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Conversation

#今日は何の日 「ウィンクの日」 #不思議な話 私が幼い頃、フィリピンの親戚の葬儀に参列した時のお話です。 フィリピンの葬儀では、幼い子供達は大人達が橋渡しのように抱き上げて、棺桶の上を渡すという弔いが行われました。 私は何気なしに足元をみると、花に包まれた故人の顔をチラリと見ました。 その日は両目のところに綺麗な花が置かれていて、「邪魔にならないのかな」と幼心に思ったものでした。 そこからはぼんやりした記憶ですが、ハッキリと覚えている事があるんです。 土葬をする前に封をしなければいけないので、最後だと棺桶を囲む親族を眺めていると、 「Masaya ako na nakilala kita」 故人の先程の花をそっと持ち上げて、花と故人にキスを贈る人がキラキラして見えました。 今でも思い出すだけで、ロマンチックだな。と思える光景です。 私の視線に気付いたその人は、見つかっちゃったと、はにかむようにウィンクをし、棺桶の封や土葬が終えた後は居なくなっていました。 大人になってから、母方の祖母に尋ねた所、その当時亡くなったのは親族の兄だったので、若くして亡くなった恋人でもお迎えに来たのかな。って笑っていました。 「ダンディなお髭の似合う男の人だったよ」 そう言うと、目を細めて笑った祖母は「兄さん達は最期に嘘付かずに、ありのままできてくれたんだねぇ」 生きてる時は言えなくても、 亡くなってからのお迎えは、はにかんだウィンクが似合うキレイな笑顔の方でした。 Masaya ako na nakilala kita. 訳. 私は君と出逢えて幸せだよ