コード経験ゼロの眼鏡屋が「他人のアプリをコピー」して月収420万円—今すぐ真似すべき「カンニング起業」
今、副業やAIアプリに挑戦して「何を作ればいいかわからない」と手が止まっている人にとって、常識がぶっ壊れる話をする。
「独自のアイデアが思いつかない」「自分にはスキルがない」「プログラミングができない」——この3つの悩みを全部抱えたまま、月420万円稼いでる人間がフランスにいる。
しかもこの男、やったことは既にあるアプリを3つコピーしただけ。
嘘みたいだけど全部事実。
この男が最初に売ったのは「技術力ゼロの人力サービス」だった
Samuel Rondot(サミュエル・ロンド)。フランスのリヨン在住。Xフォロワー1.1万人。
8年前、スイス国境近くの小さな町で眼鏡屋をやっていた。毎朝出勤して、毎晩帰宅する。3年間。自宅の窓から空港が見えた。物理的には今すぐ飛行機に乗れる。でも仕事がそれを許さない。
「自由が目の前にあるのに触れられない」
この感覚に耐えられなくなった。
毎朝の出勤前と毎晩の帰宅後にサイドプロジェクトを作り始めた。そして2017年、最初の「ビジネス」を立ち上げる。
ここからが面白い。
最初のプロダクトにコードは1行もない。
MathPlannerというInstagram自動化サービス。表はWordPressのランディングページ。裏ではインドとバングラデシュの人が手作業でフォロー・いいね・コメントを実行していた。「自動化サービス」という看板を掲げた、完全なる人力オペレーション。
これが月$30,000(約450万円)まで伸びた。
もう一度言う。コードゼロ、技術力ゼロで月450万円。
彼は眼鏡屋を辞めた。ずっと眺めていた空港から飛行機に乗った。
YouTubeの15時間コースから始まった「パクリ帝国」
飛行機に乗った後、Samuelはようやくコードを学び始める。手段はYouTubeの15時間コース。それだけ。
技術スタックは一貫してシンプル。Next.js、Node.js、MongoDB。フロントはVercel、バックはAWS。全プロジェクトでこの同じ構成を使い回す。余計なことはしない。
そして彼は、ある法則に気づく。
車輪の再発明は不要だと気づいた。すでに動いているアプリを見つけて、少しだけ良くして、素早くローンチすればいい
これがSamuelの全戦略。既に儲かっているアプリを見つけて、コピーして、20%良くする。
Starter Storyでのインタビュー動画が話題になった。タイトルがそのまま彼の哲学を体現してる。
「I cloned 3 apps and now make $35K/month」(3つのアプリをクローンして月$35k稼いでる)
現在のポートフォリオはこう。
- — AIで顔出しなし動画を自動生成するツール。月$20,000(約300万円)
- — LinkedIn自動化ツール。月$5,000(約75万円)。LinkedIn側の規制強化で以前より下がった
- — AIでフルスタックWebアプリを作れるビルダー。月$3,000(約45万円)。成長中
合計で月$28,000(約420万円)。全部サブスクのSaaSモデル。毎月チャリンチャリンと積み上がる。
UseArtemisが規制で下がっても、StoryShortとCapacityがカバーする。1つがコケても他で補える。この分散も地味に賢い。
なぜ「コピー」の方が顧客に刺さるのか
Samuelが成功した理由を「努力した」「コードを学んだ」で片付けたら何も学べない。そんなのみんなやってる。
ポイントは「コピーだから勝てた」ということ。逆じゃない。
考えてみてほしい。Samuelが「顔出しなし動画AI」を思いついたとき、すでに類似ツールは存在してた。Samuel本人がそう言ってる。「顔出しなし動画を自動生成するツールを見つけて、魔法みたいだと思った」と。
つまり彼は「ユーザーとして感動した体験」をそのまま作り直した。
ここが決定的に重要。自分がユーザーだったプロダクトをコピーしてるから、何が足りないか体感でわかる。 独自アイデアで作る人は「たぶんこれが求められてるはず」と想像で作る。Samuelは「ここが不便だった」と実体験で作る。
Capacityもまったく同じ構造。Samuel自身がコードを書けなかった頃、WordPressの制限に苦しんだ。「過去の自分が欲しかったツール」を作った。だから非エンジニアの痛みがわかる。
オリジナルより顧客理解が深いコピーが、オリジナルに勝つ。 これがパクリの逆説。
じゃあ、なぜほとんどの人はこれをやらないのか?
