)GCCのパスを追加する
・右上の 「新規(N)」 ボタンを押します。
・入力カーソルが出るので、
半角で C:\msys64\ucrt64\bin と入力し、Enterキーを押します。
(5)保存して閉じる 開いている3つの画面すべての
「OK」 ボタンを押して、画面を完全に閉じます。
ステップ 4:最終確認(テスト)
・セットアップが完璧にできているか、
コマンドプロンプトを使ってテストします。
(1)Windowsのスタートボタンをクリックし、
cmd と入力して 「コマンドプロンプト」 を開きます。
(2)黒い画面に以下のコマンドを入力して Enterキー を押します。
gcc --version(3)成功のサイン gcc.exe
(Rev2, Built by MSYS2 project) 13.2.0 のような、
バージョン番号を示す数行の英語のメッセージが表示されれば
大成功です!


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