なぜ警視庁合格者の4割が辞退するのか? なり手不足解消に向けて待遇面向上など“警視庁改革”【Nスタ解説】
寺田哲 記者: ストーカーやDV被害は、命に関わる後回しは許されない事案です。 もともと、こういった事案は警察署の中で、担当の課や本部の担当課と速やかに共有する仕組みがありますが、2026年度からは少し簡略化されることになります。 的確に対応するために、相談受理時の音声を集音・テキスト化し、「AIが要約文書を生成する」というシステムの構築を目指すとしています。 文書をまとめるのは非常に難しい作業ですが、こういったところにもAIを活用していく方針です。 井上キャスター: 人手不足は、全業界共通の課題だと思います。 とりわけ難しいと思いますが、警視庁は働き方が特有で、現場第一主義といった確固たるものがあったりしますよね。 それは仕方がありませんが、今の若者はテレワークなど、柔軟な働き方を求めており、若者が求めていることと外せないこととの乖離があるので、これを埋めていくことは難しい作業になるだろうと感じます。 フリーアナウンサー・文筆家 住吉美紀さん: ストーカーやDV被害もそうですが、最近は詐欺事件も多いですよね。 2025年の通報件数は約214万件とありますが、緊急性が高くなくても困っている人がいて、警察も社会の中でのサービスの一つとすると、社会全体でどうしたらよいのかを真剣に考えないといけないと思いました。 ■合格者の4割辞退 今年春採用からは約2万円増 高柳キャスター: 将来的な人手不足の不安の中には、これからなる人が減っていくことも懸念されています。 【警察官 受験者数(警視庁)】 ▼2010年度:約3万人 ▼2024年度:約8000人 さらに、約2000人の合格者のうち、4割が辞退をしています。 寺田哲 記者: 取材をしていくと、一つの例として▼待遇のいい民間企業や▼ほかの公務員を選ぶ学生がいるという要因があるようです。 高柳キャスター: より多くの人材を確保するためには、給料を上げることも非常に重要な点となってきます。 初任給は、大卒の場合は30万2100円だったところが、2026年春の採用からは32万1900円になり、約2万円上がります。 満額支給される実務2年目の年収は、657万円になります。
寺田哲 記者: もちろん昨今の物価高への対応もありますが、やはり民間企業同様に待遇を上げることで、若者が少なくなっている中で、優秀な人材の獲得に向けて取り組んでいるという本気度の表れでもあります。 ========== <プロフィール> 寺田哲 TBS社会部 警視庁サブキャップ 「時間より命」子ども乗せ自転車安全運転 住吉美紀さん フリーアナウンサー・文筆家 NHKアナウンサーとして人気番組を担当 2011年フリー転身 不妊治療など人生を赤裸々に綴ったエッセイ「50歳の棚卸し」が話題
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