「独自のアイデア」という呪いにかかってるから。
Notionクローン作って3ヶ月。ユーザーゼロ。AIチャットボットを自作して半年。誰にも使われない。——思い当たる人、いるでしょ。
Samuel自身がIndieHackersのインタビューでこう言ってる。
「驚くほど多くのインディーハッカーが——とても賢い人でさえ——アイデアがお金になるかどうかの検証方法を知らない。ランダムにツールを作って、1円も稼げなくてモチベーションを失って辞めていく」
僕がずっと言ってる「AIは差別化にならない」と完全に同じ構造。Claude Codeで誰でもアプリが作れる時代に、「作れること」に価値はない。勝負は「何を作るか」。
市場がすでに答えを出してるんだから、それを拾えばいい。
天才の発想じゃない。むしろ凡人の最適解。
Samuelの「カンニング起業」5ステップ——具体的な手順
ここからが実践編。この記事で一番大事なパート。後で見返したい人はブックマークしておいて。
Samuelが実際にやっている「コピー先選定→検証→構築→集客」のプロセスを分解する。
ステップ1 — 「すでに儲かってるアプリ」を探す
Product Hunt、IndieHackers、Twitter/Xで月$5,000以上稼いでるSaaSを探す。
具体的なやり方。Product Huntで「AI」「SaaS」などのカテゴリを開いて、直近30日のUpvote上位を片っ端から見る。IndieHackersの「Revenue」フィルターで月$5K以上を表示する。Xで「$MRR」「revenue update」で検索すると売上を公開してるインディーハッカーがゴロゴロ出てくる。
重要なのは「すでに誰かが儲けている」という事実だけ。ジャンルは問わない。需要が証明されている市場以外には参入しない。
ちなみに僕が以前まとめた「AI個人開発で月収6,750万円を達成した海外プロダクト49件」のレポートがある。こういうリストから探すのが一番早い。
ステップ2 — 需要をデータで裏取りする
ここでSamuelは4つの指標を必ずチェックする。
- 検索ボリューム — Google Keyword Plannerでそのジャンルのキーワードを調べる。Samuelの基準は月間1,000検索以上。それ以下なら市場が小さすぎる
- SEO難易度 — Ahrefsでキーワード難易度(KD)を確認。KD30以下なら個人でも上位を取れる余地がある
- 競合の集客方法 — SEOか、広告か、SNSか。自分でも再現できるかを見る。VC調達済みの競合しかいない市場は避ける
- 課金意欲 — 類似ツールの価格帯を調べる。無料ツールだけで満たされてる市場は避ける。月$20〜$50を払ってるユーザーがいるか
お金に至る道筋が明確に見えないなら、作るな。 これがSamuelの鉄則。直感は信じるが、必ずデータで裏取りする。
ステップ3 — 最速でMVPを出す
技術スタックは固定。Next.js + Node.js + MongoDB。毎回同じ。迷わない。「新しいプロジェクトごとに新しい技術を試す」なんてことは絶対にしない。
StoryShortの最初のバージョンは本当にシンプルだったはず。テキストを入れたら顔出しなし動画が出てくる。それだけ。機能を絞って、まず出す。
今ならClaude Codeを使えばMVPは数日で作れる。Samuel本人も「今から始めるなら絶対にAIツールを使って最初のバージョンを高速で出す。数ヶ月は節約できる」と言っている。
ステップ4 — SEO+有料広告の2本柱で集客
バズ狙いのギャンブルはしない。
- SEO — 半年後に「やっておいてよかった」と必ず思うとSamuel本人が断言。複利で効く
- 有料広告 — MetaとGoogleの2つだけ。予測可能でスケーラブルなトラフィック
この2本柱で1日400クリック。地味だけど確実に積み上がる。月間12,000クリック。CVR3%なら月360件の新規獲得。月$30のプランなら月$10,800の新規MRR。数字で見ると地味じゃない。
