Wi-Fiは信じる心
私の部屋には二台のPCがある。
原稿を書くのがMacのノートパソコンで、画像編集や動画編集をするのがWindowsのデスクトップだ。逆だろ、と自分でも思うのだけれど、Macで原稿、WindowsでAdobeソフトをもう10年以上続けている。
Windowsには二つのモニターがある。
メインで使っているモニターはWQHDのもので、サブで使っているモニターはFull HDのもの。別にこだわりはなくて、何でもいいのだけれど、現在はこの組み合わせになっている。
モニター2台は便利だ。
メインの画面でAdobeソフト、たとえばPhotoshopやpremiere、Lightroom Classicを開き、サブのモニターでフォルダやコンテなどを映して、作業を行う。やはりこれも10年以上続けている。サブモニターがあるだけで、仕事はかなりスムーズになる。
タブレットもある。
私から見て中央にメインモニターがあり、右側にサブモニター、左側に「Fire HD」というAmazonのタブレットが設置されている。ちなみにMacはメインモニターの前にある。Fire HDとMacはWi-Fiでネットにつながっている。
Windowsで作業をしている時はMacを使うことはないのだけれど、Fire HDで音楽を流している。というか、Fire HDは音楽を聴くためのみに導入したので、パソコン作業中は動画編集以外は基本的にずっと音楽が流れている。
怪現象に気がついた。
Fire HDがWi-Fiに繋がらない現象だ。急に話すのだ、Fire HDが。「Wi-Fi接続を試みましたが、つながりません」的なことを。最初はFire HDが壊れたのかと思ったけれど、そういうわけではない。
調べてみると、ルーターからWi-Fiが飛んでいなかった。スマホも自宅ではWi-Fi接続なのだけれど、5Gに接続されていた。Wi-Fiルーターの故障かと思ったけれど、つながる時もある。これはどういうことだろう? といろいろ試したところ、信じる心ではないかと思った。
結局、世の中、信じるか、信じないかなのだ。たとえば目の前に十円玉があったとする。その存在を疑うことはない。なぜなら目の前にあるからだ。一方で見えないものはわからない。Wi-Fiは目に見えない。信じる心のみなのだ。
電子レンジで考えよう。
電子レンジの存在は目に見えているから存在を疑うことはないけれど、温まり方は信じる心となる。たとえば、冷凍食品の裏面にレンジで3分と書いてあるけれど、実際に3分では若干冷たかったりする。そう、信じる心がないからだ。
結果我々は4分にする。
3分では温まらないから4分にする。初めの頃は3分にして、やがて3分ではダメと気がつき最初から4分にする。信じる心がないから、電子レンジがやる気を見せないのだ。結局は信じる心。どうせあいつにはできない、と思うと、やる気を見せなくなる。そういうことなのだ。
だから私は信じた。
ルーターがWi-Fiを飛ばすと信じた。頑張れよ、と声もかけた。Wi-Fiは飛ばなかった。頑張ってください、の方がいいかもと思ったけれど、結果は同じでWi-Fiは飛ばなかった。撫でたりもした。でも、Wi-Fiが飛ぶことはなかった。
もう今日は終わりだ、とあきらめて、サブモニターの電源を切ったら、Wi-Fiが飛んだ。原因はわからないのだけれど、つながった。サブモニターの裏にルーターを置いているのだけれど、どうやらそれが時折問題を起こすようだった。
信じる心とか関係ない。
信じる心とかそもそも関係ない。電子レンジが3分では温まらないのも、信じる心とかではなく、安い電子レンジなのか、あるいは古くなったからだ。信じる心とか必要ないのだ。ルーターの置き場所を変えるか、サブモニターの電源さえ切ればいいのだ。信じる心とか存在しないのだ。



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