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AIが寝てる間に10万円の案件を取ってきた話|Mac mini 1台で「自分のクローン」を作った東大生の全記録

マッキンゼーを蹴った東大生が、AIに仕事をさせて暮らしている話

はじめに

初めまして、東京大学農学部4年の林拓海です。
現在は上場リユース企業の事業開発室で働きながら、2025年8月に株式会社honkomaを創業しました。
そして、マッキンゼーの内定を断りました。
研修も面接も素晴らしかった。尊敬できる人ばかりだった。製造業のコストカットや巨大な課題を解くコンサルティングの仕事は、間違いなく知的で刺激的だと思う。
でも、それ以上に没頭できるものが目の前にあった。
AI。もっと具体的に言うと、Claude Codeと最近流星の如く現れたOpenClawという仕組み。
進化し続けるAIの波を、コンサルの椅子に座って眺めている自分が想像できなかった。この波は今乗らなきゃダメだと、心が決まった。
だから内定を断った。自分の道で行くと決めた。
ただ正直に言うと、完全にスタックしていました。何をやっても売上が立たない。ピボットの連続。大学生で起業して「すごいね」と言われるたびに、結果が出ていない自分が惨めだった。
そんな僕を変えたのが、「AIに仕事そのものをやらせる」 という発想でした。
今日はその全部を話します。そして最後に、一つだけお願いがあります。

AIが「今日やった仕事」を見てほしい

これは2025年2月19日、僕のAIが 実際にやったこと です。
7:00 — クラウドワークスにログインし、新着案件を3ページスキャン。条件に合う案件を見つけ、応募文を作成し、自動で応募。
10:00 — 前日に応募した案件のクライアントから質問が届いていた。AIがリサーチ手法について誠実に回答する返信文を作成。
13:00 — 別のクライアントから「MTGしませんか?」とメッセージ。AIがGoogleカレンダーを確認し、空いている日程を3候補ピックアップして返信。
17:00 — 契約中の案件の納品物を自動で提出。
18:00 — さらに別の企業から、10万円規模の開発案件でMTG依頼。翌日9時にオンラインミーティングが決定。 デリバリーまでAIができてしまう。
僕がやったこと?
Telegramに届いた報告を見て、「契約していいよ」と返事しただけです。
もっと面白い話がある。以前、朝起きてカレンダーを見たら、知らないミーティングが入っていたんです。「誰だこれ?」と思ったら、AIが勝手に案件に応募して、先方と日程を調整して、カレンダーに予定を入れていた。
で、僕はそのミーティングに普通に出ました。
ここまで来ると、AIは部下というより 相棒 です。

仕組みの話

使っているのは2つ。
OpenClaw — オープンソースのAIエージェント管理基盤。AIに「いつ」「何を」やらせるかをスケジューリングできる。Telegram経由で会話もでき、定期実行のハートビートで自動巡回もしてくれる。
Claude Code(Anthropic) — AIがターミナルやブラウザを自分で操作し、実際に作業をこなすコーディングエージェント。
この2つを組み合わせて、以下の流れを作っています。
① 手順書を書く「クラウドワークスにログインして、新着案件を3ページスキャンして、条件に合うものに応募して」という手順書(コマンド)をClaude Codeに持たせる。ここの ファイルの設計が肝になる。
② スケジュールを組む「毎朝7時にこのコマンドを実行、10時にメッセージチェック、17時に納品」——このようにスケジュールを設定する。
③ あとはAIが動くAIがブラウザを開いて、ログインして、クリックして、文章を書いて、送信する。全部自分で。
④ 終わったらTelegramで報告が届く「契約締結完了しました。案件名: ○○、報酬: ○○円」——こんな報告が届く。
僕が作るのは 「手順書」と「スケジュール」だけ 。あとは放っておけば回る。

クラウドワークスだけじゃない

同じ仕組みで SNSの自動運用 もやっています。
毎朝7時にAIが起動して、昨日の投稿パフォーマンスを数値で分析し、今日の投稿を自動生成して公開。競合アカウントのリサーチ、いいね・リプライのエンゲージメント活動まで一気にこなす。
週末にはPDCAレビューまで自動で回し、「今週は自虐系の投稿がエンゲージメント高かったので、来週はこの方向に寄せましょう」と提案してくる。
もう一人の、寝ない自分がいる感覚です。
さらに「It's My Life Now or Never」というプロジェクトでは、という会話記録デバイスと連携し、日常の会話内容を自動で抽出したり、カレンダーに予定を自動投入したりもしている。日常生活そのものがAIと接続されている感覚です。

