英語発音学習に対するアドバイス(4):ネイティブ英語発音コンプレックスから抜け出せ
ここまでの解説で、日本人「なまり」があるとしても世界中の人に十分理解してもらえる「中庸の英語発音」こそ私たちが獲得するべき英語発音であることを、わかっていただけたかと思います。
しかし、こうした日本人としての英語発音の獲得を根底から邪魔しているものがあります。それが、多くの日本人の心にいまもなお深く根付いているネイティブ英語コンプレックスです。
日本が米国に敗北して実質的な植民地となった1945年からの数年のあいだ、米国当局(GHQ)は植民地政策の一環として、日本国民に向けて広範な心理操作政策を展開しました。
具体的には、従来の日本の文明文化を全否定して無力化すると同時に、米国的な思想や生活を賛美して日本人の心に刷り込んでいくというものです。
このGHQによる日本人「精神改造」政策については「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム」や徹底的な検閲と報道管制などに関する学問的な検証がいま進んでいます。
なおNHKによって1946年から開始されたラジオ放送「カムカム英会話」もそうしたGHQの政策の一環として企画されたものです。
こうした一種のマインドコントロール政策はきわめて巧妙に実施され、着実に成果を挙げました。
日本は1951年に主権を回復して米国の植民地状態からかなり抜け出しますが、その後も日本人に対する米国の心理操作政策はその効力を発揮し続けました。現在はその効力がかなり薄れてきているものの、それでも日本人のほとんどは米国による当時のマインドコントロール政策の影響下に、多かれ少なかれ置かれたままです。
ネイティブ英語コンプレックスは、そうした日本人に対する米国の心理操作政策の展開とともに長年にわたって醸成されてきたものです。
そしてそうしたコンプレックスの衝動に突き動かされるかたちで、米国人のように英語が発音できるようになりたいと熱望している日本人が、いまも数多く存在します。さらには、そうした純朴な日本人に対してさまざまな手段でコンプレックスビジネスを仕掛けてくる悪辣なビジネスマンも数多く存在します。
このようにネイティブ英語コンプレックスは、現代日本社会の根底的な問題にもつながっているものですから、簡単に解消できるものではありません。
しかしやはり、ここをなんとかしないといけません。「臭いにおいは元から立たなきゃダメ」です。
ネイティブ英語コンプレックスという呪いを、一人一人が自覚をして、少しずつでも解いていくようにしましょう。



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