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増え続ける「隠れ副業」 残業代の算出方法に問題か? 今後見直されるべきか? #エキスパートトピ

経営コラムニスト
本業の後に、動画編集の副業をする若者提供:イメージマート

副業を容認する企業が過去最高の64%に達した。にもかかわらず「隠れ副業」をする人が後を絶たない。ある調査では、申請が必要なのに届け出ていない人が約半数。理由の1位は「却下される可能性があるから」(38.4%)だ。さらに副業普及を阻む構造的な壁もある。本業と副業の労働時間を合算して残業代を計算する「通算ルール」である。この仕組みが企業に副業容認をためらわせているという。厚労省は見直しを検討中だが、過労死防止の観点から反対の声も根強い。関連記事をまとめてみた。

ココがポイント

本業と副業の労働時間を合算し、1日8時間と週40時間の法定労働時間を超えた時には、会社は割増賃金を支払う義務があります。
出典:朝日新聞 2026/1/8(木)

政府は運送業界に『働くな』と言わんばかりの法改正を進めた一方で、副業・兼業を促進していることに矛盾を感じる
出典:物流ウィークリー 2026/2/12(木)

過度な規制が招く「ガバナンスの形骸化」である。本調査において、副業実施者の35.5%が職場に「報告していない」という
出典:パーソル総合研究所 2026/2/19(木)

副業申請が必要なのにもかかわらず、一部または全てを申請していない人が約半数に上ったことが分かった。
出典:ITmedia ビジネスオンライン 2026/2/9(月)

エキスパートの補足・見解

「隠れ副業」が増える背景には構造的な問題がある。ある調査では、副業申請が必要な人のうち届け出ていない人が約半数にのぼった。理由の1位は「却下される可能性があるから」(38.4%)。断られるかもしれないから黙って続ける。この悪循環が「隠れ副業」を生んでいると言えよう。

さらに普及を阻む”壁”がある。本業と副業の労働時間を合算して残業代を算出する「通算ルール」だ。副業先が割増賃金を負担する(本業で一定の労働時間を超えて働いた後に副業したケースなら)仕組みである。そのため、企業は副業者の雇用に二の足を踏む。厚労省はルールの見直しを検討中だが、「撤廃すれば過労死リスクが高まる」との反対も根強い。ある運送会社の社長は「働いている時間を把握しにくい副業は歓迎できない」と語る。現場の懸念は深刻だ。

筆者自身は安易な副業には賛成できない。副業でも成果を出せるのは、本業で高い実績を出しているごく一部の人間に限られるからだ。時間の切り売りをして稼ぐ副業は、長時間労働を招く。本業にもマイナスの影響を及ぼす。「二兎を追う者は一兎をも得ず」である。企業にも責任がある。生産性をアップし、本業で安定して稼げるようにする努力を続けるべきだ。

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ありがとうございます。
経営コラムニスト

企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。X(旧Twitter)では研修、コンサルティング用の「図解」を紹介し続けている。最低でも目標を達成させる「予材管理」の考案者として知られ、12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍を通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。「絶対達成バイブル」など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。

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