「高市鬱」のような言葉を流行らせようとする動きには、正直強い嫌悪感を覚えます。そもそも、誰もそんなことを主張していないのに、あたかも病名のように扱って揶揄するのは、議論でも批判でもなく単なる中傷です。関節リウマチの件でもそうでしたが、病気を持ち出して気に入らない相手を攻撃するやり方は、政治以前に人としてどうなのかと思わざるを得ません。
精神疾患や難病は、現実に苦しんでいる多くの人がいる問題です。それをレッテルや揶揄の道具にするのは、本人だけでなく当事者全体への偏見を助長しかねない。普段は差別や偏見に反対しているはずの人が、政敵には平気で病名を使うのだとしたら、そのダブルスタンダードこそ問題です。
しかも、そうした表現が支持拡大につながるとも思えません。マーケティングとしても下手です。政治家を批判するなら、政策でやればいい。安全保障でも経済でも論点はいくらでもあるはずです。病気に頼った中傷に走るのは、政策論で勝負する材料が乏しいからではないか、と疑われても仕方がないのではないでしょうか。