ただし注意点がある。Samuelは最初Metaで広告を出したが、競合がVC調達済みで$200かけて$30の売上を取りに来るような市場だった。正面から殴り合っても勝てない。だからYouTube、SEO、AIエンジン最適化にピボットした。「勝てる戦いだけを選ぶ」のもSamuelの原則。
ステップ5 — 1つ当たったら次のプロダクトへ分散
StoryShortが月$20,000を超えたら、次のプロダクト(Capacity)に着手。1つのプロダクトに全賭けしない。
Samuel自身が「月$20,000超えは簡単。そこから先が本当の勝負」と言ってる。だったら、1つを$100,000にする苦労より、複数で合計$30,000を取る方が現実的で安全。UseArtemisがLinkedInの規制で売上が下がっても、StoryShortとCapacityがカバーしてる。
もう1つ、絶対に見落とすなって話
Samuelのプロダクト、全部なんだよ。
StoryShortは「顔出しなし動画」専用。汎用のAI動画ツールじゃない。TikTokとYouTube Shortsの顔出しなし動画に完全特化。プロンプト入力→スクリプト自動生成→AI画像→ElevenLabsの音声合成→字幕→BGM→動画完成。このワークフローを1つのニッチだけに最適化してる。
UseArtemisはLinkedIn専用。Capacityは非エンジニア向けのAIウェブサイトビルダー。
僕がずっと言ってる「汎用は死ぬ、特化しろ」そのもの。
汎用ツールはClaude Codeで数日で作れる。でも「TikTok向けの顔出しなしAI動画」に特化したツールを、わざわざ作ろうとする大企業はいない。ニッチすぎて旨味がないから。
ニッチすぎて大企業が来ない。だから個人が勝てる。
「でも海外の話でしょ?」って思った人へ
思ったでしょ。「フランス人の話で、自分には関係ない」と。
でもSamuelがやったことを分解すると、どれも場所に依存してない。
- 儲かってるアプリを探す → 日本からでもProduct HuntもIndieHackersも見れる
- データで需要を裏取り → Google Keyword PlannerもAhrefsも日本語で使える
- MVPを最速で出す → Claude Codeは日本語対応してる
- SEO+広告で集客 → むしろ日本語圏はSEOの競合が英語圏より少ない
しかも日本にはもう1つ有利な点がある。海外で月$5,000稼いでるSaaSの日本語版が、まだ存在しないケースが山ほどある。 英語圏で検証済みのプロダクトを日本語にローカライズするだけで、ステップ1と2が自動的にクリアされる。
僕のコミュニティでも「海外で流行ってるツールの日本語版を作った」という報告が増えてる。英語圏で需要が証明されたものを日本に持ってくる。これ、Samuelの戦略の日本版そのもの。
あなたが今日やること
長々と書いたけど、この記事で持って帰ってほしいのは1つだけ。
「何を作るか」を自分の頭から捻り出すな。市場に聞け。
今日やること。3つだけ。
- Product Huntを開け。 カテゴリを1つ選んで、直近30日のUpvote上位を10個メモしろ
- その中から「自分でも使いたい」と思ったものを1つ選べ。 Samuelの成功法則は「自分がユーザーだったプロダクトをコピーする」こと。使いたいと思えないなら、20%改善するポイントも見えない
- Google Keyword Plannerでそのジャンルの検索ボリュームを調べろ。 月間1,000以上あるか? あるなら、それがあなたの次のプロダクトの候補
Samuelは技術ゼロの眼鏡屋から始めた。最初のプロダクトは文字通りの人力サービスだった。YouTubeの15時間コースでコードを覚えて、既に儲かってるアプリを見つけてコピーした。
特別なことは何もしていない。ただ、「独自性」という名の呪いから自由だった。
Claude Codeは「どう作るか」を解決してくれる。でも「何を作れば売れるか」は教えてくれない。
その答えは、すでに儲かってる誰かが持ってる。今日、拾いに行け。
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