ヤマワケエステートの募集サイト
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 ヤマワケエステート(大阪市)は2026年2月20日、同社の不動産クラウドファンディング・サービスを監督する大阪府から、60日間の一部業務停止処分を受けた。不動産特定共同事業法(不特法)に基づく措置で、2月24日から発効する。

 府が処分の理由に挙げたのは、いずれもファンド間の分別管理に関する問題だ。

 制度上、運用会社はファンドごとに専用の銀行口座を開設して資金を運用すべきところ、同社は複数のファンドの資金を一つの口座で混在させたまま運用していた。取引銀行での開設口座数の上限に達してしまったためで、同社はその後、他の銀行で新たに口座開設するなどの対策を怠っていたという。

 さらに、運用中のファンドの1つ、「青森・八戸 地方再生にアジアンエンタメ インドアテーマパーク」(略称:アエマ)では、投資家から集めた資金の一部を他のファンドの建築工事費やファンドの営業者報酬に流用していた。流用した先は東京都世田谷区の住宅や沖縄県阿嘉島のリゾート施設。アエマの募集総額6億9700万円のうち、1億1200万円あまりがこれらの用途に使われた。

 今回の行政処分の内容は新規契約の締結禁止など。ヤマワケエステートは2月20日現在、公式サイトにおいて、新規ファンドの募集を一時的に停止する旨を告知している。

 同社は東証スタンダード上場の不動産会社である、REVOLUTIONのグループ会社。これまでに200本を超える不動産ファンドを組成している。25年11月には、21本のファンドで、運用期間を過ぎても売却が未了、あるいは契約通りに売却代金が振り込まれていない事実が明らかになった。

 翌12月には、同グループの「ヤマワケ」が運営する貸付型クラウドファンディングでも、ファンドの募集が好調なように見せかける意図で、社員による応募、いわゆる“サクラ”行為があったことなどが発覚している。