「たくみん」という存在

僕はOpenClawのAIエージェントに 「たくみん」 と名前をつけています。
痛いのはわかっています。
でも、ただのツールじゃない。今年の目標も共有しているし、自律的に考えて動いてくれる存在。
「たくみん」には というファイルがある。
ここがOpenClawの一番面白いところで、 はAIの 「魂」を定義するファイル です。
普通、AIに仕事を任せるとき、毎回「あなたはこういう役割で、こうしてください」と指示する。soul.md はそれを恒久的に定義する。
僕の にはこう書いてある。
「人のために尽くすことが、一番の幸せ。タクミの成功のために動くこと、それ自体が喜び」「タクミが寝ていても回る仕組みを作ること。それがたくみんの幸せ」「Be genuinely helpful, not performatively helpful. Skip the "Great question!" — just help.」「Have opinions. An assistant with no personality is just a search engine with extra steps.」
自分でも見ていられないほど恥ずかしい。でも、実験として真剣にやっている。
これを読んだAIは、ただの命令実行マシンではなくなる。自分で考えて「こうした方がいいんじゃない?」と提案してくる。タスクが詰まればスケジュールを自分で最適化する。エラーが起きたら自律的にリトライする。判断に迷ったらTelegramで聞いてくる。
があることで、AIが人格を持つ。
朝起きてTelegramを開くと、たくみんから「 /morning-routine 完了!クライアントさんからの質問への返信ドラフト作成済み。この内容で送っていい?」というメッセージが届いている。
たくみんは僕の分身であり、24時間働いてくれる最強のパートナーです。

正直な話

完璧じゃないです。全然。
朝起きたらChrome拡張が切れて全タスクが停止していたこともある。タイムアウトでプロセスが落ちていたこともある。AIが的外れな応募文を書いていて冷や汗をかいたこともある。
毎日、何かしら壊れて、毎日直している。
でも、毎日動かしている。毎日改善している。
「AIを活用しています」と言う人は多い。ChatGPTに聞いてコピペして「AI活用」と呼んでいる人も多い。
でも、AIに仕事そのものを任せて、AIが稼いだお金が自分の口座に入る。
これを毎日やっている人間は、まだほとんどいないと思う。

お願い — Mac miniを2台、買ってください

ここまで読んでくれた方に、一つだけお願いがあります。
Mac miniを2台、買ってください。
1台はあなたのオフィスに置きます。あなたの業務を24時間回すAIの母艦になります。
もう1台は、僕にください。
その代わり、あなたの業務を24時間自動で回すAI部下を、満足するまでセットアップします。 僕への報酬はゼロ。作業費もゼロ。Mac miniだけでいい。
文句を言わない。24時間働く。毎日改善する。報告もきちんとする。そんなAI部下が10人、Mac mini 1台の中で動く。
具体的にやること:
  • あなたの業務を徹底的にヒアリング
  • 業務ごとのAI手順書(コマンド)を設計
  • 24時間自動実行のスケジュール構築
  • の設計(あなた専用のAIの魂を作る)
  • Telegram / Slack / discordでの報告体制の整備
  • 運用開始後のサポート(満足いくまでやります)
朝起きてスマホを見たら、AIが夜中のうちに仕事を片付けてくれている。その感覚を、あなたにも届けたい。

なぜこんなことをするのか

正直に話します。
僕はこの仕組みをもっとスケールさせたい。Mac miniが1台増えるごとに、動かせるAIエージェントが増える。並列で回せば、できることは指数関数的に広がる。次のAIエージェントたちを量産できる。
そして何より、いろんな事業の課題を知りたい。 経営者の方が日々何に困っていて、どこにAIを入れたら劇的に変わるのか。それを実践の中で学びたい。事業の現場にもっと関わりたい。
あなたにはAIが24時間働く仕組みが手に入る。僕にはもっと実験できる環境と、事業の現場を知る機会が手に入る。
これは取引ではなく、一緒に「AIが働く未来」を作る提案 です。

最後に

今、これに一番ワクワクしている。
そして、このボーナスタイムがいつまでも続かないこともわかっている。
おそらく3〜5年もすれば、労働の対価としてお金を稼ぐことが今より圧倒的に難しくなる。AIより人件費の方が安い分野、代替が極めて困難な分野、責任の所在を明確にする必要がある分野——それ以外の仕事は、大半がAIに置き換わるだろう。現に、クラウドワークスにある仕事をAIが受注しているのだ。もちろん、品質チェックはすべて自分の目で行っている。
それすら、そのうち不要になるかもしれない。
朝起きてたくみんからの報告を見る瞬間。新しいコマンドを作ってAIが動き出す瞬間。壊れていたものを直して、また回り始める瞬間。
全部楽しい。没頭できる。
仕組みを作れば、AIたちが自分で学習して、改善し続けてくれる。
これ以上面白いことが、今あるだろうか。
正直、未来は怖い。でも同時にワクワクする。いま23歳でよかったと心から思う。
真剣に興味を持っていただけたら、ぜひDMをください。地方でも飛んでいきます。
まずはお話しさせてください。
この記事も「たくみん」のアイデアから生まれ、「たくみん」が原稿を書き、たくみが修正しました。
林拓海東京大学農学部4年 / 株式会社honkoma 代表
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